三ちゃんのサンデーサンライズ。第478回。令和6年8月4日、日曜日。
8月に入りました。
26日未明からの豪雨により山形県内各地に大きな被害が出ました。
最上郡内においても、戸沢村、鮭川村、真室川町、そして最上町でも被害がありました。
主要道路は片側通行ながら通行可能となりましたが、JR陸羽東線は未だに不通で復旧のめどが立っていません。
郡内で最も被害の大きかった戸沢村蔵岡地区の長林寺さんには青年僧侶が連日泥かきに入り、山を越えました。
単身熊本から駆け付けた僧侶もいました。檀家さんも連日作業に加わってくれています。
2日、シャンティ国際ボランティア会のスタッフ2名と気仙沼から1名が視察に入り今後についての調査を始めました。
ボランティアセンターを訪ねるとのべ400名以上が支援に入っていました。更に夏休みの学生などに期待が寄せられます。
昨日は長林寺の作業に地元の中学生が親子で作業に参加してくれました。
お盆を前にして泥をかぶった墓を掃除してくれるのは、檀家にとってどんなにかありがたいことでしょう。
水害はたいがいこの時期に発災しますが、季節柄復旧作業は時間との勝負になります。
泥が固まると粉塵になり、カビが発生したり、感染症の危険性も高まります。
被災された人々の体力も気力も落ちてきます。
そこによそ者のボランティアがいることで気持ちの支えになることもあるはずです。
動ける人は躊躇しないでボランティアセンターに問い合わせしましょう。
蔵岡の集落はこの6年間でこれが3度目の水害、その度に巨費を投じて対策を講じて来たものが全く役に立たなかったと絶望感を感じています。もう集団移転しかないのかと。
それでも目の前の泥は放っておけず、希望が見いだせないままの作業は疲れがたまるばかりです。
長林寺住職は「生きるために必要なものは何か。それは希望だ。ここの檀家さんは生きる希望を失ってしまった。それが一番辛い」とその気持ちを代弁していました。
気仙沼から視察に来た三浦友幸さんは元シャンティ気仙沼事務所のスタッフで、今は気仙沼市議。
長林寺の和尚さんと一緒に地区を回った様子をSNSで以下のように報告しました。その一部を紹介します。
地元の人の中ではこらえていても、よそ者だからこそ感情をさらけ出すことができる、ということがあります。
みんな辛いのだから自分ばかりが弱音を吐けない、そう思ってしまうのでしょうね。
そこによそ者の存在意義があります。
14日には長林寺においてお盆の先祖供養があり、それに合わせてひと時辛さを忘れさせるお笑いをということになり、六華亭遊花師匠に電話をしたら「空いてます、私でいいんですか」と即断してくれました。ありがたいことです。
この際、これまでの縁を最大限に活用させていただこうと思います。
今週の一言
「慈悲心は冷めやすい、熱いうちに行動を」
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
幸福の反対はなにか?
それは「不幸」ではない、なぜならば、不幸とは「反対語」だから。
幸福の反対は「絶望」だ、と。
「生きるために必要なものは何か。それは希望だ。」の言。
河合隼雄が言っていたことに納得がいきました。
ありがとうございました。
そして、
ご苦労さまです、お疲れ様です、お世話様です。 m(_ _)m
最上から離れ今大阪空港です。これから特派布教のため隠岐の島に向かいます。