千里山がある吹田市の特産品といえば必ずあがる慈姑(くわい)ですが、地域の婦人会などで料理のアイデア会なども行われ、また最近では市制70周年のマスコット・キャラクター「すいたん」のモチーフになるなど、市を挙げて売り出しに躍起となっている感もあります。
そんな中、梅田の阪急三番街地下2Fのグルメフロアのアイスクリーム専門カフェ「Sweden」のお知らせボードに、吹田慈姑(くわい)アイスのPRが出ているのを見つけました。「Sweden」はソフトクリームの総合メーカーNISSEI(日世)のパイロットショップで、「メインのソフトクリームは9種類。ホワイト・グリーン・ピンク、オレンジなど色とりどりのソフトクリームがあり、一番人気は何といっても北海道ソフトクリームです」
阪急三番街では地場の野菜や特産品を集めた「OSAKA FOOD COLLECTION」を収穫の秋に開催しています。「なにわの伝統野菜をはじめ、大阪の食が勢揃い」とキャッチコピーにもあり、三番街の協賛している各お店では「グルメマーケット」と称し、大阪の地産食材を使った期間限定メニューも供されます。この吹田慈姑(くわい)のアイスクリームはその内の一品と想われますが、それにしても従業員の方に吹田市の住民でもいるのでしょうか。
一月は早くも下旬になりましたが、慈姑(くわい)は正月の煮物に無くてはならない野菜です。またそれ以外では普段全く食べる機会の無い不思議な野菜です。故郷ではお節のために母親に言われて近くの田圃の中に入って収穫してきたことがあります。栗のような独特の風味が忘れられない野菜です。