おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

花巻『いずみ助産院』と「まんまるお月さま」

2012年03月25日 16時05分17秒 | 岩手子育て支援
今回は、花巻市で、助産師、佐藤美代子さんが開いている
『いずみ助産院』のご紹介をします。

3月17日、花巻市交流館での「ランチ講習会」、「食のお話会」が
終了して、「お産と地域医療を考える会」の方との会食の前に、
『いずみ助産院』にご案内いただきました。




看板と助産院の外観です。

お産は今、扱っていなくて、色々な相談事業や、サロン活動をしています。
自宅でもありますので、助産院部分と自宅部分に分かれています。
こちらが、助産院。活動については、いずみ助産院ブログをご覧ください。


左のドアが洗面所、お風呂場などの水回りです。
手前に置いてあるのが、本日届いた支援物資。
各地から大量に届くのですが、それをプライベートなお部屋一室を
保管室として、使っておられました。

東京にいると分からない支援物資の保管・仕分け・必要な場所への
運搬などの話も聞きました。
美代子さんは、八重樫さんとなさっているのだそうですが、大変な
作業です。

美代子さんは、また、小さなお子さん2人のママでもあります。


のびのび育っている可愛い2人。お迎えのとき、保育園も見せて
もらいました。


美代子さんは、「お産と地域医療を考える会」に所属しながら、
これまで行ってきた「まんまるお月さま」というプレママ&ママへの
応援サロンとともに、復興支援としてのサロン活動もしています。

「お産と地域医療を考える会」の会報 No.24に載せられた記事を
ご紹介します。

----- 被災地でのサロン活動  佐藤美代子 ---------------------

 佐藤(美)、八重樫、千田の3人の助産師が中心となり、考える会の
サロン活動とは別に、2011年9月に復興支援「まんまる」として、被災
地沿岸を中心としたサロン活動をはじめました。
現在は日本助産師会岩手支部の「まんまるプロジェクトチーム」として
活動を行っていますが、中心の助産師以外に現地の助産師やママ達に
声をかけ、場所取りなど協力してもらい、被災・罹災の有無を問わずに
参加できるサロンを行っています。2012年2月現在で、久慈市1回、宮古市
1回、遠野市2回、釜石市2回のサロンを開催してきました。

 参加人数は、3~13人とばらつきがありますが、ナチュラルスイーツ
とハーブティーでゆっくりとした時間を過ごしてもらうのを目的としてい
ます。特に直接被災のママ達は、今までの環境と違う中、毎日無我夢中で
育児を行っており、狭い仮設住宅の中でハイハイが十分に出来ないこと、
被災し家族が近くにいない中での子育ての辛さを語ったり、直接被災して
いなくても幼児を遊ばせる公園が仮設になってしまっっていること、子育て
センターなどが機能せずに遊ばせられないなどの悩みを抱えていました。
助産師がサロンを開催することで母乳育児の事、離乳食の事を相談する姿も
多いです。いつも育児サークルに参加しているママは「普段のサークルだと
悩みを話しても、堂々巡りするから、アドバイスがあるのは嬉しい」と
感想を話していました。

 これからも、ママ達の自発的な集まりに発展できるよう、支援しながら、
でも無理させないよう十分に考慮しながら、サロン活動を続けたいと思って
います。

-------------------------------------------------------------------

一緒に活動する、素晴らしいベテラン助産師八重樫さんのインタビュー
記事を「岩手日報」に見つけましたので、リンクを貼ってみます。

東京でも支援の方法を考えていきたいですね。
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花巻温泉 健考館

2012年03月23日 10時18分36秒 | 岩手子育て支援
3月16日、17日の宿は、「お産と地域医療を考える会」が
ご用意くださった、花巻温泉、健考館でした。
被災した妊婦さんとそのご家族を受けいれた施設のひとつで
それがご縁で、助産師さんがよく知っているのです。

ここは、滞在型の健康増進施設です。健康館のWebサイトです。

16日の夜は、助産師の佐藤美代子さん、八重樫重子さん、
千田優子さん、八重樫さんのお嬢さんで栄養士の優美さんが、
それぞれのお子さん方と一緒に泊まってくださり、感激です。


晩ごはん

酵素玄米とヘルシーな小鉢が並びます。

温泉は、単純アルカリ泉。ぬるりとしたお湯が気持ちいい。


17日の朝ごはん


18日の朝ごはん


酵素玄米とみそ汁、焼き魚、納豆、小鉢が3つ。
それにヨーグルト、にんじんとりんごのジュースです。
ほんとうにおいしく、矢島助産院でお出ししている朝ごはんと
近いものなので、嬉しくなりました。
こちらのお食事なら、さぞやいい母乳が出て、トラブルも少なかった
ことでしょう。

内陸の花巻は、市民団体、助産師会などのネットワークが協力し、
釜石地域の被災妊産婦を対象に、「妊産婦ケア事業」を行いました。
仮設住宅に入居するまで、9月から3月ころまで、この健考館にも
妊産婦さんと家族がいました。

美代子さんたち助産師さんも交替で毎日、訪れていたのだそうです。
妊産婦さんのケアは助産師さん、それに市民団体からは家事ボランティアの
方も多数支援をしてきました。

花巻市民ネットワーク協議会の活動が報告されています。

とても温かい宿で、ゆったり過ごさせていただきました。
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宮古、山田、大槌、釜石 沿岸を走る

2012年03月21日 17時49分29秒 | 岩手子育て支援
3月18日、7時半に花巻を出発して、宮古へ。
山を越えます。
千徳公民館での子育てサロンが終わると、宮古魚菜市場へ。

沢山買い物をして、東京へ送りました。

宮古港を通り、沿岸部を走ります。
助産師の佐藤美代子さんの運転で、助産師、八重樫さんと。

標識が生々しいです。


海べりのレストラン


瓦礫も残っています。


コンビニも仮設。


左の建物は県立山田病院。これも仮設。


残っている建物も痛ましい。


防波堤の鉄柵もへしゃげている。


建物は何もない。



大槌




復興資料館はプレハブ。


そしてその隣の大槌復興食堂。

泣けてくる心に灯りがともる。


お店の人、慣れていないが頑張っているということ。
雇用が生まれている。




焼きうどんと串揚げをいただきました。

美代子さん、暗くなるまでにどれだけ、こちらに見せられるかと
300kmも走ってくださいました。
食堂に1時間近くいたので、ここで日没。

暗くなった釜石の街、お二人が支援に行っている仮設住宅を教えて
もらい、遠野を通って花巻へ。
遠野は、復興支援のボランティア活動の拠点になって、賑わっている
そうです。
しかし、この街には、お産できる場所がひとつもないそうです。

今日見た景色は決して忘れられない。1年たってもこれだけ。
けれど、希望のひとしずくも感じられました。

少し沈んだ3人でしたが、復興食堂のおかげで元気になり、帰路、
旦那さまとのなれそめやら、これからの活動やら、語らいも
嬉しい時間でした。

美代子さん、八重樫さん、ありがとうございました。




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『お産と地域医療を考える会』と『おいものせなか』

2012年03月20日 10時28分48秒 | 岩手子育て支援
3月19日、朝9時半に、美代子さんが「渡り温泉」に迎えに来て
くれました。

まず、花巻での支援活動の拠点「ゆいっこ」へ。


それから『お産と地域医療を考える会』の主要メンバー
新田さんが20年運営している自然食のお店『おいものせなか』へ。


広々としたお店には朝の日差しがあふれていました。



フェアトレードの品も豊富にそろえてあります。

私も岩手ならではの、南部小麦や、おせんべい、雑穀など
購入しました。東京から取り寄せをする人も多いとか。
すべて放射性物質の検査済みです。

『おいものせなか』のWebサイトはこちらです。
『お産と地域医療を考える会』の活動も載せられていますので、
どうぞ、ご覧ください。

新田さんは「おいものブログ」でも17日の講座のことを
ご紹介くださっています。

今拝見したら、すでにお店に伺ったこともアップされてます!
早い。
今回、大変お世話になりました。

『おいものせなか』を後にして、今度は美代子さんが週に何回か
勤務する工藤医院へ。



18日、美代子さんに岩手を内陸から沿岸部300kmを走破して
いただき、その広さを実感し、それだけの広い場所に、お産が
できる所の少なさに唖然としました。
花巻にお産ができる医院がある貴重さ。実感できたのは、こちらに
来ることができたからでした。

美代子さんに院内の見学、スタッフへの紹介もしていただきました。
助産師さんががんばって、院内助産というスタイルを取り入れています。
分娩台だけでなく、問題がなければ和室の布団の上で、助産師による
お産ができる部屋もあるのです!

朝の2時間だけでも、これだけ見せていただきました。
美代子さんの行動力に、ただ驚き、感謝しています。

新花巻駅まで送っていただき、固い握手をしました。
「また来ます」と約束して、帰途の新幹線に乗り込みました。

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『まんまるお月さま』宮古市 食のお話会

2012年03月19日 17時37分32秒 | 岩手子育て支援
3月18日
宮古市千徳公民館で、『まんまるお月さま』と育児サークル『わははの会』の
ミニ講座が開かれました。

講師として私も参加。楽しく皆さんとごはんつくりをしてきました。


・ひじきと鮭のカルシウムご飯
  定番メニュー。
  シンプルでカルシウムたっぷりの鮭の中骨缶詰で。
  ひじきとにんじんを炊き込みました。
・高野豆腐のけんちん汁
  豆腐の代わりに保存のきく高野豆腐で。
  にんじん、大根、油揚げ、小松菜。
・切り干しのごまサラダ
  切り干しとにんじんで。
  もどし汁で、さっと煮て食べやすくしました。
  戻し汁ももちろん無駄にしません。
  けんちん汁に入れました。
・さつまいもスティック

だしをとったかつお節、ここでもふりかけに。

始まる前に皆さんをぱちり。


お手伝い上手。


運ぶお手伝いも。ありがとう。


わいわいとお食事が始まります。


ママさんたちの持ち寄りの1品も。


甘夏をお子さんとむいてくださっています。


最後に記念撮影


『まんまるお月さま』は、助産師の佐藤美代子さん、八重樫さん、
千田さんが中心となり、『お産と地域医療を考える会』とは
別に、これまで続いているプレママ&ママ応援サロンに加えて
被災地沿岸を中心としたサロン活動も始めたものです。

今回の宮古千徳公民館でご参加くださった方々との語らいは
深く心に刻まれました。
重い言葉、さまざま体験、宮古でも被災された方、被災されない方の
立場の違いなど、ただうなずきながらお聞きするばかりです。

ここに伺ってよかったと思います。

それにしても岩手は広い。
宮古まで来るには、花巻から盛岡に北上し、そこから東へ
山を越えます。宮古市に入ってからも会場までは60km。
東京では決してこの距離感は分からない。

このサロンが終わると、宮古の魚菜市場に寄り、沿岸部を
走ってもらいます。







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岩手花巻の旅最後のごはん

2012年03月19日 12時00分53秒 | 岩手子育て支援
三泊四日の岩手の旅も今日で終わり。
言い尽くせない充実した濃い四日間でした。
今帰りの新幹線の中です。
まとめは帰宅してから、ゆっくりしたいと思います。
今回は、旅の終わりの昼ごはんです。
こんなに、ゆったり座っていられるのも嬉しいこと。海鮮幕の内弁当です。
ビールつき。

「お産と地域医療を考える会」の皆さま、
「まんまるお月さま」の助産師さんたちとの出会いに、
心からから感謝して。

いただきま~す。
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大槌復興食堂

2012年03月18日 17時45分39秒 | 岩手子育て支援
宮古から三陸海岸南下。

今、大槌復興食堂にいます。
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花巻ランチ講習会&食のおはなし会

2012年03月17日 21時10分27秒 | 岩手子育て支援
今日は、午前は、花巻交流会館でランチ講習会。
午後は、お話の会でした。
本当なら、昨年の3月12に開かれるはずでした。
ですから、ここで皆さんにお会いできて、感無量です。
1年かかって、着いたのだと思います。

皆さんと一緒に、ごはん作りをし、みんなで
いただきました。

・ドライトマトにんにくご飯

・豆腐コーンスープ

・高野豆腐の信田煮

・にんじんサラダ

・ひじきのさっと煮

・ココナッツのスイートポテト

このところ、好評だったメニューばかりです。

昨年ご予約くださった方も沢山いらっしゃって、
胸が熱くなりました。

皆さまの出会いを心から感謝いたします。
支えくださった助産婦さん、赤ちゃん連れでお手伝いしてくださった栄養士の
ゆみさん、お産と地域医療を考える会の方々、
ありがとうございます!

明日は宮古に行きます。

では、もう休みましょう。
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岩手 花巻に出発

2012年03月16日 13時25分03秒 | 岩手子育て支援
今、こだまに乗り、新花巻に向けて、出発しました。



昨年3月11日に大宮駅新幹線ホームで、
地震に合いました。
そのとき実現しなかった講座をもう一度。

今回再び岩手の「お産と地域医療を考える会」の
助産師、佐藤さんに声をかけていただき、
花巻と宮古のお母さん方に会いに行けることに
なりました。

自分などでいいのかという気がしますが、お伝えできる
ことも少しはあるでしょうし、自分が学び、得ることは、
沢山あると思います。
なんだかドキドキします。
では行ってきます!
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