メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

エヴァが目ざめるとき ピーター・ディッキンソン/作 徳間書店

2025-01-19 17:20:52 | 
1994年初版 唐沢則幸/訳 木内達朗/カバー画

SFというと、人口増加→荒廃って設定は食傷気味で
冒頭の数行でやめようかと思ったけれども、動植物の保護の観点で読み切った

チンパンジーの身体にヒトの記憶を移植するアイデアはゾッとした
いくらモフモフが好きでも、そっちじゃないよね

あくまで現世の寿命延長に固執するあまり
他の種を犠牲にしても構わないって考えもそのうちなくなるだろう

ヴァーチャル世界にどっぷり浸かってる未来はもう来ているし
巨大企業をバックにしたマスコミが大衆の意見に負ける様子も
SNSでひとり1人の意見が虚偽報道を越える今の時代と通じる


ピーター・ディッキンソン
1927年生まれ 初めて書いた大人向けのミステリーがゴールドダガー賞を受賞
『青い鷹』でガーディアン賞を受賞







【内容抜粋メモ】

■第一部 目ざめ
エヴァは交通事故に遭い、ひん死だったところを
科学者ジョーン・パラディシュ博士の「ニューロン記憶理論」初の人体実験の被験者となる

最初は目を開けるのもやっとだったが、8か月で胸のキーボードを使って会話して動けるまでになる
美しい少女だった姿がケリーというメスのチンパンジーとなり、ショックを受けるが徐々に慣れていく

人々は1日中家にこもって暮らし、ヴァーチャル映像を提供するシェーパー会社が世界を支配している
自然破壊で動植物が死に絶え、研究対象である動物が少し残っているだけの近未来

父はチンパンジー飼育研究所で霊長類学の主任教授をしているため
エヴァの様子にとても興味を持っているが、母は変わってしまった娘を見て戸惑う

エヴァは今はない森の夢を見る
ケリーはどこに行ったの?

人間だった頃の幻肢に戸惑うエヴァ
不安が高まるとクスリで眠らされる

“精神科医は推測するだけ”

研究所はいつも資金難で、エヴァの実験には高額がかかったため
シェーパーの会社SMIと契約し、最低1本はドキュメンタリー番組を撮ること
ワールド・フルーツがスポンサーにつき、ハニー・ベアドリンクのCMに出演する契約をする



エヴァはダーク・エランの番組に出る
エランはカワイイ少女時代の写真を持ち出し、イラっとしたエヴァはエランにキスをする
怖れと怒りの表情をカメラがとらえ、それを見た視聴者は喜ぶ


■第二部 生
エヴァは自宅に帰る
母といっしょに父の出た番組を見ていると
あっという間に身バレして大勢が詰めかけてパニックになる

父はSMIのジェーン・キャラウェイとともに来て
エヴァの保護と引き換えに、報道の権利をSMIに一任するよう契約を求める
最初からこうなると分かっていたようす

エヴァ:私は誰のものなの?
父と母はエヴァの対応や今後について言い争うようになる



エヴァは世界のマスコット的存在になり、学校へ戻る
ときどき、人々の圧迫感、孤独感、違和感に悩むエヴァ
SMIから派遣されたボディーガードのコルマックがつく

エヴァの成功例を見て、その後も志願者が60人以上になった
次に実験しているのはシーザーというオスのチンパンジーとステファンという少年
父は彼とエヴァを結婚させる未来まで想定している

エヴァ:2人の子どもはチンパンジーでしょ

父:
カンタンな道具を作ると、若いものへ伝達されていく
火をおこすとか、ヒモを結ぶとか
人類からチンパンジーに遺伝子に贈り物をするんだ

エヴァは自分の中のチンパンジーを自由に解き放つため、ときどき飼育所に通いはじめる
かれらは普通メスを中心とした家族の群れで生活している

研究所には、大人のメスのベス、ディンクス、ラーナ
子どものアベル、ワンのグループがいて
ボスは年長のジェロニモとズタボロで争っている

エヴァは服従の挨拶や毛づくろいをしてうちとけ
中でも頭のいいスニフというオスと仲良くなる

発情期は35日に1回、お尻のあたりがふくれ、オスはそれを見て興奮する



CMの現場を仕切るミミ・ヴェンチュリは短気で恐れられている
その息子グロッグ・ケネディはエヴァと仲良くなる

グロッグ:
ジャングルに戻るのがいい 人類はもう終わりだ
研究所も20年もすればなくなるよ
君なら先頭に立てる

グロッグはシェーパーでジャングルの生配信を見せる
カヤモロという森に視察に行き、ひどい感染病にかかる

グロッグ:
チンパンジーはカヤモロに送れない 免疫がない
自分たちでジャングルを作るしかない

ステファンとシーザーは互いに嫌い合ってうまくいかない
エヴァは子どもの頃からチンパンジーと慣れ親しんでいたから特別なケースだった

もう1人の少女は実験後9日間で死んでしまった
ジョーンは記者会見で叩かれる

ジョーン:彼らの死によって、人間の知識は増してきた
エヴァ:あなたもただのサルだってこと、覚えといて
エヴァはオーバーオールを引き裂いて大声で吠え、部屋を出る



キャラウェイが来て、SMIとワールド・フルーツに泥を塗るような行為は禁止すると警告する

キャラウェイ:
あらかじめ決めた質問以外の出演は断ったほうがいい
昨夜の映像は公表を禁じ、公表すれば権利侵害として告訴する

だが、学校の友人はエヴァがカッコよかったと喜ぶ
グロッグと会うことも禁止されるが、片方の羽がもがれた蝶をシンボルにして
動物の権利保護の大きな運動が巻き起こる
チンパンジーなどどうでもいいと思っている有名歌手も歌を提供する

グロッグはワールド・フルーツの名誉挽回にマダガスカルの島にあるジャングルに
チンパンジーを住まわせる資金を出させるように動かす



研究所の人工的なスペースしか知らなかったチンパンジーたちが
眠らされて島に移される

各地に遠隔操作のカメラが設置され、野生動物の番組に使われる
近くから飛んだ種でイチジクやマンゴーもなっている

野生のチンパンジーは起きている時間の2/3は食べ物を探し、1/3は食べている
吠えザルの鳴き声を流して、父やスタッフはエヴァを呼び出す

エヴァは電流フェンスで囲まれたコンテナの向こうに森を見つける
サイクロンが近づき、アラームをいったん切ると聞いて
その間に仲間を連れて脱出し、森に向かう

父母とスタッフは捜索隊で必死にエヴァを探す
グロッグ:世界は君の味方だ

エヴァはラーナを連れて行こうとする滑空艇に向かって大岩を落とす
その映像も漏れなく報道され、SMIはエヴァの申し出を受け入れ
人間による干渉は最低限にして、ジャングルを保護する契約をする



■第三部 死
20年が経ち、エヴァは冬に倒れて死を予感する
エヴァには子ども、孫もいる

グロッグは精神を病んで退き、研究所の所長になったデニーが来る
たくさんの子どもたちが自死し、誰も生産しなくなり、税金も集まらず
研究所は閉鎖となると伝える

デニー:チンパンジーは人類の未来の姿だと言われている

エヴァはキーボードを返して、カゴに乗せられて行く
火をおこしたり、ヒモを結んだり、いろいろ教えたことは何世代もかけて受け継がれるだろう
チンパンジーたちはエヴァに別れを告げて森の中に消えていく


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映画『別れのこだま』(1976)99min

2025-01-18 22:23:22 | 映画
監督:ドン・テイラー

出演
ディアドル 11歳:ジョディ・フォスター
父ユージン:リチャード・ハリス
母ルース:ロイス・ネトルトン
フィリップ:ブラッド・サヴェージ 9歳
サラ:ジェラルディン・フィッツジェラルド 家庭教師
ドクター・ハレット:ウィリアム・ウィンダム



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ジョディの貴重な初期作
スカートをはいてるけど、男の子みたいに
魅力的すぎて恋してしまう

懸念したほど湿っぽい話じゃなく
死ぬまで楽しく生きようぜってメッセージなのがよかった

映画が観たい時って、そういう、ちょっと笑って、ちょっと泣いて
なにかひと言でもいい言葉が聴けて
生きてたら楽しいなって思う話がいいよね


「好きな俳優・監督」カテゴリー内「ジョディ・フォスター」に追加します








【内容抜粋メモ】
男性が甘く歌いあげるテーマソング♪
少年フィリップが海岸から歩いてきて真っ白い家を見上げる

父:昼寝する時間だ
ディアドル:小説を書いてる時間でしょ
シェイクスピア劇みたいな話し方の父と子









2人で散歩に出てボートに乗る
その間もずっと難しいことを話してる










母が買い物から戻る
家庭教師サラ:彼女は私が入る余地がないほどもう愛されてる








ディアドル:
パパ、愛してる
私にお金を使うのはやめて

母ルースはディアドルが心配でならない

庭に小さな城がある
フィリップ:僕にも家庭教師がいたらなあ









ディアドルはフィリップに対しては冷たい
ディアドル:あなたは変な子ね
夕食後いっしょに歴史の勉強をする約束をする

父:彼の両親は集会ばかりであの子を忘れてるんだよ
ディアドル:なぜか意地悪しちゃう

母は何度も同じ映画を観に出かける



ディアドル:私は死ぬわ

フィリップ:
僕も死ぬよ 注目の的になれるぞ
バカのまま死ぬと評判が落ちるよ
君の部屋が見たい

ディアドルは部屋に入れる
興奮すると発作が出るディアドル

フィリップ:疲れると変になる 泣きたくなるんだ

ディアドル:私のせいでみんなを疲れさせてる
サラ:みんなあなたを愛してる
ディアドル:あなたのは金で払った愛情よ!









妻:
浜辺を散歩したり、見つめ合ったり
互いにいたわりあう 普通の生活がしたい
全財産を使って、この家を買って
命の短い娘を生んだ私を責めるの?
なぜ寝室に来ないの?

夫:
答えも犯人も治療法もないんだ
誰も助けてくれない
ディアドルは死ぬんだ 死に尊厳を持つべきだ

妻:あの子を絶対死なせたくない!









フィリップは夜、城に来て、懐中電灯をてらすと
ディアドルが老女のメイクをしている
フィリップ:セクシーだね








父に家出がバレそうになり、フィリップが家の前を走り回って注意を引く
父:娘は城にいたんだろ?
フィリップはテキトーなウソをつく

フィリップ:
ディアドルがもうすぐ死ぬのは知ってる
彼女が全部話してくれた
彼女の世話をする その後は評判を守るよ









ユージンは寝室のルースの額にキスして出る






ディアドルは部屋で布団をかぶって痛みに耐えている
ディアドル:クスリなんて一度も飲んだことない

父に頼んで背負ってもらって外に出る
外のベンチに座り、波の音に耳をすます

ディアドル:
パパ、もう寂しいよ
バレエレッスンの時、褒めてくれたね

再現してみせる

成長したディアドルの幻が見える
気づくと床に倒れていて、ルースが叫ぶ











ドクター・ハレットの診察
これまでの医師の愚かさをマネるディアドル

ドクター・ハレット:
私は往診しないんだ
昨夜みたいに踊っちゃダメだ
とにかく休むんだ 手ごわい子だな








ドクターはルースに自分には救えないからお金を節約しなさいと言い渡す
ユージン:明日で12歳になるんだ



薬局の店主:
強いクスリだから子どもの手の届かない所に保管してください
重症のケースに何回か出したもの

ディアドルは父母の恋愛話を聞く

ディアドル:
パパとの恋はステキだった?
一瞬でもいいから25歳になりたい

発作が出て、慌ててクスリをまき散らして泣き出す母
ディアドル:お願いだから泣かないで








ルース:彼はヤブ医者だわ

ユージン:
救える医者はいない もう医者を探すのはやめろ 命令だ
2年も旅してる 検査したり、針を刺したり
私は未来のことは一切考えてない

ルース:呪文やクスリは信じない!









ディアドル:私が死んだあと、両親はどうなるの?

ユージン:
時間なんてないんだ
僕らは旅役者だから

ディアドル:
1つだけお願いがある
魔女だと思わないで
私は王女でもない











ディアドルは大人っぽいメイクをしている
ディアドル:私は25歳の女よ キスして
フィリップ:病気がうつるよ!
ディアドル:うつらないよ・・・








ディアドル:
天国のこと教えに行くよ
浜辺で私の横に寝て 隣に男がいるのを感じたいの










誕生日パーティーの準備をする両親
ユージン:今までいろいろ作ったな 城やら
ルース:ディアドルは想像の国が好きだから

ユージン:今回の劇は特別だ
ルース:最後だから?

ユージン:
ついに意見の一致か すまなかった
最後の誕生日になんと言ってあげたらいい?








フィリップはまた評判の話をする
フィリップ:まるでこだまみたいに残るんだ

ディアドルは剣で自分を刺すフリをして
フィリップは怖がりユージンに抱きつく

フィリップ:
僕なら仏塔みたいな飾りは作らない 彼女はまだ生きてるのに!
彼女を励ます劇のほうがいい

ユージン:
ディアドルが笑う劇がいいな
私を誇りに思ってほしいんだ
評判だ!








飾りを破壊するユージン
サラ:病気の子どもがいるんですよ
ユージン:同情はいらない

ルースも破壊に加わる
ユージン:ここはただの家だ

学友がプレゼントを持って大勢やって来る
フィリップ:サプライズだ 劇を演るなら観客がいなきゃね







皇帝役の父:
みなの記憶に残ることを願う
今後はささいなことでメソメソしてはならぬ
わずかでも空気を吸う力がある限り
この奇妙で強力なわが王国において!


妃は皇帝に愛されたことに感謝する
劇は大成功









ディアドル:人生で最高の劇だった

子どもたちにケーキをごちそうする

ユージン:あの子が生まれてよかったよ
フィリップ:君を誇りに思うよ
泣きながら走り出す



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オーギー・レンのクリスマス・ストーリー ポール・オースター/著 スイッチ・パブリッシング

2025-01-18 22:04:32 | 
2021年初版 柴田元幸/訳 タダジュン/絵

タダジュン
1971年生まれ 版画家、イラストレーター
作品集「Dear, THUMB BOOK PRESS」
『とるにたらないおとこの話』

個展かどこかで知ったタダジュンさんの版画が独特な魅力を放っている
正方形に近いかたち、粋なストーリーとピッタリ合っててカッコいい1冊
エドワード・ゴーリーを訳している柴田元幸さんの訳

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topics~ぞろ目のエンジェルナンバー ほか

歳末感謝市 古道具と作家たち@ギャラリー上り屋敷&ブックギャラリーポポタム



ポール・オースター


著者は去年亡くなったとウィキを見て知った
ニューヨーク3部作も読んでみたい

ウィキ参照
オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」を読んだ映画監督ウェイン・ワンがオースターに連絡を取り、作品の映画化の話が進んだ。
オースターはワンと親交を深め、1995年の映画「スモーク」の脚本を書き下ろし、
ハーヴェイ・カイテルやフォレスト・ウィテカーなどのキャストの選定も行った。




【内容抜粋メモ】
私はこの話をオーギー・レンから聞いた
本当の名前を出さないよう頼まれている

オーギーと知り合って11年近くになる
ブルックリン繁華街にある葉巻店の主人で
たまたま読んだ書評で私の写真を見て
俺の写真を見てほしいと言われた







ライフワークだと言って見せてくれたのは、ある交差点の定点写真
毎朝、7時きっかりに写した写真は、最初、どれも同じに見えたが
ゆっくり見るよう言われて、注意して見ると
人々の区別、季節の移り変わりなどが見えてくる

オーギーは時間を撮っているのだ

シェイクスピア
明日、また明日、また明日
時はじわじわと1日1日を進んでいく



ニューヨーク・タイムズからクリスマスの朝刊に載せる短編を頼まれた
これまでに書かれたお涙頂戴の甘ったるいウソっぽいものが思い浮かぶ

オーギーに相談すると、お昼をおごるなら
最高のクリスマス・ストーリーを教えると言われる

1972年の夏
小僧が店に来て、ペーパーバックを数冊万引きしていった
途中まで追いかけて、諦め、財布を落としていったのを拾う

名前はロバート・グッドウィン
住所も書いてあり、警察に言うこともできたが
野球のユニフォームを着た少年時代の写真などを見たら、怒る気も失せた









クリスマス
なにも予定がなく、哀れになってきて、ふと財布を返しに行こうと決めた

団地の呼び鈴を押すと、盲目の年寄りの女が「お前かい、ロバート?」と言って
嬉しそうに出迎えたから、ロバートのふりをした
孫じゃないと分かってたはずだが、2人でゲームをやることに決めたようなものだ









葉巻店に勤めていて、今度結婚するんだとキレイごとを並べたら
老女:きっとうまくいくはずだって分かってたんだよ と喜ぶ

店でローストチキンやケーキを買って、ごちそうを食べ
トイレに行くと、カメラが箱に入ったまま積み上げてあるのを見つける

これまで写真を撮ったこともないし、盗んだこともないが
ごく自然に1つもらってきた









おばあさんは椅子に座ったまま眠っていて
そのまま部屋を出た

カメラを盗んだことがひっかかっていて、数か月後にまた行ったが
おばあさんはもういなくて、別の人が住んでいて、どこに行ったかも分からない

私:
たぶん亡くなったんだね
最後のクリスマスを過ごしていいことをしたじゃないか
カメラは盗品だったんだろう
あんたはカメラを有効に使ってる

オーギーの顔にいわくありげな笑みが広がるのを見て
全部でっち上げかとも思ったが
誰か1人でも信じる人間がいるかぎり、本当でない物語などありはしないのだ









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映画『グリニッチ・ビレッジの青春』(1976)111min

2025-01-17 17:19:18 | 映画
監督:ポール・マザースキー

出演
ラリー・ラピンスキー:レニー・ベイカー
サラ:エレン・グリーン
父ベン・ラピンスキー:マイク・ケリン
母フェイ・ラピンスキー:シェリー・ウィンタース
ロバート:クリストファー・ウォーケン
バーンスタイン:アントニオ・ファーガス
アニタ:ロイス・スミス
クライド・バクスター:ジェフ・ゴールドブラム
ニック・ケスラー:ビル・マーレイ
ハーブ:ルー・ジャコビ



「クリストファー・ウォーケン出演作まとめ」に追加します



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ずっと見つけられなかったクリストファー・ウォーケンの貴重な初期出演作を発見v
思ったより出演シーンが多くて満足
こんなに美しい生き物が世の中にいるのかとフシギになる

特典は予告編

主人公のラリーは22歳でハリウッドに出たけど
それを演じたレニー・ベイカーはその後どうなったろう?








【内容抜粋メモ】
ニューヨーク ブルックリン 1953年

ラリーは家を出る ♪蝶々夫人 が流れてる
母は盛大に泣き始めて別れのキスも拒絶する

母親役のシェリー・ウィンタースは好きな女優さんだ
『陽のあたる場所』『ポセイドン・アドベンチャー』にも出てる







ラリー:もう22歳なんだから! 泣いても僕の気持ちは変わらない!
とんでもない門出だな/汗

ラリーはグリニッッチ・ビレッジに引っ越してスターになる夢がある
地下鉄で行ける距離じゃん
ラリー:やっぱり後ろめたいな








GFサラ:避妊具を買うわ
ラリー:毎日死にたくなる
サラ:よくあることよ







2人でバーに飲みに来る
ニック(ビル・マーレイ)が声をかける
ゲイのバーンスタイン:地下鉄でノルウェー人の青年を見つけたんだ

ラリー:スターになりたい
サラ:ニューヨークには飽きた ミス地下鉄になりたい









芝居のセリフを言ったり、ビンを拾ってオスカースピーチしたりするラリーを見て
警官は呆れて近所迷惑だと注意する
警官:お前にはムリだ








健康食レストラン
店長ハーブ:大卒がなぜレストランで働く?
具合の悪い男性を見て、ゆうべコンビーフを食べたから苦しむのは当然だと大笑いする








コニー:アニタが自殺するって みんなで見に行く
ロバートは戯曲を書いてる










アニタは手首を切ってトイレにこもっている 先月も同じことをした
アニタ:生きていたくない



喫茶でお茶する
ロバートは言葉にこだわる
アニタ:人生がきらい でも死ぬのは怖い どっちも怖いの
みんなで陽気にチャップリン映画を見に行く



ブリューゲルの絵をかけるラリー
部屋でも1人で芝居をしてると父母が訪ねて来る
母は「家具がない」と批判して部屋を物色

父:教員の資格をとればいざという時に役立つ
ラリー:教員になるつもりはないよ

母親ってやたらと食べ物をくれるよね・・・
ラリー:10年分の食べ物なんかありがた迷惑だ!
(私も同じことでケンカしたことある







ポータブルレコードプレイヤーでオペラを聞いて泣く母
母:来週、カーテンを持ってくるわ
ラリー:うちにいるか分からないよ



アクターズ・スクールで芝居の稽古






講師の前で感想を言う
女性:緊張して集中できなかった
講師:体を使うのはいいことだ

ラリー:緊張してひどい芝居だった

講師:
冗談はアメリカに流行してる病気だ 現実を回避してる
君はマーロン・ブランドとは違う








バイト先にサラが来て妊娠したと告げる
サラ:おろすつもり 私は100ドルある
ラリー:結婚しよう
サラ:こんな状況で結婚すべきじゃない

サラは画家のエドとも寝てた



喫茶でロバートに相談すると腕のいい女医を紹介してくれる
ロバート:覚悟はしたほうがいい 治療費は400ドル
アニタはまた猫を拾い、フロイトと名付ける

待合室でロバートと気が合うラリー
サラ:ジャンプして出血させて夫婦のフリして病院に行かなきゃ








手術後のサラを見舞う
母に電話してコニーの家に泊まるとウソをつく
サラ:変な感じ 歳をとったみたい








ラリーの家賃集めパーティー
アニタ:私、結婚するの! 背が高くて、金髪の船乗りのティミー お金持ちなの!

女医のマーシャも来てる
エレン:芝居の練習に来ないの? フォックスがオーディションをする

みんなで電車に乗ってるフリの遊びが始まる
グリニッッチ・ビレッジはゲイが多くて有名らしい









ロバート:
真実だけを話すゲームをしよう!
目の前にいる男は3年も絵を描いてない
本当はタップダンサーだ

コニー:
あなたはうぬぼれ屋
全女性が自分に夢中だと思ってる

また父母が突然訪ねて来てサラとベタベタしてるのを見られる
バーンスタインと母が踊る



演劇学校にも来たことがある母にウンザリするラリー
母:私も芸人になりたかった
オペラを歌い、タップダンスもできる!








サラ:私たちは結婚を考えてません
母:私は18歳で結婚した その頃はデートしたら結婚しなきゃいけなかった
ラリー:僕はもう子どもじゃない!

寝ただけだと言って、母はパニックを起こし、冗談だとウソをつく

サラ:すごい人ね 頭がよくて面白い 好きだわ ユダヤの占い師みたい
ラリー:僕もどこかにユーモアを感じてる



オーディション

クライド・バクスター(ジェフ・ゴールドブラムも若い!驚):
ニューヨークで6年も演技の勉強してるのに動物扱いだ









シド:
なかなかいい顔だ ワルな感じがいい
スクリーンテストを受けて合格ならハリウッドだ
候補者は100人いる
私はボードビルから始めたが母から怒鳴られた








アニタがまた自殺騒ぎで電話してきてみんなでお祭り騒ぎで見に行く
ロバート:死んでる








スクリーンテストでワルのフリをするラリー
シド:2週間で結果が出る
クライドはスタッフとケンカになって不合格

演劇クラスで相手役が母になる夢を見る









バーンスタインは船員の恋人とケンカになり、ベッドに引きこもり
仲間が元気づけに来る

本名と本当の生まれを語るバーンスタイン
バーンスタイン:体を売ってるんだ








ロバート:来週メキシコに行く
サラ:私も行きたい

ロバート:金なら貸す みんなで行こう
ラリー:オーディションの結果がある
ロバート:あとから合流しろよ










サラがロバートと寝たことが分かる
ラリー:尻軽女め!

泣くサラと抱き合ってるところにまた父母が来る
母:結婚しなさい
父:私たちには関係ないんだ!

泣いてるラリーに新しいトスカのレコードを見せる
母:グレニッチ・ビレッジなんて!



ロバート:サラは好きだが愛してない
ラリー:あんたは見せかけだけだ アディオス










バイト先に電話がかかってきて
ラリー:ハリウッドに行く 映画の役がもらえた!
店長:サインを店に飾るぞ

父母と食事する
ラリー:サラは友だちとメキシコに行った

母:
クラーク・ゲーブルに会ったら、母が大ファンだと伝えて
いい役者になってね

胸を張って家を出て、母が作った菓子を食べる






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マチルダばあやといたずらきょうだい クリスティアナ・ブランド/作 あすなろ書房

2025-01-17 17:04:57 | 
2007年初版 こだまともこ/訳 エドワード・アーディゾーニ/絵

近所の図書館で見つけて借りた
読みやすいサイズとボリュームだけど
次から次へと、イタズラやり放題の子どもたちはスラップスティックコメディのようで
他人任せの両親は無責任だし、ばあやが子どもの伸び伸びした部分を無視して
魔法の力でこらしめたり
ルールにがんじがらめにしてOKってのは安易すぎるなと思った

最後は叔母からの遺産目当てだし


クリスティアナ・ブランド(1907~1988)
イギリスの有名なミステリー作家
『ハイヒールの死』『緑は危険』ほか
コックリル警部シリーズで知られる


【内容抜粋メモ】
昔は子だくさんで、ばあや、ねえや、家庭教師、子守むすめを雇っていた(中流階級の話だよね

ブラウン家にもたくさんの子どもがいて、始終イタズラばかりしているため
雇った世話役は1週間で逃げ出す始末

「このうちには、マチルダばあやに来てもらうよりしかたありませんね」









お手伝いさんの紹介所も全部断られて困っていると
マチルダばあやが現れる

器量が悪く、黒づくめ、ジャガイモのような鼻と大きな前歯が1本だけ出ている









マチルダばあや:
私が必要だという時は、お宅にいなければなりません
私が必要なくなったのに、いてほしいとお子さんがおっしゃる時が来たら
おいとましなければなりません
お宅のお子さんにはお稽古を7つしていただきます

1.寝なさいと言われたら、ちゃんとベッドに入ること
2.ごはんをガツガツ詰めこまないこと
3.勉強すること
4.起こされたら、すぐ起きること
5.ドアを開けっぱなしにしないこと
6.よそゆきの服をいやがらずに着ること
7.家から逃げ出さないこと


マチルダばあやが杖で床をトンと叩くとフシギな魔法が起きる
子どもたちが言うことを聞くたび、笑うとキレイに見える

仮病を使うと、本当にはしかにかかったり
料理人や執事たちと戦争みたいになったり







お金持ちのアデライデ・キュー大おばさんがお茶に来て
大勢の中から女の子を1人引き取って、しつけて、結婚させたい
さもなくば、全財産を残す約束はなしにすると脅す

ブラウン夫妻は愛する子どもを1人でも失いたくない
子どもたちはよそいきの服がイヤで家畜に着せたため
目の悪い大おばさんは、服を着せられた馬が気に入る







マチルダばあやは夫妻を助けるために魔法を使い
馬の代わりに子守のイヴァンジェリーンを馬車に乗せる
イヴァンジェリーンはその後、お金持ちの青年と結婚した

子どもたちは家から逃げ出すが、足が止まらなくなり、クタクタになって
マチルダばあやに助けを求めて、ベッドに戻される

7つのしつけが終わる頃、ブラックさんがやって来て
自分の子どもたちがイタズラ好きで困るとこぼす

子どもたち:マチルダばあやにたのまなきゃね

最初の約束通り、マチルダばあやはブラックさんの家に行くことにすると
子どもたちは行かないでと泣き出す

マチルダばあやの出っ歯が飛んで、おもちゃが無限に詰まったトランクになり
子どもたちは夢中になり、気づくと姿は消えていた







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グリーン・ノウの子どもたち グリーン・ノウ物語 1 ルーシー・M.ボストン/作 評論社

2025-01-16 16:36:10 | 
亀井俊介/訳 ピーター・ボストン/絵

つづきもので借りて読んだら、冒頭のシーンが印象的で読んだ記憶がある
ブログを調べたら、以前読んだ『まぼろしの子どもたち』だった
全然違うタイトルで出版したりしてるんだな/驚


少年少女新しい世界の文学 11 まぼろしの子どもたち ルーシー・ボストン/著 学研



















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夏の丘、石のことば ケヴィン・ヘンクス/作 徳間書店

2025-01-16 16:21:49 | 
1996年初版 多賀京子/訳 トーマス・C・ジャレスキー/カバー絵

ケヴィン・ヘンクス
1960年 アメリカ生まれ
本書は初めての児童文学





徳間書店のヤングアダルトものは本当に充実していてハズレがない



【内容抜粋メモ】

登場人物
ブレイズ
父グレン
母リーナ
祖母ノヴァ
クレア 父の恋人

フロイ 丘の向こうに住むヴィッキーの母
ゲーリー シェパード犬
ヴィッキー 母
ジョゼル 娘
リック 母のBF


ブレイズの母はブレイズが5歳の時にがんで亡くなった
母といっしょに行った最後の場所が観覧車で
それ以来、ブレイズは1人で観覧車に乗れなくなる

毎年、チャレンジするのだが、毎回、怖くて挫折する様子は
パニ障の暴露体験と通じるな

観覧車の事故で両足を酷く火傷して、他の皮膚を移植したため、今でも目立つ傷がある
ほかにも大きな犬などコワイものがたくさんあり、空想上の友だちを作って
助けてもらおうとしては失敗するたびに、ニセアカシアの木の根元にお墓をつくっている

父グレンは高校で美術を教えながら、夏休み中は家にこもって絵を描いている
家事は祖母ノヴァがしてくれている

ブレイズはノアの箱舟を大事にしている
プラスチックの動物たちがついになっていたが
母が死んでから片方を捨ててしまった

母が閉じ込められている悪夢を見るため、古いカギを集めている

ある日、庭に石で母の名前「リーナ」と文字が作ってあるのを見てゾッとする
父か祖母に相談しようかとも思ったが、自分で解決しようと決める

“もう、こわがってばかりいるのはやめたんだ”



ジョゼルは祖母フロイの家に預けられている
父はテキサスに住んでいるが会ったことはない

美人の母ヴィッキーは時々恋人をつくり、ジョゼルの世話をやめてしまう
今回もリックと2人で出かけてしまった

ジョゼルはフロイから丘の向こうに住むブレイズが母を亡くしたことや
お祭りの事故で火傷を負った話を聞いて、自分よりもっと酷いことになればいいと思い
とっさの思い付きで、丘に「リーナ」と石を並べた

ヴィッキーは「不幸は道連れ」とよく言っていた
ジョゼルは自分の太ももにボールペンで「リーナ」と刺青のように書く



グレンは同じ高校の美術教師クレアと親しくなる
クレアは金属工芸が得意で、金銀でアクセサリーや箱をつくる

ブレイズも仲良くなってほしくて、3人で湖に出かける
ブレイズはなんとなくクレアに火事で火傷したことを話す

その後、丘に「体に火がついた」と石で文字がつくってあるのを見て
犯人はクレアではないかと疑い、父に話せずに悩む



ヴィッキー:
リックが子連れの旅はイヤだって
あたし、あんたといると疲れちゃうの
これはあんたのためでもあるのよ

(完全に育児放棄だな

フロイはジョゼルを慰めるためにショッピングセンターに連れて行き
高価なカーディガンを買ってくれる

いつもは古着を買うか、商品を見るだけだから
祖母にお金をたくさん使わせてしまったという気持ちがつきまとう
ジョゼルは自分が可哀想でたまらなかった

また丘に行き、別の言葉をつくって、影でブレイズが悲しむのを見てやろうと思っていると
丘にブレイズがいて目が合ってしまう

ジョゼルは母は科学者で太平洋の調査をしている間、祖母といっしょにいるとウソをつく
転んで足から出た血をブレイズの足にもつけて
ジョゼル:これで、あたしたち、親友になったのよ 永遠にね



その日から2人は毎日会って遊ぶようになる
ジョゼルは父が亡くなったというウソもつく
ジョゼル:片親の子どもクラブへ、ようこそ

ジョゼルはブレイズを家に呼ぶ
シェパードのゲーリーがコワイというブレイズに犬の触り方を教えてあげて
ブレイズには私が必要なんだと思うと嬉しくなる

ブレイズの家でもご飯に呼ばれ、グレンが父、クレアが母、ノヴァが祖母、ブレイズが弟で
自分もここの家族なんだという想像が楽しくなる

これまでついたウソを後悔するが、本当のことを言ったらブレイズが離れてしまうのがコワイ
二度とウソはつかないと誓うも、ノアの箱舟を見せてもらって
プラスチックのキツネを見つけてポケットに隠す

クレアが作ったものを工芸展で売るのを手伝いに行くのに連れて行ってもらい
幸運のペニーを拾う

ジョゼル:何をお願いするか教えてくれないと、お願いは叶わないのよ
ブレイズ:君が見つけたんだから、君のものだよ



翌日は雨で、ジョゼルは水着を着てブレイズを雨の中に誘い踊っていると
太ももに書いた「リーナ」の文字を見られて、石で文字をつくったことがバレてしまう

ジョゼル:あれは冗談のつもりだったの お願い、嫌いにならないで
ブレイズ:友だちだと思ってた とにかく帰れ!

ブレイズは初めて人を突き飛ばし、高価なカーディガンのボタンをひきちぎる
ジョゼルと遊んでいる間は空想の友だちのことを忘れていたと気づく

ジョゼルの泥だらけのカーディガンを見て、フロイは激怒する
学校でもいつも迷惑をかける子と思われていて
祖母にも同じ思いをさせていると気づく

夜中の1時、眠れずに家に電話をかけると母が出る
リックと旅に出たというのはウソで、ずっと家にいたと分かる

フロイはジョゼルを家まで連れて帰る
フロイ:ママはあんたのこと、愛してるんだよ
ジョゼルは太ももに「ごめんね」と書く



ブレイズは父からもらったカンバスに家族を連想させるモノを描いていく
ぼくたち、みんな、いろんなふうにつながってるんだ

クレアを晩ご飯に呼び、ノアの箱舟のキツネがなくなったと話すと
クレアは対のキツネを作ってくれて、それも絵に加える

フロイの家に行き、ジョゼルにあげたカギのコレクションを返してもらおうと思ったが
ジョゼルは家に帰ったと聞く

フロイ:
きっと戻ってくるさ あんたのことを母親にベラベラ喋ったらしい
たったひとりの親友だって

ブレイズはジョゼルを許し、カーディガンのボタンに似た月を描く
この夏はジョゼルを中心に過ぎていった

8月最後の土曜日、丘には「ごめんね」と石が並べてある
ブレイズ:お父さん、起きて 丘を見てほしいんだ

“そうだ そこから 始めよう”


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映画『億万長者』(1954)83min

2025-01-16 15:58:34 | 映画
監督:市川崑

出演
舘香六:木村功(警官と二役) 徴収課
団海老蔵:伊藤雄之助
花熊:山田五十鈴
鏡すて:久我美子
伝三平太:加藤嘉
娘 麻子:左幸子
贋十二:信欣三
妻・はん:高橋豊子
長男・門太:岡田英次(近所の男と二役)
次男・末吉:松山省次
東太賀吉:多々良純
妻・山子:北林谷栄
袋善助:織田政雄
袋善助の妻・君:薄田つま子




「久我美子さん出演作まとめ」に追加します


いろんな人物が大金をめぐって出し抜く話だと思っていたら全然違った
久我美子さんがボロボロの服を着て、原爆をつくるのに夢中なエキセントリックな役を演じている


【内容抜粋メモ】
都内 
平和、平和と大声で演説する鏡すて
ステ:我々は原爆を作らなければならない みなさんご協力願います!







団海老蔵は牢屋で何が幸せだと説く






赤坂料亭
花熊は芸者たちに愚痴る







羽田飛行場
パリ、ロンドンを周ると人々に演説している男
スプーンの宣伝?








時計は25時?
舘香六は平凡なサラリーマン
両親もきょうだいもなく無口、小心、学歴もない

鶴亀葬儀社の2階に住んでいる
やたら天気を気にして出勤
背格好が同じだからサイズを確かめたいとタテを棺に入れてみる主人








この頃からすでに東京の電車は満員なんだな/汗

税務署? とんでもない量の仕事の山
社長・伝三平太から納税明細表を持ってこいと言われる







娘・麻子に弁当を渡せと命令される
アサコは女性の権利について熱弁する






おばあさんが窓口に来る
区役所と間違えているとつっけんどんな女子社員
飛行機が通ると耳をふさいで机に隠れるタテ

道路はすごい渋滞
タクシーの下で修理してる運転手
花熊は田園調布に着かないから2000円を払わずに降りる

公衆電話でものすごい早口の長ゼリフ!
ものすごい行列ができてる








飛行機で喋ってた男の葬式 飛行機事故
妻:現場にはスプーンが残ってた それを遺骨だと思って
飛行機に乗ると自動的に傷害保険に入るからとすすめる







タテも焼香して、昨年度の税金が全然払われてないと請求すると
たくさん借金があって払えない 子どもは11人?!
税金は国民のためだと説明するが埒が明かない

原っぱで軍隊の行進の訓練をしている

たくさんの子どもたちが1つのザルのひやむぎを奪い合う
長男・門太はニューフェイスを狙ってる?

タテはこのオンボロ家にも来る
贋十二は税金2万の未払いがある

タテは弁当を食べる
ステが電気コードを真剣に修理してる?
2階にいる下宿人だが下宿代は長いこと払ってない








原爆を作ってると聞いて、逃げ出すタテ
123.5キロも走ってようやく安心して弁当を開けると雨
タテ:放射能の雨かもしれない
沼津駅へ走る

芸者のお座敷で税務署長を接待する男2人
花熊も来る ここでも早口で喋り倒す
税務署長を見てすぐ出て行く

昔のほうがロマンチックだったと愚痴る花熊
花熊:あなたとの縁は切れてるのよ
エビゾウ:え、いつ?








パチンコ屋に来るタテ
自分はニガテで、人が打つのを見るのが唯一の趣味

通りで金物を売るスプーン男の妻

長寿湯の前に立つステ
ウラニウムを含んだ土をバケツに入れて運ぶ








部屋の中は実験道具でごちゃごちゃ
モンタはセリフの練習をしている
ハンが見に来て部屋代を催促して愚痴ってるうちに泣き出す








エビゾウに「寄付をお願いします!」とまとわりつくステ

上司はタテが税金を集められてないと注意する

上司:
ないように見えてあるのが金
貧乏だと言いながらちゃんと生活しておる
アサコといっしょに行き、見習うんじゃ

アサコの男性の理想は高い
23人の子ども!がある父を嫌っている

アサコ:
私、お母さんみたいに惨めになりたくないの
ちゃんと考えて子どもを産むのが当然

モンタはアサコに同情する
タテ:15日までに支払わないと差し押さえます








タテはアサコに感化されて初めて料亭に来る
関西弁の男は口がうまく、脱税に協力してくれと頼み、タテは逃げ出す

スプーン男の妻:飛行機の保険だけじゃ足りない
1万円を出して、借金を払いきるまで誤魔化してほしいとタテに頼む

タテ:汚職はいけません!

気の弱いタテはとうとう1万円をもらってしまい
自責して死を決意するもそれも叶わず

ステは道路工事?をしていて、雨が降ってくる
タテ:濡れると危ないよ 放射能が入ってるから

ステの両親きょうだいは広島で原爆で死んだ
タテは1万円を寄付する










モンタはアサコを相手にセリフの練習

花熊の乗ったクルマの前に倒れるタテ

花熊:
あんたみたいに善良な人が生きてるなんて
何億てお金がなくなる世の中よ 1万円なんて汚職に入らない
宴会に行って、日記に書いて、全国に公開すればいい

芸者と踊るタテ
会社でも精力的に働くタテに魅力を感じるアサコ

アサコはモンタの子どもができた
アサコ:学歴も生活力もない
タテ:僕と同じです








夜も部屋で仕事をしているタテ
帳簿を持って花熊を訪ねるとエビゾウが言い寄っている

花熊:
あなたが嫌いなワケじゃないけど、政治家がイヤなの
子どもを育てるために芸者になった

タテを騙してると分かりガッカリして帰る

贋十二の家のモノは全部差し押さえられている



タテの汚職メモが新聞に載る

所長:
やっぱり君なんだな 裏切者!
メモを焼き捨てるとかできないか?
3年前に妻に死なれ、23人も子どもがいる
子どもだけにはこんな苦労はさせたくないと思った
ただ定年になるまで今の地位にいたいだけだ!

花熊:あんた、私の所に持っていく約束だったじゃない
所長:君が黒幕なんだな!
タテ:警察署で言います 僕も汚職してるんだから



行政監察委員会
エビゾウは証言を求められシラを切り花熊に見惚れる
所長は苦労話を始める







タテ:
僕がそのメモを書きました!
すべて事実であることを神にかけて誓います
汚職日本を救うのは私だと信じたからであります
私は未亡人から1万円もらいました(笑いがおきる

タテは過呼吸をおこし倒れて狂人扱いでつまみだされる

エビゾウはぼんやりしてクルマに轢かれ
「自殺か?」「最大の黒幕か」と新聞に書かれる



贋十二:一家心中なんてやめようよ
モンタ:オレたちを追い詰めたのは社会だ
モンタはアサコにフラれたのを貧乏のせいだと恨んでいる

ボロボロの物置から一張羅を出して子どもに着せると祭りに行くのかと喜ぶ
贋十二は箱を持って写真を撮るマネをする









こんなに大勢でどうやって死のうかモンタに相談する父
タテが見に来ると、拾ったマグロの刺身を食べている

2階のステのそばで寝るタテ
ステ:原爆第4号が完成したわ! 手伝って
タテは逃げ出す

マグロにあたってみんな死んでる?
タテはモンタといっしょに逃げる
途中で二手に分かれる


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思わず踊りたくなる♪「スペースチャンネル5 パート2」ゲーム実況 ドコムスさん ほか

2025-01-15 16:34:12 | ゲーム
【生放送】リズム神による「スペースチャンネル5 パート2」実況プレイ



ホーンの効いた音楽にノって、アムロちゃんみたいにカッコいいリポーターうららが踊る、まさに神ゲー!!
「アップ ダウン アップ ダウン チュー チュー チュー♪」て聴いてるうちに踊りだしたくなる

スペースチャンネル5
踊り団 人々を強制的に踊らせつづけて乗っ取る敵
団長パージの声が石田彰さんなのがドコムスさんイチオシポイント





「チャンネル5」という番組のリポーターうらら




モロ星人




うららのライバルのリポーター・プリン




スペース大統領ピース やけに歌が上手い






セクシーなパイン




途中からいきなりマイケルも出てきて
ムーンウォークやおなじみのポーズをしてくれる「ポー!」








真実を求める男ジャガー






クリア後も「100問連続バトル」があって、1回でも間違えると最初から?!
ドコムスさんのリズム感もスゴイけど、これは三浦大知くんにもプレイしてほしいなあ!






【生放送】いったいどうなってしまうのか「オシャレ魔女♥ラブandベリー」実況プレイ@実況 ドコムスさん




ドコムスさんがゲーセンでバイトしてた時、おじさんがハマってたそう
ゲーム画面を手動で設定して、知人から貸してもらったカードをスキャンする仕様





まずは、ガーリーなラブか、クールなベリーをチョイス
互いの家から始まって、髪ぼさぼさのパジャマ姿から各ステージに挑む
ストリート、ディスコ、舞踏会、シーサイド、などなど





ステージの条件に合わせたファッション対決
→歌に合わせて踊るダンス対決の合計点で競う
なにげにラッキーカラーも重要









あらかじめ歌を覚えてこないと初見は厳しいリズムゲー
しぶやのワンコがまっている の連打でいつもミスって何度もやり直してた/爆


ドコムスさんのマイクラ つづき
これも楽しみにしてるシリーズ
エンダーマンといきなり対決しようとしてヤラれてたw






大知くん同様、ハッキング風画面で座標を覚えて移動
やっと1つ村を見つけたけど、あまり収穫はなし

旅のお供エンジェルちゃんがマグマに当たって燃えたり、水中で死にかけたりして
意外と足を引っ張ってることが判明w






全世界500万本売れた「敵も味方も愛せるRPG」『 UNDERTALE 』@実況 ハヤトの野望




ハヤトさんにしては珍しいチョイスだけど
意外と楽しみながら進めていて、つい1本観ちゃった



つづきはやるのか、どうなのか・・・?
これまでも完結してないゲームがたくさんあるけど、メン限で配信してるのかな?


【夜の海には漁に出るな】弟者の「DREDGE」【2BRO.】




鉄塔さんがプレイしたのを弟者さんもプレイしていたから観てみた
面白いゲームは、実況者が変わってもやっぱり面白い


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海外ミステリーBOX ウルフ谷の兄弟 デーナ・ブルッキンズ/作 評論社

2025-01-15 16:15:12 | 
2010年初版 宮下嶺夫/訳

このシリーズはどれも引き込まれるストーリーで一気読みした
少年の頭の中でリフレインされる謎の言葉とかはスティーブン・キングのような不気味さ
犯人は一番らしくない人物ということですぐ分かった

【内容抜粋メモ】

登場人物
バート・ケードル 12歳
アーニー 弟 9歳
ジーン 亡き母のいとこ
チャーリー 伯父 妻ルー
ブラズ ブルー・レイヴンの主人
マッジ ブルー・レイヴンのウェイトレス
オールド・レナ 1人で暮らす黒人女性
クレイニング 食料品店の店主



バートとアーニー兄弟の父は他の女性といっしょに家を出て
母は病気で亡くなり、母のいとこジーンの家に厄介になっていたが
妊娠を機にチャーリー伯父に預けられた

バートはリーバ伯母がアーニーだけなら引き取ると言うのを聞いて
兄弟離れ離れになるのだけは避けたいと願い
亡き母から「アーニーの面倒をみてやってね」と言われた約束を守ると誓う

はるばるバスで着いたが、ジーンからの電報が届かず伯父は迎えに来ていなかった
酒場ブルー・レイヴン(ワタリガラス)にいるだろうと言われて行ってみるがそこにもいない

ウルフ谷にある一軒家だと教えられ、途中のクレイジー・ウーマン池と
オールド・レナには近づかないことと忠告される
池で溺れた男がいて、子どもを亡くした女も沈んでいると噂されている
丘の上には精神病院が建っている

伯父は2人を見て引き取るのは断るつもりだったと話す
妻ルーを亡くしてからアルコール依存症で家の中は荒れ放題

2階のルーの部屋だけはキレイなままで、2人がそこで寝ていると激怒する
夜になるとなにかの視線を感じ、女の泣く声みたいな音がする

なにも食べるものがなく、買い出しを頼まれて歩いていると
ブルー・レイヴンのウェイトレスのマッジと誰かが口論しているのを聞く
カーキ色のシャツがチラっと見える

食料品店のクレイニングさんはアーニーが気に入る

兄弟は家の中を片付け、料理が得意なバートが食事を作る
兄弟は学校に通うようになるが、いつ伯父から追い出されるか分からないため友だちを作ろうとしない

クレイジー・ウーマン池でウサギが穴に落ちる
オールド・レナが仕掛けた罠で、ウサギをその場で殺して首を落とすのを見る
レナの小屋に伯父のシャツを見つける

2人はマッジが鈍器で殴られて死んでいるのを見つける
クレイニングさんに言って、保安官を呼び、兄弟は事情聴取を受ける

ブルー・レイヴンでポーカーをしていたブラズ、マック、質屋のジョージ、チャーリー伯父はアリバイがある
妻を亡くしてからずっと友だちだったマッジを失って
伯父はショックで余計に酒に逃げるようになる



ハロウィーンの夜
伯父は兄弟を町に連れて行く約束を忘れて飲みに出かけてしまい
アーニーは狼男の扮装をして「トリック・オア・トリート」と自宅に来る
後日、その仮面はゴミ置き場から消えてしまった

マッジ殺しの犯人として浮浪者のピートが逮捕される
現場近くで寝ていて、マッジの死体からお金を盗んだ

チャーリー伯父はポーターへ行くから、兄弟はジーンのもとへ帰るように言う
バートは兄弟が引き裂かれてしまうかもしれないからと懇願するが酔っていて話にならない

仕方なくバスに乗る準備をするが、アーニーは
伯父は素面になったら帰ってくるだろうからバスに乗りたくないと愚図る
伯父からもらった70ドルでなんとかしようとするバート

マッジの事件から「ピラニアが噛んだ」という言葉が頭から離れない



冬になり、2人が薄着なのを先生に心配され
仕方なく冬着とブーツを買うとあと10ドルしか残らない
クレイニングさんの配達を手伝って、週に5ドルもらえることになり、食費を節約する

アーニーの担任フィールドラップ先生が自宅に来る
アーニーの成績がどんどん落ちているのを心配している
バートは子ども2人だけで暮らしているのを必死に隠す(そんな映画があったな・・・

ブラズの妻のもとに配達に行くと、マッジを殺したのはピートじゃないと話す
マッジは町の複数の男たちと付き合っていたし、殴られた跡があるのは憎んでいた人に違いない

アーニーはクリスマスには伯父が帰ると信じて、ツリーやプレゼントを用意して浮かれている
バートはクリスマスだけは楽しく過ごして、翌日、フィールドラップ先生に打ち明けようと思う

電気料金の最後通告が来て、伯父の剣を質に入れて、なんとか支払う
クレイニングさんにマッジとカーキ色のシャツの男が口論していたと話す
クレイニング:ピートが自白したから心配はいらない



クリスマス・イヴ
アーニーが茂みにある赤い実の話をした時
頭の中で繰り返されていた言葉は母が教えてくれた「ピラカンサ」という木の名前とつながる

マッジが殺された時、クレイニングは保安官に死体がピラカンサのそばにあると言った
知るわけないのになぜ?

クレイニングさんもカーキ色のシャツを着ていて、バートは急に疑いはじめ
クレイニングも異変に気付く

その夜、クレイニングが酔っ払って家に来る

クレイニング:
伯父が長いこと家に帰ってないことをアーニーから聞いた
マッジとは以前、夫婦だったが家を出た
やっと見つけて、私も引っ越してきた
いっしょにシカゴに戻ってくれと何度も頼んだが聞かなかった
あの晩、男たちとじゃれついているのを見て嫉妬で理性を失っていた
あんなことになって後悔してるんだ

バートはアーニーだけは逃がそうとして、体当たりする
闇の中に巨大な怪物が現れて、クレイニングを殴り倒す

アーニーが「王さま」と呼ぶ空想の友だちは
伯父のシャツを着て、ハロウィーンの時の狼男の仮面をつけ
自分は地球から何億光年も離れたミルサの王で、亡命中だと話す
兄弟のことをずっと見ていた視線は彼だった

王さま:
警察を呼ぶまで私がこの男を見張っていてやろう
私のことは言わないでくれ でないとまた丘の上の建物に戻されてしまう

オールド・レナが王さまを小屋にかくまっていたと分かる
王さまの代わりにレナが見張る

兄弟はフィールドラップ先生に事情を話し、保安官はクレイニングを逮捕する
保安官:ピートは他の州でもやりもしない犯罪の自白をしていたためシロになりそうだ

アーニーは王さまとオールド・レナを晩餐に招待し
2人が帰った後も伯父が帰るのを待つ

アーニーと王さまの予感は当たり、伯父が帰ってくる
ポーターでアルコール依存症の施設にいて、今後も通うことにした
チャーリー伯父:2人をずっと預かるかどうかは考えさせてほしい

バートはアーニーの勇気を見て、これから何が起きても大丈夫だと思い
自分もいろんな影におびえていたが、実際襲われた時、戦うことができたのだから大丈夫だと思う
(これってパニ障のOK体験に似てるな
 不安がなくなったから大丈夫じゃなくて、不安が来ても大丈夫と思えるようになること



訳者あとがき
「ピラニアが噛んだ」の原文は「Wild Pirate Canner」(無法な海賊缶詰業者)

デーナ・ブルッキンズ
1931年 ミズーリ州生まれ

本書の初版は評論社『児童図書館SOSシリーズ』











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