Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ブラームス「ピアノ五重奏曲」

2024年01月19日 22時19分48秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 本日聴いている曲はブラームスの「ピアノ五重奏曲」(作品34)。演奏はアンドレ・プレヴィン(ピアノ)、ウィーン・ムジークフェライン四重奏団。録音は1984年。
 1862~64年にかけて、ブラームスが31歳の時に完成している。ブラームスにしては早い時期の作品であるが、翌年には弦楽六重奏曲第2番を作るなど、決して習作の時期ではない。
 吉田秀和は「通俗的なくらい有名な曲・・。要するに私はこの曲ではまだこれといって愛着を感じるレコードを知らない」といたって手厳しい評価を下している。
 しかしそうはいってもブラームス好きには欠かせない室内楽曲である。私はブラームスらしくない第3楽章がおもしろいと思う。後半のガチャガチャとした不安を煽るような主題が最後まで続く。そしていかにもブラームス的な第4楽章に収斂していく所も気に入っている。しかしその第4楽章も結構慌ただしいところが時々顔を出す。何かに取りつかれた暗い情念のようなものを感じる。
 印象的な曲である。

 



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