メランコリア

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ブリテン歌劇「真夏の夜の夢」(全3幕)

2011-07-20 21:02:46 | 演劇・オペラ
ブリテン歌劇「真夏の夜の夢」(A Midsummer Night's Dream)(全3幕)
演奏:ロンドン交響楽団、指揮:サー・コリン・デイヴィス
出演:

妖精たち
オベロン:ブライアン・アサワ
タイターニア:シルヴィア・マクネアー
パック:カール・アーガソン

貴族たち
シーシアス:ブライアン・アナタイン・スコット
ヒポリタ :ヒラリー・サマース
ライサンダー:ジョン・マーク・エインズリー
デミトリアス:ポール・ウィーラン
ハーミア:ラビー・フィロジーン
ヘレナ:ジャニス・ワトソン

職人たち
ボトム:ロバート・ロイド
クィンス :グウィン・ハウエル
フルート:イアン・ポストリッジ
スナッグ :ステファン・リチャードソン
スナウト:マーク・タッカー
スターヴリング:ニール・ダヴィーズ

エドワード・ベンジャミン・ブリテン

ざっくりあらすじ
王オベロンは、女王タイターニアがインドの王から盗んできた美少年を小姓にして可愛がっているのが気に食わない。
妖精パックに魔法の薬草を取ってこさせ、眠っている時にその汁を目蓋にかけると、最初に見た者を愛してしまうのだ。

愛し合うカップル、ライサンダーとハーミアは、結婚を反対されて駆け落ちする。
ハーミアが好きなデミトリアスは彼女を追いかけ、デミトリアスが好きなヘレナは彼を追いかける。

アテネの公爵シーシアスとヒポリタの婚礼で芝居を演じる予定の6人の職人たちは、
それぞれの役を決めて稽古を始める。

パックは間違えて魔法をかけ、ライサンダーがヘレナを好きになり、
タイターニアは職人のボトム(なぜかロバの頭になっている)が好きになり、
デミトリアスはヘレナを好きになってしまい、大混乱!

オベロンはパックを叱り、4人を森に迷わせて眠らせ、魔法を解き、元のサヤに納まる。
ボトムも仲間のもとに戻り、芝居が始まる。
(劇中劇の内容)親に反対されて塀に阻まれるピラマスとシスビー。
墓で落ち合う約束をするが、ライオンがシスビーを殺したと思ったピラマスは自殺。
それを見たシスビーも自殺してしまうロミジュリみたいな悲劇・・・のはずが、
塀やライオンが自己紹介したりして、間の抜けた(でも誠実な)喜劇になってしまう。

「どんなに良い芝居でも、所詮は影さ。だから、どんなに悪くても、想像力で補えば何とか観られるもの」とシーシアス

最後はみんなでベルガマスクの踊りを踊る。

♪真夜中の鐘が12時を告げた。恋人たちは寝所へ、やがて妖精の時刻になる
 明朝は寝過ごすのではあるまいか。今晩、夜更かししたぶんだけ
 愛する友らよ、寝床へ


『ガラスの仮面』で北島マヤが演じたパックを思い浮かべながら聴いた
オベロンの声が女性のように高くて、紛らわしかった/驚
本当はメンデルスゾーンの曲を聴きたくて借りたんだけど、このオペラを書いたのはブリテンて人だった。
ジェイクスピアの書いた5幕の長い劇を3幕に短縮したらしい。2枚組CDで各1時間ちょい。

女王タイターニアに言い寄られ、ボトムと妖精が妙な挨拶を繰り返す場面や、
田舎の町役者が一生懸命に芝居を演じ、貴族たちが珍妙な突っ込みを入れる場面などユーモアもあって、
演劇といっしょに映像で観たらきっと暑さも忘れて楽しいだろう♪


さまよえるクラヲタ人
すごい詳しく書いてる人がいた/驚




メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」(全曲)
演奏:フィルハーモニア管弦楽団
指揮:サー・ネヴィル・マリナー
出演:アーリン・オージェ(ソプラノ)、アン・マレイ(メゾ・ソプラノ)、アンブロジアン・シンガーズ
1.序曲 作品21
2.1.スケルツォ
3.2b.妖精の行進
4.3.妖精の合唱「まだら模様のお蛇さん」
5.5.間奏曲
6.7.夜想曲
7.9.結婚行進曲
8.10.プロローグ
9.葬送行進曲
10.11.道化師たちの踊り
11.12b.終曲

そしてこちらがメンデルスゾーンが作曲した「真夏の夜の夢」。
おお!あの有名な「結婚行進曲」は、「真夏の夜の夢」の1曲だったのか!
改めて全部聴くと、華やかでステキな曲だ。今はそれぞれ好きなポップスとか流すから、
敢えてこの曲を式で流すカップルも減ってきてるんだろうけど

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