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何に使ってるの? 備えは十分? 徹底解剖 ニッポンの防衛費@週刊ニュース深読み

2017-09-30 15:19:42 | テレビ・動画配信
何に使ってるの? 備えは十分? 徹底解剖 ニッポンの防衛費@週刊ニュース深読み

 

専門家:
加藤 朗さん(桜美林大学 教授)
佐藤 丙午さん(拓殖大学 教授)
増田 剛(NHK 解説委員)

 



ゲスト:
金子 貴俊さん(タレント)
香坂 みゆきさん(タレント)


【内容抜粋メモ】

迎撃用ミサイルは、日本各地に配備されている 5兆円の予算は過去最大

 

 

迎撃用ミサイル「PAC3」 1式にかかったお金は約400億円



(もう完全に戦争に対する軍備だね
 あれほど「もう二度としない」と誓い合ったのに


<街の声>

女性(20代くらい):ムダ ムダ ムダ ムダ!

女性(20代くらいの赤ちゃんを抱いているママ):他にお金の使いどころはありますよね 子どもにかけたい

女性(30代くらい):安全のためならしょうがない

男性:

アメリカに頼らないで、守れる国にならないと


防衛省 平成30年度予算案 概算要求は、5兆2551億円 過去最高(税金返しておくれ
★2

オスプレイやグローバルホークの購入費も含まれている

 

ゲスト:これらが高いのか安いのか、これまでを知らないから分からない


「概算要求」
この時期、省庁(国の役所)は、来年度の予算を財務省に報告する財務省で検討して国会で決める


<防衛省の中は見たことがないが妄想で作ってみた>



もっとも心配しているのは「空からの脅威」



(いつも思うけど、海に落ちた大量のミサイルは回収してるの? そのまま?
 海がどんどん汚染されて、さらに魚や珊瑚がなくなっちゃうほうが気になる

その時頼るのが世界一の軍事大国アメリカ
日本は、高性能の武器が盛りだくさんあるアメリカから買っている

例:

「PAC3」
陸上から来るミサイルを撃ち落す 現在、日本に34機ある/驚

「SM3」
イージス艦に「SM3」というミサイルを搭載して、24時間態勢で迎撃できる
宇宙空間からミサイルを撃ち落せる/驚
10年前から日本は持っているが来年、より高性能のものを買いたい

「イージス・アショア」
来年、新しく導入しようと考えている
「SM3」を陸上からも撃てる 日本に2機あれば、日本中が守れると言われる
他国は800億円で買った
日本で買う場合の値段はまだ分からないが、買うことは決めた

(アメリカは武器で儲かるから、戦争をしたいのね
 これらを買うのに削られるのは、子ども、高齢者、障害を持つ人など弱者に回るお金か


海での懸念
中国の船が毎月領海内に侵入している



<対応策と防衛費>

・来年新たに島を守る専門の部隊「水陸機動団」を動員しよう


・「水陸両用車」
・オスプレイ 一度に多くの人やモノを遠距離まで運べる(あんなに落ちるのに?
・これまで買ったもののローンも支払い中
・人件費
・燃料代

例:
日本になにかあった時、緊急で駆けつける「F15戦闘機」を1時間動かすのに燃料代30万円かかる
去年、偵察などで稼動した実績は1100回



その合計が5兆2551億円


増田:
今日(放送当日)は、北朝鮮の建国記念日で、
ICMBミサイルを飛ばすのではと、日本政府は非常に警戒している

これまでも中距離弾道ミサイル「スカッド」「ノドン」を頻繁に発射していて、6回の核実験している
ミサイルに搭載する技術研究が進んでいると推定している


日本のミサイル防衛能力 「抑止力」



「イージス艦SM3」が相手のミサイルを撃ち落す
頂点は一番スピードが遅くなるので、そこを狙う
撃ち漏らした場合は、「PAC3」で撃ち落す二段構え

今回の概算要求で注目しているのは「イージス・アショア」
SM3を陸上に配備して、迎撃態勢に厚みをもたせる狙い

イージス艦は24時間態勢なので、「イージス・アショア」を置けば、負担が軽減される


金子:実際、ミサイルに当たるものなんですか?

佐藤:(途中で専門家の加藤さんと、佐藤さんがごっちゃになっています/謝
いろんな議論があるが、相手が理想的に撃ってくればほぼ
あとは天候、気象、落下具合とかで・・・
(ムニャムニャ

加藤:
確率が高くなるほど、相手も撃っていいかどうかを躊躇する それが「抑止力」となる



撃ってもムダかもと思わせるのが大きな目的
でも、相手がそう思うかどうかまでは分からないので
軍事力がどれほど必要かは誰にもたしかなことは分からない

(不安がるほど増える 逆に、より国民の不安を煽れば、より増やす理由になるとも言える


海外と比べて日本の防衛力は高い?



佐藤:
ミサイル防衛のシステムは非常に高いといわれる

GDPに対する割合は、日本はこの10~20年間「1%」を守っている
日本はそれほど高額ではない額で抑止力を維持していると言える
今の脅威に対して1%で充分だというのが防衛省の考え

(5兆円でも?! 他国はそれ以上なんだ/驚


東京 50代女性:
備えあれば憂いなしなので、平和な生活を維持するには必要です

岩手 40代女性:
ミサイルを撃ち落すといって多額な費用で立派なものを備えているが
いざという時に本当に使えるの?

滋賀 30代男性:
“掛け捨て保険”のようなものだと考えるべきなのだろうか
何を生み出すわけでもないのに投資するのは悲しい


増田:
武器は使わないで済むならそれでいいので、「掛け捨て保険」と似てるかも


金子:古いものは使えない?

佐藤:
使えない 下取りは出来ない
日本は武器を基本的に売らないことにしている(原発は売るけど

SM3はアメリカと共同開発しているので、日本が勝手に売るわけにもいかない(武器作りも盛んなのね
保険と違うのは、防衛は相手があること 相手に対してこちらのレベルも決まる


金子:日本は軍隊を持たない国 他国はもっと持ってる?

佐藤:日本より少ない国は多いが、周りの状況とのかねあい

増田:
核とミサイルの脅威がリアルになっている以上、防衛装備を増やすのは当然だが
一方、闇雲に増やすべきではない
全体の予算は限られていて、社会保障、教育などとのバランスも考えるべき

脅威を冷静に認識して、適正な装備を選ぶ
新しい装備を導入にしても、国会できちんと説明する努力が求められる

佐藤:
他国は軍事力を増やしている 日本が10~20年間1%に抑え続けているのは驚異に受け止められている
北朝鮮も中国も急激にではなく、徐々に軍事力を増やしているわけだから
日本もそれに合わせることが重要

(驚異でなく、賞賛して見習ってほしいな


北朝鮮はどれくらい予算をかけている?

佐藤:分からない なにをもって軍事費といっているのかも なにもかもが軍事費とも言える

増田:
あらゆる資源を軍事に優先させている とくに核ミサイルが優先
周辺諸国、日本、アメリカを威嚇する態勢なのではないか
戦車、戦闘機などの「通常戦力」は抑えているのではないか

佐藤:
軍事力のもう1つの役割は、外交政策の手段となること
交渉手段となる 相手の妥協を引き出したりする


みゆき:際限がなくなるのでは?

増田:
ある種キリがない
予算要求しても実際すぐに導入されるわけでもない
実際に稼動するには約5年はかかると言われる


たとえば、相手が複数のミサイルを撃ってきたら、迎撃はムリではないかと言われる
限界があるということを踏まえて考える必要がある


兵器の金額はなぜこんなに高いの?

佐藤:
特注品なのでどんどん高くなる 市場原理が働かない
他国と競争して、安くて性能がいいからこちらを買いましょうというわけにいかない

日本の場合は本当に少ない兵器しかつくらないので、部品等は手作りの世界
特注品だから際限なく高くなる

それと、独特な計算方法 「利益率」が決められているので、安くしようという動機が働かない
原価が高いほど、会社の儲けは多くなる

増田:
アメリカの兵器を次々買っていることは否めない
高性能の兵器を製造しているのはアメリカの軍需産業しかないのが1つの理由


みゆき:アメリカに儲けさせてる?

佐藤:これが適正価格か判断する材料がない

金子:専門家が見ても分からない?

佐藤:
ある程度は分かるが、基本的に兵器は高くなる傾向にある
さすがにアメリカ国内でも「兵器が高すぎるのでは?」という議論が過去何度もある
海軍の灰皿が1個当時900ドルした

今はないだろうが、兵器産業の特殊性

(軍備と全然関係ない

みゆき:値切ったりはできない?

佐藤:
トランプ氏自体「高すぎる」とクレームして、値段を下げさせたり競争させたりもしている
日本も防衛費がなぜこれほど高いかを常に検証している
防衛省は、コストをどうカットするかという努力もしている
日本の国内で作れていないからアメリカで買っているのが大きな課題


メール「アメリカとの協力が必要」

メール「安保条約で守られているはずでは?」




増田:
先月「2+2」という日本とアメリカの間で、外務大臣、国防大臣、防衛大臣の会議があった
アメリカは「あらゆる核を含む戦力で日本を防衛する」と言った
日本は「自国防衛の役割を拡大する」
アメリカは矛、日本の自衛隊が盾の役割を担う

たとえば、「F35」という最新鋭のステルス戦闘機
アメリカ軍は山口県の岩国基地に配備した
アメリカ国外で配備されたのはここだけ

今週、小野寺防衛大臣とアメリカのマティスと会談して、
「北朝鮮に目に見える圧力をかけていこう」と一致した



アメリカと日本の自衛隊の共同訓練
先週も九州周辺の上空でアメリカのB1爆撃機、F35と、
日本のF15戦闘機の共同訓練をして、北朝鮮に対して威嚇した


(自衛隊は軍隊? 今日の専門家やゲストは戦争の準備の話をしているのだろうか?

佐藤:
アメリカは同盟国にだけ武器を売っている 日米安保のお蔭
日本も怖い相手だという抑止力の実効性が高まる


アメリカと日本の一体化

加藤:
どんどんアメリカと日本は一体化しているのではと思う
海上自衛隊、航空自衛隊は情報がなければ動かせない
その情報のほとんどはアメリカから来ている

情報がないと自衛隊が動けないということで依存性が強くなってる気がする
兵器をどんどん買えば、アメリカと一体化していくことになる

増田:
ミサイルの第一報は、アメリカの「早期警戒衛星」が探知して、日本政府に送られてくるシステム
アメリカなしでは、自国だけではムリ(衛星で北の動きなどすでに詳細に分かっているのでは?


金子:自国だけにすると、さらに予算がかかる?

加藤:
たぶん、何倍もかかる ロシア並み 衛星を打ち上げたり、維持したりすると、かなりの額になる

(アメリカ、ロシア、中国と並んじゃったら、余計に危険極まりない

佐藤:
アメリカは日本の防衛をよく見ていて、日本がなにか買おうとすると
「それはアメリカが買うから、日本は買わなくていいのでは?
 むしろ、こっちを買ったほうが安く済むよ」と話し合っている
アメリカから一方的に買わされてる、作戦に組み込まれているということはない

増田:アメリカが持っているから、日本の防衛費がある程度は軽減できる


メール「まさにアメリカファースト」

メール「どうせアメリカの武器商人が儲かるだけ」

加藤:
どこの国も自国の国益を優先させるのは当然
国民の世論と、それに後押しされた政府の力

(世論で反対しないと、政府は突き進むだけってことか




増田:
今回の概算要求で1つ気になるのは、アメリカの「グローバルホーク」が
当初の見積もりより23%上がってる 最終的には買うと決めた

「アメリカの生産コストがどんどんふくらんでしまった」というのがアメリカ側の言い分だが
こうした大幅な経費の増加は透明性に欠ける
言い値に負けるのではなく、今後も経費圧縮の交渉はするべき

佐藤:
アメリカ国内でも「グローバルホーク」を含めた兵器が見積もりより高くなることに批判がある
「ちゃんと見積もり通り納入せよ」と国防総省から常に出ている

中に搭載するセンサーなどの性能が上がることで見積もり額が上がっていくが
防衛費を抑える努力はどの国もしている


メール「防衛費の一部を、他国と仲良くするために使うべき」

メール「完全な防衛などムリ 外交で安全保障したほうがいい」

加藤:
軍事と外交は別物ではない 軍事力が外交の力になり得る
それをしてないのはバチカンしかないと言われている

(なぜバチカン

もちろん外交が最優先 その後、どうにもならない時初めて軍事力になる
それはどの国も避けたい事態


私たちはどうすればいい?

増田:
平和を語るには、軍事や戦争の現実を知る必要がある
我々も防衛予算など任せにするのではなく、関心を持つべき

加藤:
冷静に必要な軍事力を検証して、ムダなモノは買わない、必要なモノを買う姿勢を貫くこと


<グラフィックレコーディング>

 

 

 



【ブログ内関連記事】

「読書感想メモリスト3」の【経済】参照

イラストで学べる税金のしくみ1『税金とはなにか?』(汐文社)に「税金と戦争のかかわり」もあり

「税金カフェ」税金はどう分配されているか?@ビッグイシュー


コメント

阻止できるか? 経済ファシズム@ビッグイシュー創刊14周年記念インタビュー

2017-09-30 14:30:15 | 
【THE BIG ISSUE VOL.318】

今回買ったビッグイシューの表紙の女性のインタビュー 紫の髪がインパクト大
対談の内容も、攻撃的な言い方が多く、6ページに渡って今の政権などをかなりこきおろしている

私は、そもそも政治屋に期待せず、一人ひとりの意識を変えることで
周りの景色も変わると思っているので、浜さんの言い回しも扇動的と感じた

でも、根本的に目指すのは、すべての人々が自由で幸せに暮らせることなどには納得できる
国民を巧みに操って、兵隊に仕立てる話は無視出来ないと思った
ほぼ専門用語で分からないことだらけではあったけど/苦戦



【内容抜粋メモ】

浜矩子(はま のりこ)さん(ウィキ参照

佐野章二さん(ビッグイシュー日本共同代表)



昨年9月1日号の誌面で浜の話を聞いた
それから1年 「アベノミクス」批判の総括と、これからの「市民経済」などについてインタビューした


「アベノミクス」の失敗

佐野:
昨年9月の時点では自民党は2/3の議席を取ったが、ここにきて支持率は急落しています
安倍政権は「アベノミクス」を売りに支持を集めたが、失敗は明らかです

浜:
それは最初から決まっていた
経済政策で絶対にやってはいけないことをやり続けて自己崩壊している

彼らの下心は、「21世紀版 大日本帝国」を構築すること
その経済基盤づくりとして「アベノミクス」が位置づけられている


「経済政策」の使命は2つある

浜:
1.「経済的均衡の保持、それが失われた時の復元」
2.「弱者救済」

「日本銀行」も「アベノミクス」の出先機関として働いてきたことの逆襲を受けている
金融資本市場は、金利が動かず、投資家も入ってこない


日銀による「国債の大量購入」

浜:
「日本国債」という名前の「不良債権」をここまで抱えると、日銀の財政破綻が不安視される
これを続けるには別の枠組みが必要

首相は「政府と日銀の関係は、親会社と子会社のようなものだから、連結決算でいい」と言い出した
つまり、日銀を制度的に政府の支配下に置き、会計はドンブリ勘定化する

日銀の痛み具合が人々に見えなくなる
これは「ファシズム体制」以外のなにものでもない

焦りが大きいことの表れ
物事がうまく運ばず、つい過激な言動が出てしまう

「財政と金融の一体運営による“統合政府部門の構築”」という言い方が出てきたら要注意
その上で「働き方改革」で我々を忠実な臣下に仕立て上げる目論見

大丈夫?家族から見た“働き方”@あさイチ

本音で話そう! 2017ニッポンの働き方@週刊ニュース深読み


同様に要警戒なのは「シェアリングエコノミー」

「シェアリングエコノミー」
個人が有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸し出しを仲介するサービス

浜:
これには「ビッグイシュー」同様の「シビックエコノミー」(市民による新しい経済活動)に近いイメージがある

最近話題の「高度プロフェッショナル制度」の導入構想も気になる

「高度プロフェッショナル制度」
専門職で、年収の高い人を労働時間の規制の対象から外す新たな仕組み



日銀を子会社化するとなると、「日銀法」「財政法」を変えなければならないが?

浜:
今は中央突破は難しいが、「経済最優先」でいくには話の持ち出し方はある
そうなれば、日銀は打ち出の小槌となる

日銀も政府も市場からいなくなり、「談合」で決められ、国家予算も編成されなくなる

マリーヌ・ルペン(フランス)も「国債は中央銀行が直接引き受ける体制にする」と言っていた
ファシズム志向の人は必ずそういうことを言う

クリストファー・シムズさんが提唱する「シムズ理論:物価水準の財政理論」を
「これが最先端経済理論です もうしばらくお付き合いください」と前面に出す可能性もある

「シムズ理論:物価水準の財政理論」
“政府は債務を返済できない”と国民を不安がらせ、返済しきれない分を物価上昇で穴埋めする考え方

現に「ETF(上場投資信託)」の購入を通じて株式市場は日銀が押さえつつある
日銀が安定株主になっている

日銀が買い支えているから、日経平均がいくらになったとかは意味がない
本来は、株式市場、債券市場、金融市場は、敏感に経済の実態を反映するもの


「働かせ方改革」は労働者のため、とは一切書いてない

佐野:今後の具体的な標的は?

浜:
1.「日銀の子会社化絶対阻止」
2.「働かせ方改革絶対打倒」
3.「人づくり革命を起こさせるな」

「統合政府部門」と作るとすれば「働かせ方改革」は、大日本帝国会社の経営計画です

佐野:
アベノミクスが行き詰ったゆえに、これまで敵視していた「分配」を取り上げざるを得なくなり
「成長と分配の好循環」といって、労働問題と取り上げたと浜さんは言われる

浜:
言葉って怖いなと思うのは、「働かせ方改革」は労働者のため、とは一切書いてない
「基本的人権」「生存権」のために「同一労働・同一賃金」とはひと言もいっていない
「生産性向上のため」と力説している

「経団連」を味方につけないといけないので、弱者救済的な感じを出すわけにいかない
「高度プロフェッショナル制度」に連合を巻き込んだのも強引でしたが、失敗してよかったです

佐野:市民が「連合は市民の代表じゃない」とデモをしました

浜:
サービス産業の生産性を高めるといって「生産性向上国民運動推進協議会」が立ち上げられた
首相官邸のHPなどにも情報が掲載されています


狙いは「正社員の消滅」か?

浜:
「シェアリングエコノミー化の推進」という企みは、正社員がいなくならないとできにくい

ウーバー社のタクシー配信サービスに登録しているドライバーは社員ではない
「我々はネット上で車に人を乗せたい人、人のクルマに乗せてもらいたい人を結びつけるプラットホームを提供しているだけ」

ドライバーの労働環境には我関せず
フリーランスで働く人が増える必要がある

現に「シェアリングエコノミー促進室」があり、経産省には研究会をつくっている

事業、副業、テレワークがOKでないとできない 「一億総渡り職人化」していく
労働者という名の製造装置

(「産業革命」以降、ずっとそうなのでは?
 ずっと風刺しつつも、「将来のため」「家族のため」と支持する人がいたからスピードアップしている


世界の妖怪度定規 日本は最右翼



佐野:
浜さんは世界の妖怪のプロファイリングをしている(水木サン系の話かと思った
これを見ると、日本は最右翼にいる

浜:
安倍政権は「世界制覇型拡張主義」「究極の国粋主義」
フランス、イギリスは「自分たちがやりたいようにやりたい」に留まっている
プーチンは自己防衛の色彩が濃い
習近平もゆとりがなく、足元が相当危うい

佐野:EU諸国は?

浜:
オランダのヘルト・ウィルダースは選挙で敗退したが、
主流の政治家は彼の言説を取り込まざるを得なかったのは危険

オーストリアの自由党も引き続き要注意


大いに気がかりなのは、東ヨーロッパの独裁志向の政治家たち

浜:
典型的なのは、ポーランドのヤロウスカ・カチンスキー、
ハンガリーのヴィクトル・オルバン
スロベニア、ルーマニアなど、旧ソビエト諸国でファシズムが広がる兆候が見える

「偽ポピュリズム 大衆扇動主義」はひとまず弱まったが、東欧諸国の弾圧政治問題が出てきた
「ポピュリズム」は本来「人民主義」

佐野:
メルケル氏は盛り返している
EUはゆるやかな共同体路線になっている?

浜:
いや、マクロンはそうじゃない
EUの求心力をより制度的に強化することを指向している


背景にあるのは「反グローバル化」の圧力?

浜:
格差の拡大、貧困問題を考えると、よき「グローバル化」を求めるのはいいが
「反グローバル化」の言い草に引っかかると「排外主義」につながり落とし穴に落ち
その先には「国粋主義」「国家至上主義」が待ち受けている

佐野:
国際会議によく行く若い知人がゆっていたが
「昔はジャパンアズナンバー1ジャパンバッシングジャパンナッシングになった」


日本は、ものすごく豊かな、成熟度の高い経済社会 「白い地下経済」

佐野:市民としては何をなすべき?

浜:
「白い地下経済」
統計で捕捉される枠組みとは別に、勝手に「市民経済」をつくることしかない

「シェアリング経済」
今、政府がやろうとしているのは「みんなフリーランスになって、遊休資産を切り売りしましょう」


本当の意味での「共産主義社会」

浜:
本当に必要なのは「ケア(気遣い合い)」
ケアリングシェア社会とは、本当の意味での「共産主義社会」ではないかと思える

いまだかつて真の「共産主義(コミュニズム)」は作られていない
「社会主義体制」の次になるはずが、「全体主義体制」になったから
ソ連邦も中国も「共産主義」ではない

「共産主義社会」の特徴は、
「能力に応じてつくり、能力に応じて貢献し、欲求に応じて取る」こと


今は対照的なイメージで捉えられている3つの言葉

浜:
本来の意味は
「ポピュリズム」は「人民主義」
「コーポラティズム」は「協調主義」
「コミュニズム」は「共産主義」「共生主義」でもある

が、今日は

「ポピュリズム」は「大衆扇動主義」と化し
「コミュニズム」は「国家独裁主義」
「コーポラティズム」は強大な者たちの「談合主義」として理解されている


「シビックエコノミー」

佐野:
「シビックエコノミー」は、市民が自ら社会の課題を解決する場で
一人ではなくグループの雇用を生み、面白く働ける市民経済のイメージ
それを見て「面白そうだから投資してみよう」となり、仕組みが広がっていく

(「クラウドファンディング」みたいなものかな

まず「エネルギー分野」で電気、水などを「オフグリッド」で生活しているテンダーさん

「わが家電力」、自立電源生活レシピ@ビッグイシュー

「食分野」では、発酵デザイナーの小倉ヒラクさん
日本の食生活は「米」「麦」「大豆」がベース
彼は絵本やワークショップで広げている

「情報分野」では、プロブロガーのイケダハヤトさん
彼は「仮想通貨」も考えていて
「もう買ってくださいじゃなくて、仮想通貨で自分に価値づけをしてもらいましょう」と挑戦している

この3人がやっているのは、すべて「オープンソース」 誰でも真似できる

浜:「地下経済」はすでに実現しつつある


もし日銀が政府の子会社になったら、市民にできることは?

浜:
これから日銀の政策委員会は、アホノミクス系で構成されていく
任期満了で従来メンバーが退場し、後任者はアホノミクスが指名する
すべてがあっという間に全会一致で決まる

そうなったら、市民が「影の政策委員会」をつくればいい
政策決定を分析評価して、コメントを発信する
記者会見のやりとりも徹底解析し、人々の注意喚起をするとみんな見えてくる

佐野:
浜さんは、国から余計な役割を剥がした先に、国が見えると言いましたね

浜:
国家という装置の最終的役割は「弱者救済」 そのための「公助」
自助できない人たちの生きる権利、生存権を保障すること


***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している


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コメント

発達障害(3)どう乗り越える?コミュニケーションの困りごと@あさイチ

2017-09-30 14:02:25 | テレビ・動画配信
発達障害(3)どう乗り越える?コミュニケーションの困りごと@あさイチ

専門家ゲスト:岡田俊さん(名古屋大学医学部附属病院 准教授)
ゲスト:浜島直子さん、栗原類さん
リポーター:瀬田宙大アナウンサー

【ブログ内関連記事】
シリーズ発達障害“ほかの子と違う?”子育ての悩み@あさイチ


【内容抜粋メモ】

後で詳細をメモしようと思って、録画を見てから消してしまったため
ざっくりなメモのみですみません/謝


●発達障害について考えるとき、周囲の人も本人も困りごととして挙げるのが「コミュニケーションの困難さ」

栗原類さん:
よく言われる「暗黙のルール」「本音と建前」が分からない
「相手の表情を読む」「空気を読む」ことも出来ない

相手とのズレも分からないので、相手が言った通り、文字通りに受け取ってしまう
例:冗談で言ったことも本気にして戸惑う

とにかく具体的に言ってくれたら分かります
VTRにあったように、コップに水を入れる時も「ちょっとだけ」とかではなく
「この線のあるところまで」というように数値化すると分かる


瀬田アナ:
相手の言っていることを理解するだけでも、頭の中が常にジェットコースターのように
フル回転していて、とても疲れるそうです


(テレパシーでやりとり出来たら、すぐ解消するのにね


例1



“沖縄県に住む平岡さん一家は、父親を除いた家族全員が発達障害。
 8年前に家族の発達障害が判明するまでは、父の禎之さんは、
 家族との間で会話がかみ合わないことや、急にスイッチが入ったように怒り出したりする
 態度の変化に疑問を感じるばかりで、一人悩んでいました。

 しかし発達障害が原因と分かると、感覚の過敏性によって外出するだけで大きなストレスを受けていたこと、

 作業途中で声をかけると混乱しやすいことなど、実は家族が「困っていた」ことが分かり、
 声かけなどに工夫の余地が見つかります。
 そうしてお互いに違いを話合い、対処法を見つけていくと、家族のズレは少しずつ解消されていきました。”


『うちの火星人』



家族を地球人と火星人のキャラクターに分けて、
理解されにくい「発達障害」を4コママンガを混ぜて分かりやすく紹介している
宇宙服のようなヘルメットをかぶっている理由は、地球の環境(騒音、光など)から守るため

(「障害」と呼ばれる人たちのほうが正常ではないかと常々思う
 これだけ大気汚染、騒音、苛酷な労働環境、人間関係のストレスの中にいて
 平気で、健康な人たちのほうがフシギ


妻は、8年前に発達障害と診断された(その前って、どう過ごしていたのか気になった
話があちこちにとぶ、急にキツイ表情になったり、キツイ言葉を言うので
夫は「二重人格」ではないかと思っていたが、2人で細かいことを話し合って
その理由がだんだんと分かってきて納得した


<妻の本音>

外に出ると騒音などでとにかく疲れる 酸素ボンベを外されてて「死にそう」「パニック状態」な感じ
自分ではコントロールが出来ないし、そういう状態だという認識もできないから、伝えられない


<夫が考えついた対策アイデア>

帰宅時はとにかくパニック状態なため、興奮を抑えるために「卵にな~れ」と合図を送って休ませる



●例2:長女の結婚の際に父が渡した「取説」

“4年前、禎之さんは結婚して別の家庭を持つ長女のために、
 長女自身の特性と、困りごとを解決する方法を書いた「説明書」を作りました。

 まぶしいのが苦手、騒音が苦手などといった、五感の感じ方に関する過敏性や、
 帰宅後の30分は疲労からパニックになりやすいためにトラブルが起こりやすい
「魔の時間帯」であることなどが書かれていて、新たな家庭での生活に役立っていると言います。

 発達障害の特性で、時間の感覚がない長女。
 作業に没頭しすぎてしまっているときには、周囲の人がアラームをかけたり、
 もう休んだら?と声をかけたりするなどの対処をしています。”


瀬田アナ:
「取説」は、発達障害の長女が自分自身を理解するのにも役立つので、パートナーと自分と2冊持っている
理解できない言動に対する「対処法」も書いてあるのでとても役立っているそう



●例3:次男は大学でスピーチして理解してもらった
大学入学の際のスピーチで自分が発達障害のこと、こう接して欲しい、
「不機嫌に見えても、実はそうではない」などと最初に具体的に話したことで
コミュニケーションがうまくいっている


会話のキャッチボールが進むカードゲーム

「自分がどのタイミングでしゃべればいいか分からない」
 「みんなが話しているテーマとは関係ない話題で口をはさんでしまう」

 その苦手を取り除いて、コミュニケーションをうまく進めることができるというカードゲームを紹介。

 ポイントは、カードの一枚一枚にかかれている質問について、
 カードを引いた人が「話す」、答えたくない質問のときは「パスできる」、
 そして、周囲の人は「聞く」という3つのルールを守って行うこと。

 「話せた」「聞いてもらえた」というコミュニケーションの成功体験を積むことで、
 自分の気持ちが話せるようになる実践の様子などについてお伝えしました。”


取材した母親と少年は、机に座って、カードを引いて、答えたり、聞いたり
カードも手作りで充分できるもの 紙に「好きな季節は?」などいろんな質問を書いて並べて
交互に引いて、答え、相手は聞く 質問もあり

最初は落ち着かなかった子どもも、30分ほどすると落ち着いて受け答えし
母親に質問するようにもなった

「どんな場所が好き?」(だっけ?)という質問に
「自然がいっぱいある所 自分しかいないの」と答えた子ども

(私もそういう想像するな 小さい時から 普段の外での騒音などへの苦痛もうかがえる

よく聞くと学校での悩みについてなど、自分からなかなか話し出せないことが分かった

母:
これまでは、この子の「特性」なのか、単なる「ワガママ」なのか区別できなかった
こうして落ち着いて話すことが普段ないので、いろいろ話せてよかった


専門家:
このゲームには勝ち負けはないし、批判を受けることもないから
普段は恥ずかしくて言えないことも言えたりする

楽しく遊びながら、コミュニケーションの基本が学べるので
企業の新人研修などにも利用されている

話をよく聞いてあげることで「自己肯定感」を強めることが出来る

ヤナギー:自己分析もしてたしね/驚


発達障害などで悩む人々が集まるバーチャルなもう1つの世界
海外の事例 発達障害の女性を取材

言葉でのコミュニケーションが難しいので
店でコーヒーなどを注文する時は、スマホに入力して音声を出して注文する工夫をしている

そんな彼女が「自分の居場所を見つけた」と思ったのがバーチャルのゲーム
ココロに悩みを持つ人たちが、それぞれ好きなキャラクターとなって集まり
音楽活動をしたり、自由に遊べるもう1つの世界

取材した女性が扮しているのはフクロウ(知恵の象徴だね
集まった中で悩みを話す人に助言して「それはいい考え方ね」と言われて嬉しかったという

(こうした世界が「現実」になるといいのにね
 差別も偏見もなく、公害も騒音もない
 見た感じ、広々とした自然の中で、とっても開放的な雰囲気だったし 楽しそう



<FAX>

学校の担任に理解されにくい



類さん:
日本と海外では学校の仕組みが全然違う
僕も最初は馴染めなかった

先生も1回で理解してもらうのは難しいので、
信じられる友、小さい頃から診てくれる主治医、親に相談していた


コミュニケーションで問題を抱えるのはASDでは?



専門家:
最初のイラストの図にある通り、重なっている部分もあるし、人によっていろんな特徴が違います


類さんはどう乗り越えたか?



類さん:
僕の場合は、信じられる友、小さい頃から診てくれる主治医、親に相談していた
信じられる人を1人でももつことは大事


家族全員が発達障害なのでどうしたらいいか分からない



専門家:
それだと家族だけでは難しいので、医療機関、支援センターなどの援助にアクセスしてください
興奮を鎮めるには、クッションを持つなども有効です


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