大型台風12号がゆっくりした速度で北上を続け、今日未明に四国高知に上陸しこれから中国・近畿をそのまま通過する予報です(weathernews)。この台風の特徴としては迷走ということではないのですが、余りにも速度が遅くその分長時間の雨を降らせていくので、地盤が緩むことによる土砂災害と川や港湾での増水や浸水が懸念されています。
先日NHKの気象予報で今回のようにゆっくり進んでいる理由を詳しく解説していて、いろいろ気象について初めて知ったことがありました。先ず、台風が左巻きというのか時計回りと反対の方向に渦を巻いているというのは、テレビなどで台風の渦雲の衛星写真が映るので誰にも良く知られていると想います。
そして台風は自分だけでは移動しないもので、この時期に日本付近に掛かっている高気圧(強い低気圧である台風とは逆に、高気圧は時計回りに風が吹いています。台風など雲を伴う低気圧と違って、高気圧の画像は風の動きが目に見えないので初めて知りました)の縁を風に乗って西へ流されます。今回はこの高気圧の範囲が小さくて西まで流されず真っすぐに日本列島に向かって北上したそうです。
またもう一つの影響力として、地球上を絶えず吹いている偏西風が台風を東の方向へ吹き流すのですが、今回はその偏西風が日本の遥かに北を吹いており台風は東に流されずにそのまま北上を続ける予報です。
右回りに風が吹く高気圧の強さと、西から東へ吹いている偏西風の位置(緯度)によって台風の進路が決まってくるというメカニズムを初めて知って、これからはその理由を自分でしっかり考えながら予想することもできそうです。
【追記】四国に上陸後は午後になると台風の渦雲は形が崩れて、広範囲の雨雲のかたまりと変わり大阪では風もそれほど強く感じませんでした。ただ雨量はかなりに達しているので依然として警戒状態が続いているようです。