Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「永瀬清子詩集」から 2

2024年03月23日 18時29分30秒 | 俳句・短歌・詩等関連

   

 「永瀬清子詩集」(岩波文庫)から、詩集「グレンデルの母親」(1930年)、「諸国の天女」(1940年)、「大いなる樹木」(1947年)、「美しい国」(1948年)、ならびに短章集「諸国の天女」(1940年)、「女詩人の手帖」(1952年)に目をとおした。
 

 大いなる樹木

我は大いなる樹木とならん
そのみどり濃き円錐の静もりて
宿れるものを窺い得ざるまで。
素足を水に垂るるごと
人知れぬ地下の流れを
わが根の汲めるよろこびにまで。
 以下略

 どの詩もリズムがよく、私の身体リズムと合致して好感が持てる。意味から入る詩や、言葉の持つリズム感から頭に入ってくる詩もあるが、私は後者のほうが好みである。意味は自然とあとから付いてきて頭にすんなりと入ってくるような気分になる。少なくとも本日までに読んだ詩も、「短章」も言葉のリズムが気に入っている。

 



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