本日の講座は「「沖縄 1972年」考 返還・復帰・再併合」の2回目で「「過去」が「現在」に重くのしかかる場所 戦後沖縄の空間編成」と題して、沖縄国際大学崎浜靖教授の講演。
さまざまな視点から1972年「復帰」以降の現状が語られている。私も少なくはない講演を幾度か拝聴している。多くが現在大きな問題とされるべき日米地位協定の改定問題や、米軍による土壌汚染、辺野古の新基地建設、自衛隊基地・施設の新設などが語られる。
本日の講演では、新しい視点の指摘があった。沖縄の人口増加にともなう都市膨張に対処する土地利用のあり方や都市計画が必要になるが、広大な米軍基地の存在によってそれが都市計画にいびつな影響を与えていることなどを、人文地理学の視点で指摘されていた。
自治体の都市計画の末端で少しは関わって来た経験から、自治体が主体的に関われる範囲が狭められ、米軍基地という壁がもたらす障害があらためて浮き彫りにされたと思う。
新しい視点を教えてもらったようで、有意義な講演であった。
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