メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『童夢』

2007-12-16 17:38:41 | マンガ&アニメ
『童夢』大友克洋/著
兵庫のコから借りたマンガ。うん、スバラシイ。もっと話をひとつずつ膨らませて
全3冊ぐらいの読みごたえが欲しいくらいだけど、1冊に集約したパワーが詰まってる。
団地で次々と自殺事件が起きて、年配の刑事が捜査するうち、いろんな住人のワケありな事情が浮かび上がってくる。
サイキックホラーな話好きだし。絵もリアルな怖さと、新鮮な驚きがある。


座頭市の記事
翔さん、稽古がキライらしく「稽古場、いきたくないもん。」てw
そう言えちゃうところがまた翔さんらしくて笑っちゃうv
翔さん、阿部ちゃんの笑える動画もあり。
そして早速WOWOWで2月にOA決定~♪また録画のお願いです!よろしく~!!!(私信


アニソンコーナーの第3弾はこちら。
『エースをねらえ』
エースをねらえ!ファイナルステージ opening
この絵と曲だけでもうストーリー名場面集を次々と思い出して胸がつまってくる。

エンディングもさらにいい。

エースをねらえ!2 opening『エンドレス ドリーム』

♪エースをねらえ!2 ending 「遠くから見ていて」
2のテーマ曲は森口博子が歌ってるんだよね(懐かしい・・・

初期はほんとに時代を感じさせる絵だけど、シリーズが進むごとにどんどん進化して、
最終的にはストーリー的にも絵的にもすごいリアルに描いている。
いまだに家にある永久保存版のビデオ(夏休み特集をこまめに録りためたものw
を見て、宗方コーチが亡くなって、海外遠征から戻ったひろみが知り、
遺影にメダルを見せて、号泣するシーンはこめかみが痛くなるくらい泣いてしまう。
世界を相手に戦う日本人プレーヤー事情や、海外遠征の大変さ、アマからプロへと転向する決意や、
高校生から大学生、そして大人へと成長してゆく恋愛も、心理描写から細かく描かれていて、
とにかく永久不滅の名作です。





て、いろいろと遠出してたら、こんなの発見!
キャラ弁
衝撃的。。爆×3000!!!ほかにも『ナウシカ』とか『フローネ』もある!

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『煉獄エロイカ』

2007-12-16 16:36:38 | 映画
『煉獄エロイカ』(1970)
監督:吉田喜重
出演:岡田茉莉子、鴉田貝造、木村菜穂、牧田吉明、岩崎加根子、武内淳 ほか

頭から最後までひとつもワケがわからなかった。
素晴らしく晴れた昼下がりの時間帯もあって、眠くて、眠くて、ウトウトしては目が覚めるも
話がまったく進んでいないし、どこをとってもやっぱり意味不明。。
まさに'70。実験してみましたっ!て感じ。

大体これらの予算の少ない作品の舞台って、どこか広々とした工事前の空き地みたいな場所だよねw
やたらとみんなの足音がタップダンサーのクツみたくテツテツテツとよく鳴るので、
途中からその音ばかり気になって仕方ない。ビルの中ならともかく、外に出て、
そんなに鳴らないだろうって思われる砂漠地帯みたいなところのコンクリ道路の上でも
テツテツテツテツテツテツ・・・これはどうやら後から入れた効果音だ(なぜ?

とにかく少女が迷いこんできて、見知らぬ夫婦をパパ・ママと呼ぶんだけど、
「本当の父だ」てゆう男が現れて、彼はなにやら地下組織みたいな運動をしていて、
夫も昔そこのメムバーだったみたいだけど、スパイ容疑をかけられて・・・
意味不明さ加減はゴダールの『アルファヴィル』とかに通じるかなぁ。
きっと、出演者も誰も理解できずに演じていたんじゃないかと思われ。
それでもマジメに一生懸命2H弱もの大作にして、劇場公開したところはある種の潔ささえある。

岡田茉莉子の存在感だけが救い。若い俳優にまじって貫禄充分。素晴らしい女優さん。
『秋津温泉』みたいなしっとりものから、こんなぶっ飛んだSFものまでなんでもこなせてしまうまさに大女優。あっぱれです。
あれ?調べたら『秋津温泉』も同じ吉田監督でしたw

地下組織のメムバーの1人の女のコが、派遣先の隣りのコによく似ているのでビックリ!
写メって明日見せてみよっと♪



風がとても強いせいで、枯れ葉がカサコソと舞う音楽が聴こえる。

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『こころ』

2007-12-16 12:25:08 | 映画
『こころ』(1955)
原作:夏目漱石 監督:市川崑
出演:森雅之、新珠三千代、三橋達也、安井昌二、田村秋子、鶴丸睦彦、北林谷栄 ほか

昔の邦画も次々とDVD化される中で、こうしてまた森雅之の出演作品に出逢えることはほんとに感激×3000。
日本文学には疎いので、この名作ですら学校の教科書で見かけたくらいの記憶しかなく、
こうして映像化されることで改めてその素晴らしい価値に触れることができた。

story
学生・日置は、海辺で波に飲まれんとするかのような野淵を見てから、その影のある雰囲気と人間哲学に惹かれ、先生と慕ってきたが、甲斐甲斐しく身の回りの世話をする美しい奥さんとの申し分ない生活の中にもどこか不可解な溝があることが気にかかり、問いただすと、
野淵は、「わたしは自分自身を信じていないから、他人も誰ひとり信じることができないのだ。
 しかし、君だけは信じたい。いつか必ずワケを話すが、いまじゃない」と言う。
奥さんもほんとうのワケを知りたがるが、どうやら書生の頃、ともに下宿をしていた親友・梶に関係があるらしい。。

時代は明治天皇崩御とともに、まさに大正へと変わろうとしている頃。
女性はまだ髪を結い上げていたし、男も袴で歩いていたりしているけど、
いろんな文化や思想が大きく変わろうとしていた熱が感じられる。明治もまた魅力的な時代だな。
この頃って、若くてもみんな力強い信念を持ってて、友人同士の会話でも思想のぶつかりあいが真剣ですごい。
親子や兄弟関係にしても、どこか一線を引かれたような秩序がある感じ。
でも、父親を失った一人娘の結婚相手を選んで、したたかさも見え隠れする母親にもある通り、どんな時代・場所でも、女は政治や秩序とは別に雄々しく暮らしに根ざして生きていたんだな。

固い友情すらバランスを崩す恋のチカラ、そして、結婚してもなお幸せになれなかった友情のチカラ。
強くも、弱くも、悪にも、善にもなりきれない、真摯であるがゆえに苦しんだ悲劇の話だ。

森雅之のただ、ただ、耽美な美しさにみとれるばかりであります。。(はぁ~・・・
新珠三千代もキレイだなあ!少女時代を本人が演ってもまったく違和感がない。
それにしても昔の邦画って、なぜ子役を使わずに本人がムリムリ学ランとか着て頑張ってるのか?w
髪をザンギリにした森雅之と三橋達也もまた貴重だけど。
たしかな感動が残る素晴らしい1本


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