Ｑ：日食は一言で言うとどういう現象なんですか？
専門家アガタさん：
太陽と月と地球が一直線に並ぶ現象
地球から見る太陽を月が隠す
宇宙から見てみると地球、月、太陽が一直線上に並んだ時
太陽からの光が月に遮られて月の影が地球の上に落ちます
この影の中に入ると日食を見ることができる
地球と月、太陽の距離、そしてそれぞれの大きさに秘密がある
月は地球のおよそ30個分離れている
地球から見ると月ってすごく小さいですよね
太陽は何百倍も大きいですよね
けれども太陽を隠すのはどういうこと？
星の大きさと距離の幸運な偶然
地球から太陽までの距離と、地球から月までの距離は400対1の比率です
太陽と月の直径の比率も約400対1
そのため太陽と月と地球が一直線に並ぶとぴたりと重なる
たまたま大きさの違う２つの丸い物体が
同じ大きさに地球から見えてしまう
とてもとても幸運な偶然なんです
皆既日食と金環日食の違い
月は地球の周りを僅かに楕円を描きながら巡っています
そのため、地球から距離が近くなったり遠くなったりする月が
太陽を完全に覆い尽くした場合、「皆既日食」になります
この時よりも月が地球から離れていると見た目の月が小さくなります
太陽を全部多い隠せないので「金環日食」になります
この問題では、太陽と地球の距離が変わらないとしたら
見かけ上の大きさが変わるのはなぜかで考えたら
月が近かったり遠かったりするしかない
これは多分小学生でも気づけることだと思います
つまり月の軌道が楕円であると知らなかったとしても
遠近の感覚を理解していれば答えられる
アガタさんは「日食は偶然から生まれた奇跡のような現象」だと言います
アガタさん：
日食はとても神秘的な現象でもあるし
ラッキーなんだと感じられる
理屈を知れば知るほど
特に若い人たち、子どもたちが興味を持ってくれるといいなと思います
解答例：地球から月までの距離が変化するから
シンプルに説明すると、太陽があって、カメラが地球だとすると
月が地球に近づくと太陽がすっぽり隠れる「皆既日食」
逆に月が離れていくと「金環日食」
インド、中国、台湾などで金環日食が見られます
金環日食に近い場所になるほどたくさん欠けるので
那覇では直径の８割以上が欠け
逆に北札幌では３割弱しか欠けない「部分日食」になります
