通常の調査仕事には興味を持てず、他の探偵事務所が引き受けない依頼ばかり受けているヒマな探偵貝瀬歩の事務所に訪れた、時々突然映像が見えそれが現実になる「予知」をする高校1年生桐野柚葉が、自分が2日後にナイフで腹を刺されるというのに貝瀬が対応し、その後柚葉が貝瀬の事務所でバイトをして、依頼人の話を聞いて予知をし…という探偵小説。
予知という設定自体は、荒唐無稽ではありますが、毎度毎度事件の現場に本人が巻き込まれているという「遠山の金さん」(ってもう古すぎてわからない人が大半か)よりは、依頼者の話を聞いて毎度頭が痛くなり予知をしてしまう方が現実的に思えてしまうとも言えます。また自分が、ではなく他人(助手)が予知の映像を見る、探偵はそれを他人の言葉を介して説明を受けて理解し評価するというワンクッションを置くことで、予知というオカルト的な素材/道具を用いつつ、なんとなくうまく作品に取り込めているように感じます。
秋木真 文春文庫 2024年2月10日発行
予知という設定自体は、荒唐無稽ではありますが、毎度毎度事件の現場に本人が巻き込まれているという「遠山の金さん」(ってもう古すぎてわからない人が大半か)よりは、依頼者の話を聞いて毎度頭が痛くなり予知をしてしまう方が現実的に思えてしまうとも言えます。また自分が、ではなく他人(助手)が予知の映像を見る、探偵はそれを他人の言葉を介して説明を受けて理解し評価するというワンクッションを置くことで、予知というオカルト的な素材/道具を用いつつ、なんとなくうまく作品に取り込めているように感じます。
秋木真 文春文庫 2024年2月10日発行
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