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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ルパン三世 2nd series』(disc 1-10/全155話)

2011-07-23 18:21:38 | マンガ&アニメ
『ルパン三世 2nd series』(disc 1-10/全155話)
放送期間:1977年10月3日-1980年10月6日
原作:モンキー・パンチ 監督:鈴木清順!驚
声優:
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
峰不二子:増山江威子
石川五右ェ門:井上真樹夫
銭形警部:納谷悟朗

♪op theme:「ルパン三世のテーマ」(1977年) 作曲・編曲:大野雄二 演奏:ユー&エクスプロージョン・バンド

♪ed theme:「ルパン三世 愛のテーマ」(1977年) 作曲・編曲:大野雄二 演奏:ユー&エクスプロージョン・バンド

ルパンのジャケットは、このシーズンのキャラが一番馴染みがあって、
「日本のテレビアニメーションで最も再放送回数の多い作品」だって。納得。

▼disc 1
1stシリーズから5年後て設定で、仲間が一堂に会する始まり方。
銭形はルパンのせいで田舎の駐在所に左遷されていたらしいw
1stシリーズ第1話でコテンパンにやられたミスターXが凝りもせず、またルパン一味を狙うって話。
五右ェ門がDJ好きと判明/驚 しかも、超人になったミスターXは斬鉄剣で切れなかったし!
マニアックな大人向けだった1stシリーズに比べて、2ndはキャラ設定も曖昧だし、子どもだましなギャグも多いことに気づいた
ルパンは狂ったように不二子に夢中だし、銭形はたまに一味を助けたりしてるし。

「ヒトラーの遺産」
東西ベルリンの壁が登場

「金塊の運び方教えます」
次元と五右ェ門の声が絵と合ってないシーン発見!
毎回、手錠をすり抜けられているにも関わらず、銭形警部は全然学んでないのも変だ

▼disc 2
「ツタンカーメン三千年の呪い」
ジングルが「祟りじゃぁ~」になってた
国の数ほど話があるんだな。アニメ見ながら世界見聞できてたワケだ。
エピソードメニューには、しっとりしたピアノアレンジのテーマ曲が流れていて、
映画のフィルムをスクロールするような演出がオシャレ。
不二子は、パーティとかで変装してる時以外は、けっこうカジュアルなシャツだね

▼disc 3
「カリブ海の大冒険」
斬鉄剣はルビーの珠を切れなかった。

「ブラックパンサー」
コナイゾー警部&ハゲイトーって、思いっきり「ピンクパンサー」のクルーゾー警部&ケイトーを文字ってる
3人で不二子の誕生日を祝うって、ほんとファミリー向けに作ってあるなあ/驚

▼disc 4
「追いつめられたルパン」
ルパンと不二子がテレビゲームしてる!しかもすごい単純なやつ
この2人は死に追い詰められた時だけ愛情を確かめ合うんだよね、いつも。

▼disc 5
「第4次元の魔女」
挿入歌がどれもイイ。

「怪盗ねずみ小僧現わる」
五右ェ門はほんとにご先祖さま絡みに弱い。

「バラとピストル」
次元がモテる?!ロマンティックな一面が見れる。赤いバラが闘牛の赤い布に変わるシーンとか。

「女刑事メロン」
銭形「今度こそ逮捕してみせます」「そのセリフ何度くらい言ってるのかね?」w

「モロッコの風は熱く」
ルパンと銭形が一緒に逃亡するって面白い。女装した銭形が「その女譲ってくれ」って何度も呼び止められてるし

▼disc 6
「月影城の秘密をあばけ」
銭形は、雷と高所恐怖症だと判明。
日本が舞台の忍者の話で面白かった。銭形が最後、小判投げてたし

▼disc 7
「ICPOの甘い罠」
銭形がルパンの逃亡を助ける。

「花嫁になったルパン」
不二子はゴッホの「ひまわり」を狙う。

▼disc 8
「消えた特別装甲」
次元「あれで憎めない奴なんだ」ルパン「分かったよ」と酸欠の銭形を助ける。
最後、銭形はルパンを逃がし、「借りは返したぜ」。ルパン「銭形も義理堅いよナ」

「殺しはワインの匂い」
死神みたいな殺し屋は火に包まれたけど、また襲ってくるかも?

「ルパン お高く売ります」
「ドクター・モローの島」みたいなSFちっくな話で好き。

「女王陛下のズッコケ警部」
不二子は酒にあまり強くないと判明。

「非常ベルにルパンは笑う」
ルパンはロック、次元はクラシック、五右ェ門は演歌が好き

▼disc 9-10
「可愛い女には毒がある」
ザクリーヌは、ジャクリーン・ケネディにそっくり。とってもダンディなルパンのクールな1話。

「私が愛したルパン」
若き頃のルパンは別人みたいw ナチスドイツのドクター・ゼルからルパンを守るために死んだコーネリアが、父の研究で死から甦る。

「エマニエルは天使のささやき」
インストのOP、EDは名曲♪ラヴ・スコール に変わった!
この曲の不二子は、なぜ崖の上で海風に吹かれて、あんなに哀愁が漂っているのか?意味深。
「安全な女なんて女じゃないだろ?」てルパンの名言。しばらく美女の話が続く。

「狂気のファントマ・マークIII」
南極の氷を溶かして世界を海に沈めるって、現代の温暖化と同じ状況だ
とうとう宇宙にまで飛び出したルパン。次元と五右衛門がスペースシャトルをのっとって助けに来るって荒唐無稽すぎ

「半七刑事 十年目の約束」
銭形が尊敬する半七刑事は昔かたぎすぎる先輩。10年前ルパンが助けた。最後は急に江戸捕り物風に!舞台は上野&浅草?!

「花吹雪 謎の五人衆」
いつも盗む側のルパンが浮世絵を渡すものかと金庫にしまう。
五右衛門がほだされた菊子が男だったってムリな設定。しかも、カツラを取ったらルパンそっくりだし!
五右衛門がルパンを裏切った落とし前をつけるために2人で殴り合いは五分五分w
最後は1人ずつ江戸風に自己紹介。次元は「女嫌いで売り出し中」だって。銭形まで加わってる/驚

「コンピューターかルパンか」
ご先祖さまの一文銭を盗んでしまった銭形がルパンに頼み込んでコンピュータ制御の金庫を開ける。
本気になった銭形に3人があっけなく捕まってしまうところから始まる。
以前、宮崎駿がゆってた「銭形は肩書きがインターポールだからキレる男のはずだ」ってゆってたことを思い出して納得。

「国境は別れの顔」
こんどは次元のロマンス 相手はロシアのバレリーナで、夫婦を装って国境を越え、亡命を助ける。
ヒロインの声はメーテル!驚 ルパンに「お前は女嫌いなんかじゃない、ただのロマンティストだっ!」と言われる。

「マダムXの不思議な世界」
巨人不二子が現れたり、なんともフシギなSF話。てか、なぜ五右衛門はテレパシーを読み取れる?
銭形の発明したぼた餅にヤラれた愛車が一瞬で解体してミニ愛車になるシーンは笑う!


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『もっと知りたいパウル・クレー』

2011-07-23 17:09:17 | 
『もっと知りたいパウル・クレー』新藤真知/著(東京美術)

あたたかいオレンジ色が可愛い表紙の絵は「セネキオ(さわぎく)」。
この「もっと知りたい」シリーズは、たくさんの絵、写真を入れたフルカラーで、
略歴はもちろん、その人となり、画家の生きた時代背景、絵の一般的評価などなど、
画家の全体像が分かり易く書かれている上、著者の持つ深い思い入れも伝わってくる。


□略歴あらまし
スイスのベルン生。父は音楽教師
バイオリンを弾く
3歳上のピアニスト、リリー・シュトゥンプフとの結婚は身分の差あり
息子フェリックスの世話と主夫
高校生から日記をつけてたり、作品の目録を作ったり、記録魔なのは共感がもてるw
「父は度を超えた整理魔」(フェリックス)

カンディンスキーに会う。家はお隣さん!
「青騎士」に参加

「色彩は私を永遠に捉えた」
(モワイエ、マッケらとチュニジアを旅行した際の日記の言葉)

第一次大戦で友人画家マッケ、フランツ・マルクが戦死し、クレーが有名に
ヴォルテールの『カンディード』挿し絵
文字好きってゆうのも共感v
バウハウスの教授
デュッセルドルフ美術学校の教授

「大自然が動き続けるのと同じような動きに身を委ねること、そうありたいと要求する自由が芸術家にはある。
 眼に見える典型的なもののイメージから、原型的なもののイメージへ」p.42

ナチス台頭によって美術学校を解雇され、スイス亡命
「新しい天使」はデューラー「メランコリア」へのオマージュか
音はもともと色彩感覚と密接な関係にある(p.52)
コンポジション(画面構成)

「クレーほど徹底して「音楽を描く」ことを追求した20世紀の画家はいない。
 音楽は時間を体験する芸術様式だが、クレーは絵画の中にリズム(時間)を描こうとした。」(p.52)

フーガ=楽曲形式の一つ、あるいは複数の主題が次々と複雑に模倣・反復されていく対位法的楽曲。遁走曲(とんそうきょく)。
「ポリフォニー絵画」ポリフォニーとは、複数の音が重なって同時に響くさま。

エジプトに惹かれたってゆうのも共感/驚
チュニジアで色彩、エジプトで画面構成を獲得した
原風景はベルン・アルプスのニーゼン山
「クレーにとって古代ギリシア・ローマの地中海文化は、内向的なゲルマン気質に光を取り入れる大きな天窓でもあったのだろう」(p.54)

マチエール(絵の肌触り)
糊絵具の実験が後年の皮膚硬化症の原因に?
と星がお気に入り
ヴィネット=書籍の想定などに使われる小さな絵
死ぬ前年1939年には1年間に1253点も描いた
愛猫の名前がビンボーてw

晩年様式
代表作は「パルナッソスへ」「ドゥルカマラ」
「クレーの天使」谷川俊太郎さんが絵本に寄せた詩はこれだったんだ/驚
そもそもクレーに出会ったのは、この本だった。
1940年。60歳で死去。
「私はこの世から遠く隔たった場所にいる」(墓碑名

矢印もお気に入り
第二次世界大戦中、フェリックスは捕虜となり、リリーが死去。両親の眠るベルンへ移住したのは1948年。
父の絵の流出を防ぐため裁判で争う。フェリックス他界後、家族コレクションは、息子アレクサンダーの手に渡り、「パウル・クレー・センター」2005年開館。
生涯に制作した総数9500点のうち約4000点が収蔵されている。
近現代画家の中で全作品の4割を所有する個人美術館は稀。

タブロー=1完成された絵画作品。エチュード・デッサンなどに対していう。2 壁画・天井画に対し、カンバス・板に描かれた絵。


「一日中いままでになくからだが重くて何もする気にならなかった。それでよかったのです。
 何も不平を言うことはないのです。待ち望んでいた静けさとでもいうべきものの訪れ。
 この前の日曜日はいわばぼくの制作活動の頂点で、それから平落ち、パイロットの用語を使うと。」(クレーの手紙)

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