12日、稚内で北海道第3宗務所青年会総会での講演があり、そのついで、足をのばして利尻島まで行ってきました。
もちろん初めての渡島です。
高校時代山岳部でしたから、山の雑誌で利尻富士を見てその姿にあこがれていました。
船で島が近づくにつれその雄姿が間近に迫ってきて、感動一入でした。
姫沼、オタトマリ沼など、東西南北から見る利尻富士は、その度ごとに七変化します。
宿に1泊して、サイクリングロードを自転車で周り、仕上げにウニ丼を食べて帰ってきました。
周囲6㎞ほどの小さな島ですが、島民5000人、「利尻町」と「利尻富士町」の2つの町があり、観光と利尻昆布を代表する海産物に恵まれたとってもいい島でした。
暖流の関係で、冬はマイナス10度以下にはならず、夏も27度以上にはならない、北海道本島よりも過ごしやすい気候のようです。
おみやげ屋のおばちゃんと話した時、この島にお寺はあるのかと聞くと、
「あるよー、デンデラもあるし、シンシュウもホッケもあるよ」と、魚屋みたいな答えでした。
「デンデラ?」
「曹洞宗って言うの?ウチもそうだよ、えっ、お坊さん?」
「そう、曹洞宗だよ、何でデンデラって言うの?」
「さぁ、でもそう言うよね」「言う言う」
「ふーん、・・・もしかして、『禅寺』のことじゃないの」
「ゼンデラって何?」
「ほら、坐禅する」
「ああ、そうかもしンない」
まるで禅問答みたいな。
最果ての夢の浮島、利尻島。
上陸前、こんな島に人が住めるのだろうかといぶかりましたが、本当にいいところでした。
熊もヘビもいない、小鳥の楽園でもありました。なぜが猫もいませんでした。