本日の「おくのほそ道」の書き写しは第38段「小松」、第39段「那谷寺」、第40段「山中温泉」の3つの段。おおよそ500字ほど。
第38段「小松」には、平家物語にも謡曲にも登場する齋藤実盛の最期にちなんだ有名な句「むざんやな甲の下のきりぎりす」がある。
第40段の後半では、同行の曾良が体調をこわして(「腹を病み」)芭蕉と別れるという不慮の事態が起きる。
いよいよ旅も最後の場面に近づいていく。残りは6段ほど。
なお、これまで「奥の細道」と表記してきた。多くの解説書もこのような記載が多いが、岩波文庫でも、新潮古典集成でも「おくのほそ道」の表記であることに気がついたので、こちらにあらためることにした。