Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「アート鑑賞、超入門!」(集英社新書、藤田令伊)

2015年05月26日 20時40分30秒 | 読書
 普段はいわゆるハウツウ物を読むことはまずない。しかし私がいくら美術鑑賞が好きとはいっても我流ばかりではどうしようもないので、遅ればせながら絵画の解説書などを読むようにしたり、展覧会の図録にはできるだけ目をとおしている。しかし図録の解説というのはなかなか難物である。はっきり言って難しい。その道の専門家でないと分からない記述も多い。

      


 もっと主体的なで自由な鑑賞の仕方があってもいいのではないか、と思っていた時に目次を見てつい購入した。大阪往復の新幹線の中で読む分には気楽に読めて、ちょうど良かった。
 「ディスクリプション」「時間をかける」「数多く見る」はいくども聞かされてきた。さらに第二章で主体的に見るために「正誤を気にしない」「買いつけるつもりで見る」「何かを発見する」を心がけるという展開となる。「買いつけるつもりで見る」というのは私には想定もできない態度なのでこれは「ブログに掲載して評価してみる」に変えてみたい。
 次の「感性で見る」「知性で見る」は私なりにこれまでもこれの繰り返しをしている。「肯定的に見る」「否定的に見る」「寄り添い」‥これらもすでに自分なりにやっている。

 要はこれまでの私の実践していることをとりあえず整理してくれた、という風に理解した。「主体的に見る」という言葉は頭の中に入れておこうと思う。
 これまでも私は、「自分の感覚をまず大切にする」「わからない解説や理解できない評価は信用しない」「作品の5W1Hの知識よりも「体感」、ただし作家ないし時代の時間軸は重視する」にこだわってきた。これをまとめて「主体的に見る」という言葉に置き換えて頭の隅に置いておこうと思った。


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