なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ352 オリンピック報道

2022年02月13日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第352回。2月13日、日曜日。

先週予告した35日閻魔大王の審判は無事に終わりました。
浄玻璃の鏡ならぬMRIに入り、脳内を隈なく(外見ですが)診ていただいた結果、「異状はありません。もうこれで診察は終わりです」とのこと。
「え、もういいんですか?」と聞き直したところ、「硬膜下血腫の症状が出るならば1か月の間に現れるので今大丈夫ということは1か月前の転倒の影響はないということです」付け加えて「ただし、これから転んだら知りませんよ」と、無罪放免です。
色んな前例を聞かされていたので心配していましたが安心しました。
お祝の盃をあげたことは当然と言えば当然でしょう。
MRIを受診する前に注意事項を確認します。金属などを身につけていないか、ペースメーカーなどが入っていないか、エレキバンなどを貼っていないか、そしてその中に、刺青を入れていないか、というのがあって、前回も気になったので聞いてみました。
すると、「染料がダメみたいですね。せっかくきれいに入れたものがダメになたらもったいないですからね」とのこと。
ふーん、そうなんだ。
もしかしたら以前に、色が変わって恐いクレームがあったりしたのかなと想像しました。
刺青の人はMRI診断ができないのか、それとも変色することを承諾の上で受けてもらうということなのか、色々考え勉強になりました。

オリンピックが盛んです。
テレビの放送を観ていて考えました。
競技の前に色々情報を流して期待をあおるのはやめた方がいいのではないですか。
試合の結果だけを放送し、メダルを獲得した人は盛大に褒め称えればいいでしょう。
それでなくとも、4年に一度の大舞台で極度の緊張をしている選手に、更にプレッシャーを覆いかぶせてどうするんですか。
あんな小さな女性が空を飛ぼうという時に、みんなで翼を押さえつけるようなものです。
結果が出るまで静かに見守ったらいいと思います。
ましてや、謝罪をしなければならない理由などさらさらないのに、そうせざるを得ないと思わせてしまったのは海の向こうからのプレッシャー以外にないと思うのです。
選手に過度の期待をかけ、そのために緊張を増加させ、結果としてのびのびとした試合ができなくなるのだとしたら、それは選手にとっても観る側にとっても残念な結果になるでしょう。期待を裏切られたなどと国民ががっかりすることにもなります。
事前に放送するとすれば、全ての協議の日程と出場するすべての日本人選手だけでいいでしょう。
就中NHKはと思います。以前はそうだったように思いますが。
民放は視聴率と広告収入の関係がありますから、人気の観たい競技を選択するのは仕方がないことと思います。
それと同じことを、国民からの税金(?)で放送しているNHKがやってどうするのだと、なかば憤慨しています。
カメラを向けられない選手もたくさんいて、その家族もその姿を観たいと思っているでしょう。出場することだけで名誉なことなのですから、そのことを褒め称え、応援する国民でありたいと思います。
選手には、一生のうちで何度ともない晴れの舞台を、生き生きと楽しんでもらいたいと思います。
出場することが苦痛であってはなりません。
ましてや、勝手に期待して、勝手にガッカリして、あまつさえ、バッシングするような、そんなオリンピックになっているのだとすれば、むしろない方がいいと思います。報道の在り方に疑問を感じます。
更には、政治や経済のために選手が利用されているようなことでは本来の意味が曲げられていると言わなければなりません。
「参加することに意義がある」というシンプルなオリンピックの基本的な考えが、時代とともに、「オリンピックは勝つこと」「オリンピックはメダルの数」と変革してしまったことは、オリンピックそのものの存在意義が問われるべき状況だと考えます。
いずれにせよ、今参加している選手たちには、楽しくのびのびとパフォーマンスを披露してもらい、堂々と胸を張って帰国してもらいたいと願います。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。