日本に続いて米メジャーリーグ野球のキャンプも始まりましたが、マリナーズのイチロー選手がこれまでの振り子打法を改め、より確率の高いノンステップ的な打ち方に変えようとしています(スタンスやステップなどまだ細かいところは模索中のようですが‥‥)。
昨シーズン年間200本安打の連続記録が途切れ、39才になる年齢からの身体能力低下もいろいろ話題となる中で、“不惑”を前にしても果敢に新たな打法を模索し挑戦する姿勢には、やはり驚きと共に大きな期待を抱かせるものがあります。
先日のスポニチの記事によりますと、足を上げない打撃練習では実際にもヒット性の当たりが80%を超えていたということです。反動を利用し難くなることで心配されるバットスピードや飛距離も、かえって安定した脚力が打球に伝わり柵越えが多かったということで、イチロー選手の筋力やバランスそして打撃センスが非凡なことが改めて分かります。その分今シーズンはミートの確率が高くなる新打法の効果で昨年の巻き返しが見られるかも知れません。
新監督の構想ではイチローを従来の先頭打者ではなく3番を打たせることで、その安打数を活かしチームの得点力を上げようとしているようですが、このアイデアはイチローの200本安打復活にその正否が掛かっているといってもいいでしょう。イチロー選手に憧れて新加入した川崎選手や、開幕ローテーション入りが期待される岩隈投手の日本人が活躍すれば、相乗効果で万年下位から一気に優勝争いができるかも知れません。レンジャーズのダルビッシュ投手もその活躍に大注目ですが、今年のマリナーズも日本のファンを楽しませてくれそうな予感がします。