NHKBS、「ワイルドライフ」は好きな番組です。
今朝のテーマは、パプアニューギニアの密林に棲むフウチョウ、いわゆる極楽鳥の生態を追ったもの。
世界で2番目に大きな島ニューギニア島、高い山は5000メートルにも達し、海の湿気を吸い上げて、日本の2倍以上も雨の降る多雨地帯。
猿や山猫なども生息しないことから独自の進化を遂げてきました。
特に40種以上いるといわれるフウチョウは、その生態がまことに奇妙な進化を遂げてきました。
邪魔だと思われる異常に長い尾や、無駄に見える飾り羽根。そして、不思議な求愛ダンス。
オスがメスを引きつけるために行う求愛の仕草は、体の色や形まで変えて鳥とは思えないような姿になります。極楽鳥と呼ばれる所以でもあるでしょう。
なぜそこまでするのか、その理由は、外敵がほとんどいない、そして食べ物に事欠かないということらしい。
つまり余裕があるので、生殖活動にすべてをかけるという理由のようです。
メスを引きつけるためだけに体を進化させてきた、そのことが「極楽」鳥かもしれません。
しかし思ったことは、メスの心を引くために努力するのはオスで、選ぶ権利はメスにあるのだということ。
それは、この鳥に限らず、生命の基本的な位置関係なのかもしれません。もちろん人間も含めて。
うーん、人間の男は極楽鳥のように努力しているのだろうか。
それは、そのことだけに力を注げない生存の厳しさからなのか。しっかり稼ぐということが人間の男の求愛ダンスに相当するのか。
いずれにせよ、オスは努力しないといけないらしい。
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