メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

1995 SEIKO SUPER TENNIS

2004-02-15 16:04:46 | テニス
あっという間に過ぎてしまうテニスシーズンを締めくくるのは、東京でのSEIKO SUPER。
協会推薦の日本選手4人も、松岡修造も(全英ベスト8、全米は痙攣でリタイアという天国と地獄を見た1年)初戦敗退。

加えて「日本はゲンがイイ」というエドベリは、世界ランクがついに20位。
今大会も台風の目、M.フィリプーシスに6-0、6-2だっけ?、手も足も出ないまま1回戦敗退。

他にもクライチェク、イワニセビッチなど、セイコーおなじみの顔ぶれも、
今回の主役チャン、M.フィリプーシスの影武者のようだった。


MEN'S FAINAL マイケル・チャン×マーク・フィリプーシス 6-3 6-4 チャン!!

テニス界にまた美形のスターが生まれたか。
「スカッド」と名付けられた世界3位、200km/h以上のサーヴィス(1位はゴラン)、
強烈なフォア、バック。プロ1年目とは思えないプレーで年始め270位から、
今回の準優勝で30位~20位に上がるだろうという急成長ぶり。

その影にはニック・ボロテリー(来日してたけど、例のサングラスは忘れてきたらしい)がいる。
彼は美形好み!? またもう1人のモンスターを生み出した。
今年はすでに2度の準優勝で、ピートから1セット取ったことから注目された。

6歳からテニスをはじめ、子どもの頃のヒーローはボリスっていう次世代!
でも、彼のスカッドサーヴィスは、絶好調のビッグリタンナーのチャンには通じなかった。

ファイナルのプレッシャーもあったか、サーヴィスの確率も下がり、
チャンがファーストサーヴウィスウィナー90%に対して、マークは55%。

兄カールと猛特訓して、サーヴィススタイルも変えて、前より格段速く正確に
パワフルなサーヴィス、積極的な攻めのテニスにさらに磨きがかかったフットワーク、
またいつもクールでネヴァーギヴアップのファイティングスピリッツには脱帽。尊敬する。

これで、チャンは初優勝にして、歴代10人目のチャンピオンとなった。
NO.1シードを守り抜いたのは、10人中半分。

試合後のインタビューにもあった通り「日本は好きな場所。でも優勝がなかったから嬉しい」
終始渋い表情だったカールも、ぎこちない拍手に満面の笑顔
今回は久々2人で組んでダブルスに出場して、初戦敗退。それも見たかったな。

チャンは「僕がミスばっかしてた」と兄をフォローしていたんだって。
カールは自分の分も夢を託して、弟のチャンに実現してもらって嬉しいだろうね。

表彰台では30cmくらいの身長差がある2人。
久々チャンの満足でハッピーな笑顔に、日本のファンもみんなハッピー!

このオーストラリアのマーク、これから試合経験を積んで、トップ10を大いに揺さぶるだろうね。
現在は世界ランキング5位のチャン。上にも下にも強豪ぞろいだけど、現在23歳。
彼もそろそろ第2の飛躍のステップが来たらいいんだけどな。

Congratulation, MIKE!!!


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