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JERO covers

2008-07-12 23:55:43 | 作詞・作曲

 夕方、同じマンションの住民で以前一緒に自治会の役員をさせて頂いたことのあるご婦人から電話があり、音楽CDのコピーを焼いて欲しいと頼まれたのですが、煩雑な仕事中ということもあって来週にでもやっておきます、ということで一応預かることにしました。でも、よく見ると黒人演歌歌手のJEROの『covers』でしたので興味が湧き、一息入れながら車の中で聴くためというCDコピーを焼いてあげました。
 CDを焼きながらバックで聴いてみますと、テレビCMでも流れている『氷雨』がJEROのどこか温かみのある声で流れてきます。『氷雨』は日野美歌の歌唱で有名ですが、ヒットした1982年当時は佳山明生という男性歌手との競作でした(佳山明生が1977年に発盤、1981年再発盤と出したがヒットしなかった)。遅咲きの曲でしたが、5年越しでのヒットというのが信じられないくらいの名曲です。日野美歌の凝視するような眼差しと、やや気怠さの漂った歌声に女性の色気を感じたのを憶えています。
 この歌をカバーしている歌手は多いと思いますが、僕の中ではオリジナルの日野美歌を超える歌唱はありませんでした。それほどにこの曲とベストマッチしていたと言えますが、おそらくそのことと次のヒット曲に恵まれなかったこととは関連性があるように思われます。そして最近JEROの歌で久しぶりに聴いた『氷雨』は、おっという感じで耳に残りました。
 魅力的な眼差しのビジュアルももちろん良いのですが、節回しも正統演歌という上手さで、先にも書きましたが温かみのある響きの良い声です。このCDでは選曲もよく考えられています。よく日本人には黒人のようなノリやリズム感は無理だと言われますが、逆に幼い頃におばあちゃんに教わったとはいえ演歌の心を完璧に歌いこなすJEROを見ていると、後天的な音楽との触れ合いの深さが大きく影響するのだなと思います。

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