なあむ

やどかり和尚の考えたこと

アイヌ語と地名 3 谷地

2008年10月18日 19時16分30秒 | アイヌ語と地名

22年前に河北町谷地に住んで何年かしてから、「谷地」という地名が「アイヌ語」だということを知り、それ以来地名とアイヌ語に興味を持つようになった。

正確にはアイヌ語というよりは、アイヌ語と同じ言語の地名と言うべきだが、ここ東北地方では「谷地」はほとんど「湿地帯」というそのままの意味で使われているように思う。

谷地、谷地田、谷地小屋など、地名も散在する。

古代の日本の地形は葦が生い茂った湿地帯が多かった。だから、湿地帯を指す言葉が多く生まれた。「ニタ」「サラ」なども湿地の意味で、仁田山、皿沼なども、これらの転用かと思われる。

アイヌの人々も、縄文の人々も、言語はあっても文字を持たなかった(文字に代わるものがあったのかどうかは知らない)。それらの人々が住み、呼び習わしてきた土地の名前に、後の人々が外来の漢字をあてたのが現在の地名だ。もちろん後からやってきた人々がつけた地名や改名した地名もある。

古い地名で、現在の日本語では意味がよくわからない場合など、アイヌ語で読んでみるとその地形にピッタリの意味が浮かび上がってくることがある。

そんな時、古代の人々がここでどんな生活をしていたんだろうと想像するとワクワクしてくる。

厳しい自然環境の中で、子を産み育て、争ったり協力をしながら子孫を残してきた。それが我々の祖先だ。

地名にはそんなことを考えさせてくれる魅力がある。


地域のパワーが結集

2008年10月18日 10時31分56秒 | 集中講座

P1010943 第3回松林寺集中講座は盛会だった。

200名を超す老若男女が本堂を埋め尽くした。3回目で定着してきたという感がある。

オープニングの三浦光雄老師による相撲甚句の歌声に心しびれ、露の新治師匠のアンコール人権高座に笑いながら考えさせられ、佐野俊也老師の法話に涙がほろり、新治師匠の落語では抱腹絶倒、影法師のライブには「わかる、わかる」と頷きながら耳を傾けた。

今年も盛りだくさんの内容で楽しんでいただいた。しかし、スタートからラストまで約5時間半!80過ぎのおじいさんおばあさんまで、よく頑張って座っていたものだ。えらい!

40名のスタッフも、「帰るときの観客の満足した顔をみると、やってよかったなとうれしくなる」と言ってくれた。それが何よりもうれしい。

今年あまりに評判が良かったものだから、来年の内容をどうしようかと今から頭を悩ませている。

三浦老師が相撲甚句でよんでくれた松林寺の歌詞を紹介しよう。

  ハアー ドスコイ ドスコイ

  ここ最上の松林寺  甚句によめばヨー

  心やさしい冨澤の  老若男女が合い集い

  先祖の御霊(みたま)を供養して

  本尊様にこい願う  家族の健康安全を

  方丈様にめぐまれて  法話や落語のお話に

  お地蔵様もほほえんだ 地域のパワーが結集し

  松林寺様の繁栄を 本日おいでの皆様で

  あげて尽力いたしますヨー

  ハアー ドスコイドスコイ