メランコリア

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舞台『座頭市』@新宿コマ劇場(ネタばれ注意

2007-12-09 22:43:34 | 演劇・オペラ
舞台『座頭市』@新宿コマ劇場(ネタばれ注意
演出:三池崇史
出演:哀川翔、阿部サダヲ、長門裕之、遠藤憲一、麻路さき、田中隆三、松浦佐知子、青山草太、中田博久 ほか

F氏がyahooグルメで見つけたという紀伊國屋書店地下のスタンド式のパスタ屋・JINJINでランチ。
カウンターだけの席ですぐ食べられるし、安くて、シンプルな味でけっこー美味しかった。

12月3日に東京公演から始まった翔さんの初舞台。初座長です
昔からあるのに今回初めて行ったコマ劇場は、なんだかフシギワールドで新鮮。
前から12列目のS席はけっこー近くて、役者の表情も見えるほど。
『DEAD OR ALIVE』や『ゼブラーマン』で何度もタッグを組んでる三池崇史×翔さんに、
さらに三池ファミリーな遠藤憲一も加わって、これらの映画と同じくブッ飛んだ世界か
と思いきや意外としっかり時代劇。

阿部ちゃんほか、イケメンな俳優もたくさんいるから客層は20~30代女性が多かったみたいだったから、ゆったりと進む人情ドラマに「あれ?」て肩透かしだった部分もあったかも。
たしかに阿部ちゃんのいつもの軽快な芝居と、笑わせる場面も何度かあったけど、
思ったほど笑いの部分じゃなく、盲目の按摩で、実は賞金をかけられてる居合い斬りの達人でもある座頭の市と、彼が一時期いっしょに旅をしていた旅回り芸人らと、祭りで立ち寄った村で、信玄公の宝のありかを示す地図を争って二派に分かれた悪党らの物語りをじっくり描いてた。

セットは茶屋、芝居小屋、墓堀りじいさんが棲む山奥の主に3つ。
映画のようにコロコロと場面展開していくんだけど、細かすぎてこの場面は必要?て思うような箇所もあったな
しかも翔さん、セリフを噛みまくってたw でも、いいんです。翔さんの座頭市なんだから。
どうしても勝新太郎のイメージが強いけど、あれだけが座頭市じゃないじゃん?
脚がスラっとして、若々しい座頭市がいたっていいじゃない。

長門裕之のじいさんは凄かったなあ。ベテランの芸の深さを見せてもらった。
座頭市とも、用心棒とも親しかった一座の女座長が、女の道と、芸の道とで迷った末の結末には泣けた。
「結局、道を選ぶのは自分。それで苦しんでも身から出た錆。そして選択はいつでもそこにある」みたいなセリフのほか、所々深いセリフもあって、今の自分とリンクする部分もあったし。

そしてなんといっても一番の見せ所は、クライマックスの大立ち回り
翔さんが「一世風靡のときよりジャンプしてる」とかゆってたけど、悪党を斬って、斬って、斬りまくる!!!
これだけハードな舞台を何度もやるって、やっぱ凄いと思うよ。
舞台終了後の挨拶はいつもじぃ~としてしまうんだけど、翔さんのやりきった感あふれる爽やかな笑顔がステキだった~
たしかに近くのお客さんの一人が「哀川翔はもっと頑張らなきゃね」てゆってたけど、
いやいや頑張ったんですってば!(甘やかしすぎ?w だって翔さんだから!
これから大阪、名古屋と回るらしい。翔さんファーーーイトゥッ!!!

たけしの『座頭市』の時も思ったけど、映画のシリーズも全作観てみたくなった。


帰りは一人でラクーアに寄ってショッピング。パンプスしか買わなかったけど。
もうそこいら中がXmasムードに浮かれてて、彼女にプレゼントをせがまれてる男子らの姿もちらほら(ベンチでぐったり座ってたりねw
もうすっかり年の瀬だねぇ。。


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