メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ダイアナ』(2013)

2017-09-01 10:57:28 | 映画
“36歳の若さでこの世を去ったダイアナ元皇太子妃が亡くなる前の2年間にスポットを当て、
 その知られざる最後の恋を等身大に描き出した伝記メロドラマ。”

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

出演:
ナオミ・ワッツ ダイアナ
ダグラス・ホッジ ポール・バレル 付き人
パトリック 付き人
フレーザー パパラッチ
友人ソニア

ナヴィーン・アンドリュース ハスナット・カーン

ジェラルディン・ジェームズ ウーナ・トッフォロ カウンセラー
キャス・アンヴァー ドディ・アルファイド

ほか


trailer

「GYAO!」で配信していたので観てみた  9月5日まで

ナオミ・ワッツと言えば、『ザ・リング』(2002)のリメイク版の記憶しかないが、
今作、公開当初、とても似ていると話題になっていたっけ

最近では、ナタリー・ポートマンがジャクリーン・ケネディを演じて話題になったし、実在した人物、事件を扱った映画は好きだ
どこまで真実かは、本人に直接聞いてみなきゃ、周りの証言をいくら集めても主観でしかないけれども

今作には描かれていなかったが、暗殺説が気になる


あらすじ(ネタバレ注意

【1997年8月 パリ】

豪華な屋敷

D:ポール? 電話がかかってきた? それはたしか?

エレベーター


【2年前】

チャールズ皇太子と別居して3年が経っていた

「離婚するんですか?」とクルマの窓を叩く記者



従業員を帰らせ、鏡に向かって会見の練習をする

D:
自分の腕と脚を傷つけました プレッシャーに勝てない
私たちの結婚は2人でなく3人 多すぎたんです


広い屋敷の中でたった1人
朝はランニング
針治療とカウンセリングを受ける



D:
闇に落とされる夢をよく見る
私はしがみつくクセがあるのよ

ウーナ(カウンセラー):あなたを落とそうとしてるのは誰?

D:受け止めてくれてくれるのは誰かが問題なの



D:5週間に1度ではなく、もっと子どもに会わせて!

ピアノで♪月光 弾いてる



集中治療室に駆けつける
ウーナの夫ジョセフが心臓の病気で緊急手術が必要



担当医ハスナット・カーンと出会い、好印象を受けてまた訪ねる
D:電話して 私はケータイを4台をもってるの


Hに病院内を案内してもらう

D:
うちは隣りよ、いつでもいらして
宮殿は遅くまで営業してるの

Hの話を友人ソニアに話す 独身だと調べた



宮殿に来るH



Hはジャズが好きでクラブに誘われる
生演奏、即興が大事だと語る

Dは料理には慣れてない様子で苦戦する
Hはハンバーガーが好きでデリバリーする

Dはテレビでドラマを観るのが好き
Hはフットボール観戦に夢中


SからジャズのCDをたくさんもってきてもらい、聴いてみる

病院に行くとしつこい記者に写真を撮られる
D:プライバシーを尊重して!

帰りのクルマに乗るH

H:
僕の仕事は集中力が大切だ
君といると大勢に振り回される




変そう用のウィグをつけてデートに行く
街でナンパされる 「いい尻してるよ!」



クラブでスタンダップコメディやジャズバンドを楽しむ
(こうしてゆったりした空間でジャズを楽しめる場がたくさんあればいいのに

すぐにポケベルで呼び出されるH

D:数日は時間を作るのが難しいの テレビで私を見て


【1995.11】

自分の体を傷つけたことを発表

夫の浮気相手カミラについても聞かれて話す



D:
女の勘は働くんです
私がなりたいのは心のクイーンで、この国の王妃ではありません

私は型にはまらない
私はルールに従わず、人と違うことをしがちです

頭でなくハートで動く

私には未来への希望があります
夫の未来、私の未来、この国の未来です


番組を見ているH
反応は男女とも良い・悪い半々と分析するスタッフ



(イギリス人もゴシップ好きだからね 皇室記事はとくに
 賭けも大好きで、キャサリンの妊娠中に男児か女児かまで賭けるくらいだし/驚


付き人・パトリック:


(記者会見は)“バッキンガム宮殿の了解も事前にとるように”と言われました
私の立場がない 辞表を出します

D:あなたは信頼できる岩だったわ 新しい岩を探します


変そうしてファストフード店に行き、Hと会う

D:みんなが私をバカだと言うわ
H:長期作戦が必要だ 離婚を避けたいなら逆効果だ

D:両親が離婚したから、息子たちに同じ思いをさせたくないの
H:君は自由になったんだ


クルマにHを隠して警備員にバレないと思っているがバレバレ
警備員:あれは心臓外科医だな

D:
初めての出会いは衝撃的だった
自分を捨てて仕事に集中してる人

H:“愛は庭園だ” ルーミー 13Cのペルシャの詩人だ


【1年後 アンゴラ ウアンボ州】



十字の旗をつけたクルマで慰問する

妊娠した体で地雷を踏んで子どもを失い入院している少女

(この年齢で妊娠していることからして、もうおかしいでしょ

7歳の少女は内臓が飛び出していた



記者:(今回の慰問は)“はた迷惑だ”という人たちもいますが?

D:世界が抱えている問題に注意喚起しているだけよ


Hに聞くと、メディアには脚を吹き飛ばされた少女の写真ではなく
病院慰問写真しか載らなかったと聞いて怒る

H:
力を使えば? 世界一有名な女性だろ?
離婚した今、王室は関係ない




地雷撤去の現場に「一人で行くわ」



男性記者:あすこにはもう地雷はないんだろ
女性記者:3ヶ月前には死者が出たみたいよ

慌ててカメラを構える記者たち

(死んで欲しいのか?
 人の命より、ゴシップ誌が売れるほうが大事って頭のネジが緩んでる

D:
ここは3週間前までは歩けない場所でした
じきに耕され、子どもたちの遊び声が響きます

地雷撤去は危険をともないます
製造を中止することです



邸宅にもカメラマンが来て、クルマのトランクに隠れて外出し、クルマを乗り換える
Hの元に向かう姿を、近所の窓から見ている人がいる

H:人の命を救うところを見たい?

外科手術に6時間も立ち会うD



街中でもドライブを楽しむ2人(郊外へ行っても霧なのねw

D:
オーストラリアに行って、ビクター・チャン心臓研究所の資金集めのためにスピーチするの
私たちのために




シドニーで大歓迎を受ける
D:“善人が傍観していると、その間に悪が栄える”という言葉があります




Hは病院に行くとみんなから好奇の目で見られて逃げ回る

D:
Hを守らないと
公式には“息子たちを思って、私は激怒している”と言って



噂を否定した記事に怒るH

H:
僕の立場は? ダイアナと寝たと言われて、噂はウソですで済むのか? 人間が否定された気持ちだ
パパラッチに狙われながら仕事はできない! 僕らに将来はないよ

Hの自宅にも記者から電話があり、自宅をパパラッチされる
柵を越えて歩いて帰るD


偽名を使って病院に電話をかけるがHは切る
Hの自宅に合鍵で入ると家の中はめちゃめちゃで、片付け始める
掃除をしていると、Dの記事がまとめてあるのを見つける



再び会う2人 Hに謝り、素直に愛を告げる(これは運命の出会いだ


ブレアの当選



D:
博士号をとれば外国でも働けるわ
息子たちを連れ出したいの

H:
実家から電話があった、“もう36歳なんだから家庭をもちなさい”と言われた
だけど、ゴシップを聞いて
“彼女は大家族に溶け込めない 嫁は夫の一族と暮らすのがしきたりだ”って

D:ご家族に会うわ 私、一人で行くわ


【パキスタン ラホール】



きょうだい:母親が実権を握ってるの Hとは“淡い関係だ”って言うといいわ



どんだけ大家族なんだ 一気に集まって挨拶するのもしきたりか?
それともDを見たくて集まったのか?
義母は手強そう



義母は16歳の時、イギリス軍に100万人殺された争いの話をする
Dが謝ると
「イギリス人は、昔からその言葉を上手に言うのよね」

祖母は「あなたはメスライオンね」と賞賛する


帰ってからHに話す

D:
あれこそが理想的な暮らし方だわ
子どもからお年寄りまで家族全員が一緒に暮らす


【イタリア リミニ】

とんでもない数の記者に囲まれるD
盲目の老人に気づき、挨拶を交わす





「みなが老人に敬意を払うことを習慣として、個々の技能を磨き続けることです
 90歳になっても元気に社会に貢献できるでしょう」

教授に会い、Hのことを話す
D:海外に移りたいんです


【NY】

D:
息子のチャールズが言ったんです
“ママの着ないドレスを売って、エイズ基金に寄付したら?”って



550万ドルも集まったと喜ぶD


Hは、Dが世界一高名な心臓外科医のコネを使って、ボストンへの転勤を決めてしまったことに怒る
H:助けはいらない 苦労して築いたキャリアを変えないでくれ!

その後、Hが宮殿まで来て謝る
H:僕は君が必要だ

堂々と宮殿から歩いて出るH




きょうだい?:
仕事と結婚、両立できるか?
世間の目にさらされて仕事ができるか?

だが、ダイアナと結婚すれば、パキスタンと回教世界は大喜びだ

母は離婚したキリスト教徒を認めるわけがない


人生には分かれ道がある どっちか選ぶんだ
人生はシンプルだよ

H:僕は彼女を愛している(家族と縁を切るの?


息子と会い、「また4週間後にね!」と別れるD(子どもは国のモノなんだ




公園でHと会う

D:ラホール行きは失敗ね お母さまは拒否してる

H:
大家族と暮らす君の望みは叶わない
君と結婚するのは、世界中と結婚するってことだ
恋に目がくらんでいたんだ

D:
チャールズと同じね 私は“過去の女”
私の人生は最初からドラマティックよ
誰が私のそばにいてくれるの?
別れるって自分で言えないなら私が言うわ!

(これじゃ個人の人権もなく、軟禁だ
 離婚しても宮殿に住み続けるの?


ディスコで踊るD
相変わらずパパラッチにもみくちゃにされ、走って逃げる




ドディ・アルファイドに誘われて船でデートする




【イタリア サルディニア島】

Dはパパラッチのフレーザーに電話して「キツネ」というヒントを与える
すぐに駆けつけて写真を撮る(この才能をもっと他に使えないかな?

すぐに誌面に載り、Hも見る




【ボスニア サラエボ近郊】

D:
問題は3つだけよ 南北朝鮮の国境問題、協定の遅れ、
スマート地雷(埋めて7年で自爆する地雷)論議

墓地でバスを停める
息子の墓をお参りしている母親に声をかける




(人助けで人は助かるのか


Hの留守電に「お願いだから電話をちょうだい」と繰り返しメッセージを残すD

カウンセリングが上手くいったと喜ぶ医師ウーナだが、「寂しいのでは?」

D:本当の愛に出会って、もう寂しさを感じないの と明るく振る舞う


イタリアでドディとドライブ それを追うパパラッチ まるでカーレース!!
フレーザーもボートでデートする姿を撮る
フレーザーに電話して「上手く撮れた?」




【パリ】

ものすごい数のパパラッチに撮られるダイアナとドディ
レストランでも大勢が見つめて、写真を撮られる始末
(これじゃ病気になるよ・・・


冒頭の場面に戻る
なぜかしばらく振り返るシーンが入る
ケータイをトイレに忘れたのを思い出したのか
虫のしらせか?




【1997.8.31 エレベータの記録】




悪夢で目が覚めるH 午前4時に家々に灯りがともる
ダイアナの事故を電話で知る

“パリ市内の病院で亡くなりました”


みんな花を持って宮殿に行く ものすごい数の花!
(追い詰めたのは、みんなの野次馬根性なのに、死ねば弔うってこと???




ユリに詩を入れてを捧げるH

“Somewhere between right and wrong there is a garden. I will meet you there.”

(ルーミーの詩より 善悪を超えた世界に庭園がある そこで会おう)

ルーミー詩撰


“ダイアナのアンゴラ訪問で、地雷事故は60%以上減少した
 ダイアナの死から3ヶ月後、対人地雷の禁止条約が成立 現在までに161カ国が調印した”




誰か偉大な人が死なないと世の中は変わらないのだろうか



【ブログ内関連記事】

『地雷ではなく花をください サニーのおねがい』葉祥明(自由国民社)

『地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬』(講談社)

『小型武器よさらば 戦いにかり出される児童兵士たち』(小学館)


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「ダニエーレ・ルケッティ監督インタビュー」@ビッグイシュー

2017-09-01 10:56:28 | 映画
【THE BIG ISSUE JAPAN312号】


【内容抜粋メモ】

映画『ローマ法王になる日まで』 80年代まで続いたアルゼンチンの軍事政権>

2013年、600年ぶりに生前退位したベネディクト16世の後を継ぎ
史上初の南米出身のローマ法王となったフランシスコを描いた映画が公開された

演じたのは、チェ・ゲバラの遠縁にあたる俳優 ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

ルケッティ監督は、ローマ市内に住みながら無宗教だ

ルケッティ監督
監督の依頼を受けた時は断ろうと思っていたが、アルゼンチンの歴史を知り、1年半の取材旅行を始めた

映画の舞台は、1976~1983まで続いた軍事独裁政権下のブエノスアイレス
南米イエズス会管区長になったベルゴリオ

政府に反対した人は、100人単位で失踪、神父も銃殺
ベルゴリオは立場を活かして、行方不明者の解放に奔走する

監督は、弾圧に関わった人の子ども、犠牲者の子どもなど約40人に取材した

ルケッティ監督:
ベルゴリオを「聖人のようだった」と語る人もいれば
「権力志向が強かった」と語る人もいた

現地スタッフのほとんどが、周りの誰かを亡くしていた
拉致された妊婦の赤ん坊が軍人家庭で育てられていたことが発覚し、社会問題になっている
その中には、議員やアーティストになった人もいる

独裁政治が終わった後、ベルゴリオが『結び目を解くマリア』に出会うシーンがある
バロック時代の絵画で、複雑にもつれた問題を助けてくれると信仰を集めている

ルケッティ監督:
誰もが解けない結び目をもっている
ベルゴリオの場合、ヒエラルキーの中で果たせなかった葛藤だった

法王になった時、これで良心に従えると笑顔を見せた
法王になって、彼は20歳は若返った
法王になる1年前の写真は、暗く険しい顔をしていた

1978年 アルゼンチンでサッカーのワールドカップが開催されている
何千人のジャーナリストが行ったはずなのに、独裁政治について誰も語っていない


“ポピュリズム”や独裁政治が間近にあっても気づかないこともある

指導者が「どこかの民が、私たちの敵だ」と言い出したら始まりのサインだ


***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している


【ブログ内関連記事】

震災・原発事故6年 本音で向き合う“フクシマ”@週刊ニュース深読み

「わが家電力」、自立電源生活レシピ@ビッグイシュー

搾取のない“エシカル”な起業を決意@ビッグイシュー

アメリカ、乱射事件の銃をモデルにキルト作品 銃所持の論議を問う ほか@ビッグイシュー

「池松壮亮さんインタビュー」@ビッグイシュー


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悩める子どもたちに“学校だけじゃない”選択肢を@あさイチ

2017-09-01 10:55:28 | テレビ・動画配信
悩める子どもたちに“学校だけじゃない”選択肢を@あさイチ

専門家ゲスト:西野博之さん(フリースペース「えん」所長)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー

子どもの自殺、新学期前に注意@週刊ニュース深読み

「絶対に死なないで」 自殺多い9月1日、著名人ら訴え

“8月30日から、夏休み明けの「駆け込み居場所」を開いたフリースクール「東京シューレ」(東京都)は
 1日午前1時前、ツイッターで「〈このまま夏休みだったらいいのにな、学校のことを考えるとつらくなってしまうあなたへ〉
 学校はつらいけど、行かないのも不安になる。どうしたらいいのかわからない気持ちを教えて下さい」と呼びかけた。

 昨夏は「学校に行くことは義務じゃない」という動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップ。

 今夏は、動画製作にかかわった仲間たちの言葉を改めて発信した。

「学校へ行かないという選択をしている、または考えているあなたはおかしくない。
 なぜなら学校に行くことは義務じゃないから」などとしている。”


フリースペース えん@神奈川県川崎市

 

イジメにあったり、学校のルールになじめなかったり、さまざまな理由で不登校になった子どもたちが来ている
カリキュラムや、ルールはない
ここに来れば、学校に出席したと同じ扱いになる/驚
それぞれのペースで、自分の進路を見つけることができる

(これが本来の学びのスタイル、本来の子どもたちの笑顔だよね

 

男児:
学校は最初からルールがあって厳しい
「えん」は、自分たちでルールをみんなで話し合って決めるからイイ
絵を描く仕事をしたいので、絵の専門(学校)に行きたい


男児:
ここでけっこう勉強できているから 高校は行きたい
ここで頑張って「受かったよ」って言いたい


東京シューレ 葛飾中学校

 

不登校経験のある子どもが通う
一般よりゆとりのある時間割+独自のプログラム
ここから高校に進学する子どももいる

 

 


東京シューレ学園理事長 奥地圭子さん
学校を作って、子どもを学校に合わせようとするんじゃなく



よく説明会でも言うんですけど「足と靴の関係」と同じ
靴が合わない時、靴を大事にして足を叱る人はいない
合う靴を探そうとしますよね

子どもはいろいろだから、子どもに合わせた学校が大事


<シューレを卒業して、自らアプリを作った生徒>

 

小学校4年生から不登校になり、シューレに来た長滝谷さんは、
小学生の時から興味があったプログラミングを学んでいる


自閉症の子どものためのアプリを開発
感情の説明などを、分かりやすくマークで示すコミュニケーションツール









長滝谷さん:
最終的にiOS系のエンジニアになりたい 深く学べたらいいと思う


シューレでは「自主性」が学べる
やるか、やらないか、自分で決める「選択肢」があるのは大きい

(日本の教育では「自主性」がなかなか身につかないものね すべて受け身
 ルールがあるから仕方ない 守らないのはおかしいとはじく環境なんだ


●長滝谷さんが不登校になった理由

友だちと普通に話していても、僕はちょっと喋り方がキツイみたいで
それですぐケンカになったりして、徐々に楽しいことが減って
「もう行きたくない」と思った

シューレに入る前は“自分が良ければいい”という考えだったけれども
人のことも考えられるようになった

自分が困ったから、同じように困っている人を助けたいと思い始めた
シューレで友だちができて、余裕が出てきたからだと思う



長滝谷さんの母親:
今、義務教育の学校に無理矢理行くことが大事なのか
10~20年後の社会人として成長している子どものゴールが大事なのか

学校だけが人生の道ではない
勉強したくなったら、いつでも学べる

長滝谷さん:
それを小学校4年生の時に言ってくれてたらよかった


ヤナギー:
好きなことだけやって、社会に出た時、社会は自分には合わせてくれないですよね

(社会のほうを変えなきゃ
 せっかくここで自由に解放されて学んでも、
 サラリーマンになって拘束生活に戻ったら意味がない


西野博之さん(フリースペース「えん」所長 30年間フリースペースを運営)



不登校の子どもは、まずエネルギーが枯れ果ててしまっている
否定的なコトバをいっぱい言われて

ここで友だちと関わりを持ったり、やりたい事をして「休憩」の時間をもちながら
自分らしく「充電」する時間が大事なんです


(ココロの病と同じだな


<卒業生のその後の例>



【渡邉さん】

西野さん:
この子は釣りが大好きで、毎日釣りをして、さばくのが上手かった
それを買われて、今の仕事に生かしている

【岡田さん】

西野さん:
南米の楽器が上手くて、演奏するとみんなが喜んでくれて自信がついた
今は家電製品の会社に内定が決まっている(全然、音楽と関係ないね


ヤナギー:
全部の学校をフリースペースにしたほうがいいのでは?



<意識を変えようという国の動き>



(国がやっと認めても、身近な親や、学校、教師、みんなの意識が変わらないとね
 こうして政策を出したり、活動しても、
 必ず「イヤイヤ、そうじゃなくて」と反対する保守的な人は必ずいる


西野さん:
つまり“学校復帰”一辺倒の政策が上手くいかなかったからこうした動きになった
まだあまり浸透していないんですが

「偏見」をなくして、「休養」させるという点が重要


休養の意味で、自宅も大切

西野さん:
在宅でも学び育つことはできる それも国は認めている
家の中に「居場所」があるのが大事

もっとも大事なのは、本人がどうしたいか
親が「じゃあ、フリースペースに行きなさい」と言うのではない


ヤナギー:
私の世代だと「甘やかしになるのでは?」と思ってしまう

(子どもが甘えちゃいけないのかな そしたら、いつ甘えるの?
 ヤナギーはいつも、自分の意見としてよりも、自分の世代の意見を代弁していると思うけど


西野さん:
200人の子どもが「自分はズルいと思っていた」と言う
でも、よく考えると、自分の心に正直に「学校に行かない」という選択をしているんだと
私がスピーチしたら、子どもたちがスタンディングオベーションしてくれたんです

実際に体を壊している子どももたくさんいる


イノッチ:
その先の社会もどんどん変わらなきゃいけないと思う
大人の中にもイジメはあるし



<FAX>



西野さん:
親に分かって欲しいけど、なかなか分かってくれない
学校は命を削ってまで行かなければいけない所ではないです
体に反応が出ている時は、カラダの声を聴くしかない

それをムリヤリなんとかしようとしてどんどん苦しめている

命より大事なことがありますか?

今は、親を変えようとすうることにエネルギーを使いすぎないほうがいい
「これは私の人生だから」

周りには、絶対あなたを支えて、分かってくれる「第三の大人」もいるはず
「大丈夫」の空気をいっぱいもらって、あなたの人生を生きれば
いつかお母さんが気づく時がくると思う

今、変えようとしても、どんどん空回りして、エネルギーが消耗してしまう
あなたはあなたで大丈夫

(ここでも“お母さん”が主体なんだね
 父親は仕事で育児には不在な空気が伝わってくる





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