塔の最も人気のある部分は市庁舎の「天文時計」である。この「天文時計」は最古(1490年に再建)の一つであり、今まで作られた時計の中で最も精巧な物の一つといわれている。それは「天空の太陽」と「月の位置」を示し、天文学的詳細を表示する「天文盤」、使徒の人形と他の動く彫刻の毎時の仕掛けショーの「使徒の行進」、そして月を表しているメダリオンのある「歴版」の3つの主要部から成り立っている。旧市街広場の「天文時計」は1時間おきに仕掛けが出てくる「パフォーマンス」を見る為にそれを見逃すまいと大勢の見物客の輪ができる。時計の横の死に神が鐘を鳴らし、 時計の上の2つの窓をキリストが渡り歩く。なんと精緻なからくり時計なのだろうか?今回の中欧5ヶ国の旅もいよいよ終盤(あと2日)、プラハ滞在時間を共有し、この天文時計に訪歴の証を刻みこむことができたであろうか?(1401)
カレル橋を渡りきると旧市街地区の曲がりくねった細い道は、まさにこの地へと向って伸びている10世紀頃に出来た「プラハ最古の街」、「神秘の街」、「プラハの中心&心臓部」と言われる「旧市街広場」に辿り着く。世界的に有名な「天文時計」を誇るエレガントな「旧市庁舎」、大変幻想的なシルエットを持つ「ティーン教会」、見事な存在感を放つ「聖ミクラーシュ教会」、そして多くの建築様式とカラフルな建物、家々がこの場所の魅力を際立たせ訪れる者の心を奪う。旧市街広場は無口の証人として、千年の歴史の間に起きた様々な出来事(「デモ」や「処刑」だけでなく、「結婚式」、「スポーツイベント」、「政治交渉」など)を見守ってきた。この旧市街広場に建つ数々のゴシック様式の荘厳な建物の中で何を最初に写真に収めるか?その中で最も人気を集めているもの、絶対に見逃してはならないのが14世紀に建てられた高いゴシック様式の「市庁舎塔」と南の壁に15世紀に取り付けられた「天文時計」である。重厚な建造物が建ち並ぶ歴史地区は魅力いっぱいの町で期待を裏切らない。歴史を大切に残した美しい街並みはチェコの人々の愛国心による賜物のような気がする。(1401)