僕がプロダクトデザインやパースなどの仕事で時々使う3Dソフトは、Shadeというかなり以前からある国産のものですが、その後はいろいろと高性能な競合ソフトも開発され、途中現在のイー・フロンティアに買収されるという変遷もありました。でも当時は教則本がたくさん出版されて独習しやすかったShadeを覚え、途中には高価な3Dソフトも試してみたのですが、新たに別のものをマスターするには至らず今でもShade一本でやっています。
Shadeの特長は、イラストレーターなどで馴染みのあるベクター・データを使って立体を作成していけるところで、必携ソフトのイラストレーターが使えるデザイナーにとってはスムーズに入りやすい点です。同様にCADソフトを使う建築・インテリア・エンジニアといった職種の人達も対象となっているようで、教則本の充実もそれだけ利用者の裾野が広いことを示しているのではないかと想われます。
Shadeの周辺では愛用者のインターネットによるデータ配布も盛んですが、開発会社によるデータ集(モデル&テクスチャー)もシリーズ販売されており、僕もソフト学習当時はかなり高価なものですが何枚も購入したものでした。今日梅田のヨドバシカメラで久しぶりにそのコーナーを見ていたら、軽音楽(バンド)楽器データ集『ロックの森』が目に付き何年ぶりかでつい買ってしまいました。
以前に信州松本のエレキギター・メーカーを先輩と一緒に訪ねたこともあり、以来ずっと楽器のデザインには興味を持っており、加工することでプレゼンテーションに利用できるのではないかと想ったのです。平面的で単純なデザインは初歩でも簡単に描けるのですが、例えばバイオリンやジャズギターのように微妙な膨らみを持つ、アーチトップのボディーのデータ作成は少し面倒で難しいのです。
結果的にはギターもベースも単純なボディーのものしか無く少し期待はずれでしたが、ペグやブリッジそしてピックアップなどの部品データは活用できそうなので良しとしましょうか。