昨日NHK・BS2で放送された食育普及の番組「食べてニッコリ ふるさと給食」で、茨城県大洗町の地産地消ふるさと料理「サンマのつみれ団子汁給食」が紹介されました。8月23日(月)から1週間の予定(10分間)で、この後ホヤや鮎の給食も出てくるようです。
漁業で有名な茨城県大洗町。しかし最近、若い世代の家庭では、魚料理をあまり食べなくなったという。そんな状況を変えたいと、町の栄養士が、漁協女性部の協力を得て、給食に地元の家庭料理「サンマのすり身団子汁」を出すことにした。近海産のサンマのすり身に、地元のねぎ、大根、にんじんなどを混ぜる、手の込んだ家庭料理。地元の農家も協力して、地域の力を結集させて実現した「サンマのつみれ団子汁給食」を紹介する。【NHK番組表より】僕の子供時代の給食といえば偶にあるココア入りの脱脂粉乳が嬉しくて、鯨の生姜煮やカレー粉から作るシチューが大好物でした。改めて地産地消と声高に言わなくても、土地の魚や野菜も当たり前に活用し、パンは同級生のパン屋さんから配達されていました。今でも魚介類の方が霜降りの肉よりも好きなくらいです。
魚には頭を活性化するDHAが多く含まれ、周囲を海に囲まれた島国という食の環境が、日本の優れた文化や生活・技術を育む基礎になったと言われます。現代人が魚を食べなくなるという危機感が迫っているとすれば、大洗町の栄養士や漁協の奥さんたちの「ふるさと給食」の取り組みは、漁業を振興するというだけではなくとても意味深い提案だと思いました。
【追記】27日(木)の放送「ボラバーガー給食~広島・福山市~」も同じように、美味しいのに鱗が堅くて邪魔者扱いされていたボラを、漁協の奥さんたちがボラのコロッケを作り、栄養士とも相談の上で子供に喜ばれるバーガーにしました。今では福山市の名物にもしようかという話も出ているようです。