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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『きな子 ~見習い警察犬の物語~』(2010)

2011-07-03 18:50:54 | 映画
『きな子 ~見習い警察犬の物語~』(2010)
監督:小林義則
出演:夏帆、寺脇康文、戸田菜穂、浅田美代子、遠藤憲一、平田満、山本裕典、広田亮平、大野百花 ほか
主題歌:♪only one~逢いたくて~/Metis

trailer

ペットブームに乗じて、こういった動物もの、とくにわんこ映画が増えているのは嬉しい♪
でも、劇場へ観に行くと思い切り泣けないから、自宅で観るべし
実話を基にしているんだな/驚

story
望月杏子の父は立派な警察犬訓練士だったが、幼い頃に亡くなった。
「父のような訓練士になる!」と誓って、家族で営む番場警察犬訓練所にお世話になるが、
そこの所長はキャラが濃いため、これまで何人も辞めていた。
そんな中、所長とともに出動して成果をあげていた先輩訓練士の田代渉は、
ある日突然1枚の書き置きを残して実家に帰ってしまう。
父が亡くなり、実家のうどん屋を継ぐ決心をしたのだった。

代わりに杏子が普段面倒をみているラブラドールのきな子を連れて訓練発表会に出場したところ、
最初のハードル越えでひっくり返り、以後マスコミに取り上げられて、すっかり地域の人気者に
特訓を積んだ警察犬試験でも、臭いを当てる臭気選別試験で全部不正解を出して失格。
きな子を叱る杏子に「出来なかったのはきな子のせいじゃない」とどなる番場。

すっかり自信を失ってしまった杏子。自分が訓練しなければ、
今ごろきな子は普通の家庭でゆったりと暮らしていただろうにと後悔し、
訓練士の夢を諦めて、実家に帰るのだった・・・


ラブがあんなに全速力で走ってくる姿を初めて見た気がする 早送りじゃないよね?w
ウィキを見たら、「2011年1月に正式に警察犬になった」て書いてある祝×5000
7回目のチャレンジで見事合格したんだね!2006年にはママになってるし、セラピー犬としても活躍中。
きな子には、厳しくて、緊張する捜索より、癒し犬としての活動のほうが合ってるよなぁ。

丸亀警察犬訓練所
本物のきな子はこっちかな?でも映画のコと似てるから本人も出演?!て思ったら違うコだったw
本編でもあったズッコケシーンの画像もアップされてる!
きな子のブログもあるしv


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『キッチン・ストーリー』(2003)

2011-07-03 09:34:39 | 映画
『キッチン・ストーリー』(2003)ノルウェー、スウェーデン
監督:ベント・ハーメル
出演:ヨアキム・カルメイヤー, トーマス・ノールストローム, レイネ・ブリノルフソン, ビョルン・フロベリー ほか

trailer

先日観た『ホルテンさんのはじめての冒険』の同監督作品。
DVD特典には、監督とLiLiCoさんのインタビュー映像も入ってて、
映画を観るかぎりもっと老齢かと思っていたら、意外とそうでもなくてビックリ。
以前読んだぶ厚い本に、「主婦の台所における動線を5週間かけて研究した」と書いてあったのを読んだのがキッカケ。実話なんだ/驚×500
ちなみに、やたらと笑いながら質問しているLiLiCoさんて女性は、スウェーデンのストックホルム出身で、「王様のブランチ」の映画コメンテーターや、アニメの吹き替え、歌まで歌ってる人らしい/驚


story
スウェーデンの博士が編み出した「主婦の台所での動線」の研究の一貫として、
今回、ノルウェーの独身男性を対象に大規模な調査団が派遣されることとなった。
飲んで女と遊んでばかりの博士の代役を任せられたマームバーグは、
真面目な社員フォルケとともに現地に向かうが、
「どうも右側車線を走ると吐き気がしてダメだ」と愚痴りまくり。

フォルケの担当するイザックは、身体を壊しながらも医者にも行かない偏屈者で、
調査員がキッチンに入るのもごねて、やっと中に入れてくれた
端っこに高い監視台を据えて座り、イザックが動くたびに24時間その動線を記録しつづけるフォルケ。
監視のルールは、「被験者の行動を邪魔してはならない」「被験者とコミュニケーションをとってはならない」
かくして2人の男たちの奇妙な生活がはじまった。。

監視で息が詰まる毎日に、イザックは2階の寝室で料理するようになり、
台所が見えるよう床に穴を開けて逆にフォルケを秘密に観察するw
卵にふるコショウをちょっと拝借したお礼にタバコをあげたのが些細なキッカケとなって2人は急速に親しくなるが・・・


近所に住む与太郎っぽいキャラのグラントも面白い。
イザックに髪を切ってもらって、髪を家に持ち帰り、何に使うかと思ったら、人形の修理に使うらしい。「戦時中に収容所で覚えたんだ」
一人暮らしで収入もないイザックにとっては電話代もバカにならないから、
グラントがコーヒーを飲みに来る時は、4度のコールが合図になってたり、
風呂に入ったイザックが鉄の管を持つと「口からラジオが聴こえるんだよ」て、
口を大きく開けてフォルケに聴かせたりするシーンに笑ったw

インタビューでゆってたけど、「ノルウェー人と、スウェーデン人は仲が悪い」ってゆう大前提のお約束ごとがあるんだね/驚
それぞれを笑い者にしてるけど、悪気はないみたい。
「スウェーデンは戦時中も傍観していただけじゃないか」「まあ、そうなんだが・・・」
そんなセリフにも微妙な関係が伝わってくる。

身の丈に合ったちょうどいい大きさで、機能的な家、木の素朴な机や椅子、
シンプルなデザインで使いこなされた鍋や道具たち。
物は最小限だけど、本物志向な必要な物はちゃあんと揃ってる。
こんな家にゆっくり暮らしてみたいなあ!

しんみりとしたラストのままで終わらせずに、ちょっと未来に希望が持てるようなほのぼのとしたエンディングだったのがイイ。
ジャズがここかしこに効果的に使われているのもステキ。
同監督作品には、ほかにも「卵の番人」「ウォーター・イージー・リーチ」などがある。
好きな映画は、ロイ・アンダーソンの2作目。『散歩する惑星』ってやつかな?


「一般論で語るのは難しい。何か大きなものに取り込まれたほうが楽。
 自分が大きいものの一部であるなら、ほかの人と触れ合い、温かさを望むべきだし、
 その出会いの責任を負う必要がある。でもさらに前に進みたいのであれば、
 ただ一般的な態度をとるのではなく、時には決まりを破らなければならない」


ダーラナヘスト=スウェーデンの伝統的な工芸品。馬のモチーフ。スウェーデンで馬は「幸せ」の象徴と言われている


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