相模原市磯部(頭首口)の近くに曹洞宗の寺院「磯平山能徳禅寺」はある。永平寺(福井県)、 總持寺(神奈川県)を本山とする。創建は室町時代の末期の永禄年間(1558~)、本尊は如意輪観音である。鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れを組、「天応院」(下溝)の末寺である禅寺の門の脇には強臭の野菜を口にしたものは清浄な寺内に立ち入ること許さないという「不許葷酒入門」の戒壇石に刻まれている句がある。山門を潜ると境内の左側のやや小高い丘には白い観音像が見守るというなんとも閑静な趣きあるお寺で、春は桜、秋は紅葉で境内は彩られる。訪れた日、山門外と境内の桜が満開期を迎えておりまるで桜化粧をしをたような美しさであった。桜花越しに見える重厚な入母屋造りの本堂も映えわたっている。(1404)

















