鏡の向こうで白い虚像が笑っている
「いつでも用意はいいわよ」といっている
血のように美しい、あかいくちびるで
それは実にしっとりと輝いている
「ちょっと出掛けてくるわ」といっている
待ってくれよ
ここにいておくれよ
行かないでくれ
置いていかないで
君を探すのに苦労したんだ
いいさ、行けば
君にとっちゃ俺なんか
どうだっていいんだろう
口づけは錆びついたにおいがする
近づくと吐き気がするんだ
今までに喰った肉の臭いで
そうさ何人もの敵(ライバル)をその口で喰ってきた
そうやってトップまでのしあがってきたんだろう
退廃が底から這いあがり
街のあちこちでゆっくり流行ってゆくのを
見ている
これが復習
物事が分かる大人になるために
繰り返さなければならない
最低限の
かつての記憶を塗りつぶしてゆく
白いペンで
つづいて黄色いペンで
つぎに青いペンで
いつか真っ黒くなるまで
「いつでも用意はいいわよ」といっている
血のように美しい、あかいくちびるで
それは実にしっとりと輝いている
「ちょっと出掛けてくるわ」といっている
待ってくれよ
ここにいておくれよ
行かないでくれ
置いていかないで
君を探すのに苦労したんだ
いいさ、行けば
君にとっちゃ俺なんか
どうだっていいんだろう
口づけは錆びついたにおいがする
近づくと吐き気がするんだ
今までに喰った肉の臭いで
そうさ何人もの敵(ライバル)をその口で喰ってきた
そうやってトップまでのしあがってきたんだろう
退廃が底から這いあがり
街のあちこちでゆっくり流行ってゆくのを
見ている
これが復習
物事が分かる大人になるために
繰り返さなければならない
最低限の
かつての記憶を塗りつぶしてゆく
白いペンで
つづいて黄色いペンで
つぎに青いペンで
いつか真っ黒くなるまで