「神座」はその後テレビなどで社長がよく取材されたり、また大阪市内にも何軒か展開されましたのでそちらでも時々は食べていましたが、やはり食べる場所というのは味覚と切り離せないものだと思います。そのようにシーンと一緒になった料理が僕には幾つかありまして、「神座」香芝店のラーメンはそういうものの一つでした。
まあ、かなり思い入れがあったのですが、或いはそれが強すぎたのか、残念ながら思ったような味では無いように感じました。特徴である大量の白菜からの旨味が少し弱まり、鶏ガラ出汁とのさっぱりとした中に味わい深かったバランスが変わってきています。午後一で訪ねたクライアントの若社長も「白菜がもっと山盛りあったのにな‥‥」と同調されました。ただ、「こちらの嗜好や年齢による好みなど、味覚もだいぶ変わっているかも知れない。」というフォローもありました。
真実は両方にあるようにも思えますが、野菜の旨味を特徴とするラーメンはとてもユニークだと思いますので、いつかもう一度納得した味で頂きたいと思いました。