Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

毎日新しい(?)発見

2023年12月08日 21時19分00秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 本日印刷会社にデータを持ち込んで、ホッとした。夕食後は緊張感が無くなったのか、脱力感があり、頭も体も眼も耳も引きこもり気味。

 本日、歩行中に信号待ちをしているとき、脇に若い女性が立った。なんとなく片方の手の指先に目が吸いよせられた。手先がマネキン人形のような色をして、のっぺりしていた。初めは義手なのかと思ったが、突然のその指先が動いて、グー・パーの動作を繰り返した。最近の義手はとても精巧だと聞いてはいたが、それにしても動きがあまりにスムーズに見えた。
 びっくりしてその指の動きを凝視していたら、信号が青に変わり、女性が歩き出した。そのときになって初めてマネキンの肌の色に似た薄い革の手袋をしていることに気がついた。
 私は、自分の認識がこの10数年でずいぶん衰えたことを痛感した。マネキンのような肌の色の指先を見て、革の手袋だということに気がつくまでに30秒以上もかかってしまった。

 何かに注目して、自分が何を見ているのか、その対象がどういうものなのか、認識するのにこんなにもタイムラグがあるのかと、あらためて歳を感じた次第である。
 昔から、歳をとると「呑み込みが遅くなる=理解が遅くなる」と言われる。まさかそれを自分が認識するとは思いもよらなかった。
 歳をとるということは、毎日が自分が歳を取ったということの発見の連続なのだろう。それを毎日新しい発見をする、と前向きに捉えられるとおもしろいが‥。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前向きにとらえると…… (通りがかり人)
2023-12-11 13:03:31
どうして前向きにとらえようぞ。氏に悲観はないのか?私は悲観ですぞ。後ろ向きもいいところです。
返信する
通りがかり人様 (Fs)
2023-12-11 20:51:26
自分が歳をとったという認識が無くなると、それは自分を客観的に見れなくなった証拠でもあります。
そこまで老いていないことを実感している限り、まだ捨てたものではない、と思えば少しは前向きになれます。
自覚がなくなれば、さびしいですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。