20日の「大寒」から4日過ぎたが、今日は全道的に凄く冷えた。道内の最低気温は、-31度だとニュースが報じていた。
それで私も、コロナが感染しだしてから避けていた近所の温泉銭湯に行くことにした。
昼過ぎが空いているのではと思って行ったが、結構な人だった。皆、寒さを逃れたくて来たのだろう。
入浴料は450円。
私が中学生か高校生の頃の入湯料は、確か11円だったことを思い出した。当時、「11円で買える最高の物は何か」と自分に問うた事があったが、答えはいつも「銭湯に行くこと」だった。学校の定期試験終了日の銭湯には、最高の幸せを感じていた。
当時、11円には「洗髪料」が含まれていなくて、洗髪する女性だけが割増料金を支払っていたと覚えている。なぜ男性は洗髪料が無料なのかが不思議だった。入湯料は都道府県ごとに決まるそうで、北海道だけがそうだったのか、それとも全国的にそうだったのかは分からない。
どの町にも一つはあった銭湯は、戸建て住宅に住む人が増え、家風呂が普及するのに連れて営業を止めるところが増えた様だ。しかし、銭湯は近所の顔見知りの人達と挨拶をし、情報交換ができる独特の場所だから、全く無くなるのは困るし、寂しいと思う。
近年、一人暮らしの高齢者が増えるに連れて、入浴をどうするかが問題になって来ているのではないだろうか。特に寒冷地では、「ヒートショック」とい健康問題があって、これも各自治体の課題だと思う。
今日は大きな浴槽でたっぷりの湯に浸かって気持ちが良かった。知り合いには一人も出会わなかったが、身体が程よく温まったので、その内また行きたいと思った。