親の家の風呂に入れてもらったものの、帰りの僅か2分の歩行が寒かった。よりによってこの一番寒いときに風呂釜が壊れたことを恨んだが、どうしようもない。
仙台の学生時代、アパートの風呂は男20人で二つを共用していた。風呂は1階、私の部屋は2階の端っこ。そのときのことを思い出した。そしてプロパンなので時々ガス欠で、沸かすことの出来ない日があった。もう湧いた頃かと時間を見計らって入りに行くと、火が消えて水のまま、あるいはぬるくて入れない湯温であったりした。
そういう時は冷たいまま、頭や顔、股、脇の下、足などを震えながら洗い、慌てて冷たい布団に潜り込んでいた。近くに銭湯もなかった。
一応風呂用のプロパンガスと各部屋へ供給されるプロパンガスは別のボンベであったので、自炊用には支障はあまりなかった。しかし、部屋でたくさんのお湯を沸かして体を洗う人がいたようで、翌日まで煮炊きも出来なかったことがあった。そのときは電気釜でインスタントラーメンを作って夕食と朝食を食べた。麺になかなか火が通らず伸びてしまい、美味しくなかったのを覚えている。
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