三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第386回。10月9日、日曜日。
急に寒くなりました。
本堂の気温10度がこんなに寒く感じるんだと、ぬくぬく生活した体には初めて経験したような驚きを感じます。
徐々にこの気温に慣れていかなければなりません。
今年度の酒造りの概要が決まりました。
先月稲刈りした酒米出羽燦燦の数量が2,430㎏。
それを50%に磨き、1,215㎏。
これに水を加えて醸造すると、約2400ℓの原酒ができます。
それに割水、アルコール度数を調整して、720ml瓶に詰めると3,900本ぐらいになるはずです。
今年は、その内の500本程を割水しないで「生原酒」として出してみたいと思います。
11月1日、先行予約販売を開始します。こちらは、生原酒と生酒の2本セットでの販売です。
生原酒はこの先行予約のみの限定販売となります。生原酒を試してみたい方は予約販売を申し込んでください。
仕込みは11月末頃からで、まずは酒母を造り、2週間ほどかけて酛(もと)を育てます。
12月10日頃から、できた酛に米と水を3回に分けて投入する、いわゆる三段仕込みとなります。
そして、1月10日頃搾り、瓶詰めしてそのまま出すのが「生」、湯煎して発酵を止めて出すのが「火入れ」となります。
なので、一般販売は本年同様来年1月20日頃になります。
昨年度は1,058本が5日間で完売してしまい、手に入らない方が多くいました。
また、飲食店と旅館に置いてもらい「飲みたい方は最上町に来て」という計画でしたが、そちらまで回りませんでした。
なので、今年度は多くの方に楽しんでもらいたいと思います。
先行予約の申し込み方法についてはこちらでもお知らせしていきますが、もう少しお待ちください。
今の人たちは、ぼんやりものを考える時間というのがなくなって来ているのではないでしょうか。
誰かのことを慮ったり、過去を振り返ったり、人生を考えたり、物思いに耽る時間がないように思います。
その時間を奪ったのは、おそらくスマホです。
スマホ、それがスマートフォンの略語であれば「スマフォ」のはずですが、何故か「スマホ」といういかにも日本語っぽい略語。
電車の中や、待合室、ラーメンが来るまでの待ち時間にスマホを使っていない人が珍しいほど。
それもきっと、ほとんどは、どうしてもやらなければならない急用の仕事などではなく、単に時間つぶしのゲームか何かでしょう。
スマホは時間つぶしにとってはこれ以上ない最強のツールです。
その中から何か探して遊ぶというよりも、これはどう?これもどう?と、遊びを誘ってきて、選ぶのに頭を悩ませるほどです。
なので、暇つぶしに遊んでいるのか、遊ぶために暇を作っているのか、分からなくなっているのではないでしょうか。
しかもそれは、ほとんど全てが宣伝広告のための誘いであり、広告に遊ばされていると言っても過言ではありません。
そんな状況ですから、スマホを手にすれば、ぼんやり物思いに耽る時間などありようがありません。
それでいいのか、と思います。
深い悲しみの中にあり、一瞬でも忘れられたらどんなに楽か、というような時に、何も考えなくても済むものに没頭するという救いがあるかもしれません。
しかし、それ以外はそれでいいのかと。
哲学も文学も人を思う心も、思索から始まると思います。
ぼんやりする時間、暇な時間が人間を深くしていくのではないかと思うのです。
その大事な時間を「つぶして」しまうことのもったいなさはないのでしょうか。
スマホは、一旦手にしてしまえばなかなか手放せなくなることは自らが実証済みです。
中毒のようなスマホ依存症から抜け出すのはそう簡単ではないでしょう。
解決方法を誰かに期待しても詮無きことです。もうそういう世の中になってしまいました。
自分で何とかしないと、自分自身が薄っぺらな深みのない人間になってしまいます。
坐禅は、「無念無想」などと言いますが、そんなことは無理です。
坐っていても頭の中はすごい勢いで動いています。
次から次へと思いが浮かんできては消えていきます。
それは、頭の中が暇だからです。色んな妄想が自由自在に縦横無尽に往来して留まることがありません。
留まらないことが水の流れのようで、有るとも言え無いとも言えます。
頭の中をゲームなどに支配されて自由を奪われてしまうのはつまらないことです。
時折、頭を暇にして自由に開放することはできるのです。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
急に寒くなりました。
本堂の気温10度がこんなに寒く感じるんだと、ぬくぬく生活した体には初めて経験したような驚きを感じます。
徐々にこの気温に慣れていかなければなりません。
今年度の酒造りの概要が決まりました。
先月稲刈りした酒米出羽燦燦の数量が2,430㎏。
それを50%に磨き、1,215㎏。
これに水を加えて醸造すると、約2400ℓの原酒ができます。
それに割水、アルコール度数を調整して、720ml瓶に詰めると3,900本ぐらいになるはずです。
今年は、その内の500本程を割水しないで「生原酒」として出してみたいと思います。
11月1日、先行予約販売を開始します。こちらは、生原酒と生酒の2本セットでの販売です。
生原酒はこの先行予約のみの限定販売となります。生原酒を試してみたい方は予約販売を申し込んでください。
仕込みは11月末頃からで、まずは酒母を造り、2週間ほどかけて酛(もと)を育てます。
12月10日頃から、できた酛に米と水を3回に分けて投入する、いわゆる三段仕込みとなります。
そして、1月10日頃搾り、瓶詰めしてそのまま出すのが「生」、湯煎して発酵を止めて出すのが「火入れ」となります。
なので、一般販売は本年同様来年1月20日頃になります。
昨年度は1,058本が5日間で完売してしまい、手に入らない方が多くいました。
また、飲食店と旅館に置いてもらい「飲みたい方は最上町に来て」という計画でしたが、そちらまで回りませんでした。
なので、今年度は多くの方に楽しんでもらいたいと思います。
先行予約の申し込み方法についてはこちらでもお知らせしていきますが、もう少しお待ちください。
今の人たちは、ぼんやりものを考える時間というのがなくなって来ているのではないでしょうか。
誰かのことを慮ったり、過去を振り返ったり、人生を考えたり、物思いに耽る時間がないように思います。
その時間を奪ったのは、おそらくスマホです。
スマホ、それがスマートフォンの略語であれば「スマフォ」のはずですが、何故か「スマホ」といういかにも日本語っぽい略語。
電車の中や、待合室、ラーメンが来るまでの待ち時間にスマホを使っていない人が珍しいほど。
それもきっと、ほとんどは、どうしてもやらなければならない急用の仕事などではなく、単に時間つぶしのゲームか何かでしょう。
スマホは時間つぶしにとってはこれ以上ない最強のツールです。
その中から何か探して遊ぶというよりも、これはどう?これもどう?と、遊びを誘ってきて、選ぶのに頭を悩ませるほどです。
なので、暇つぶしに遊んでいるのか、遊ぶために暇を作っているのか、分からなくなっているのではないでしょうか。
しかもそれは、ほとんど全てが宣伝広告のための誘いであり、広告に遊ばされていると言っても過言ではありません。
そんな状況ですから、スマホを手にすれば、ぼんやり物思いに耽る時間などありようがありません。
それでいいのか、と思います。
深い悲しみの中にあり、一瞬でも忘れられたらどんなに楽か、というような時に、何も考えなくても済むものに没頭するという救いがあるかもしれません。
しかし、それ以外はそれでいいのかと。
哲学も文学も人を思う心も、思索から始まると思います。
ぼんやりする時間、暇な時間が人間を深くしていくのではないかと思うのです。
その大事な時間を「つぶして」しまうことのもったいなさはないのでしょうか。
スマホは、一旦手にしてしまえばなかなか手放せなくなることは自らが実証済みです。
中毒のようなスマホ依存症から抜け出すのはそう簡単ではないでしょう。
解決方法を誰かに期待しても詮無きことです。もうそういう世の中になってしまいました。
自分で何とかしないと、自分自身が薄っぺらな深みのない人間になってしまいます。
坐禅は、「無念無想」などと言いますが、そんなことは無理です。
坐っていても頭の中はすごい勢いで動いています。
次から次へと思いが浮かんできては消えていきます。
それは、頭の中が暇だからです。色んな妄想が自由自在に縦横無尽に往来して留まることがありません。
留まらないことが水の流れのようで、有るとも言え無いとも言えます。
頭の中をゲームなどに支配されて自由を奪われてしまうのはつまらないことです。
時折、頭を暇にして自由に開放することはできるのです。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。