7月10日に伯母が近所の病院に転院してから4ヶ月が過ぎた。伯母は現在「療養病棟」にいる。
4人部屋で、他の3人は伯母よりも若いが、「認知症」だという。
病棟には、ヘルパーと看護師、看護助手など何人もいて、伯母が枕元のベルを押すと直ぐに対応してくれるので、感謝している。
この間、伯母は心臓の脈拍数が高くて、ずっと胸に測定器を貼ってモニターで観察されている。
食事量が少なかったので、随分痩せて、骨と皮になってしまったが、1ヶ月前からミキサーに掛けた食事を普通量食べている。
また先日まで、排泄はベッド横の簡易トイレを使っていたが、尿の出方が悪くなったらしく、1週間前に直接膀胱に管を入れて排尿をする導尿方式に換わった。伯母に違和感が無いか聞くと、「楽で良い。」という。しかしその半面、自力で立つ回数が減るので足腰が弱るが、やむを得まい。
尚、自分の歯が左前歯など数本残っているが、その歯が口腔内の皮膚に当たって「口内炎」を起こし、痛がっている。近くに訪問診療をしてくれる歯科医がいるので、先日依頼して来た。
私は行く度に、今日の日にち、曜日、気候や気温、私の生活、社会のできごとなどを話すようにして来た。
今日、伯母に「何か心配な事は無い?」と聞くと、「物忘れしてしまうのが不安だ。」と答えた。
私は「伯母さんの大事な事は、私が覚えているから大丈夫だよ。」と答えた。
改めて自分の名前、生年月日、年齢、今日の日にちを聞いて見たが、ほとんど答えられた。大したものだ。
伯母には病室だから楽しみは少ないが、親から受け継いだ強い生命力が尽きるまで、不安なく生活して欲しいと思っている。
伯母が家で暮らしていた時は、食事の支度や入浴介助、伯母の娯楽の付き合いなどがあったが、今の私の仕事は、パジャマやバスタオルの洗濯と日々の見舞い・見守りしかないので、精神的にも肉体的にも軽減されている。これからも伯母に寄り添い、見守り続けたいと思っている。
話は変るが、昨日のNHKスペシャル『人生100年時代を生きる』で、今沢山運営されている「サービスつき高齢者住宅」から退去を迫られる高齢者の実態と問題点を伝えていた。
国から施設への「介護保険制度」からの支給額は、「要介護度」が高い高齢者ほど多く支払われるが、「要介護度」が低い高齢者には少ないお金しか支払われない仕組みになっている。
そのため事業者は、施設の経営を考えると、国からの支給額が少ない人達の入所を断らざるを得ないのだという。
「要介護1」の認定者でも、「認知症」で徘徊するなど、実際の介護の大変さは国が認定する「要介護度」とは異なることも多い。
TVでは「要介護度」が4~5の人は実際には寝たきりの人が多く、逆に手が掛からないという。その大変さの違いが支給額に反映されない事が問題なのだと施設側はいう。
このままでは、ますます認定が低い人達の施設受け入れが少なくなり、「介護難民」が増えていく事が考えられる。
明日は我が身、増え続ける要介護高齢者の落ち着き先をどう解決するべきなのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b0/7d8a8c6477351b8dc803d127d76399ab.jpg)
4人部屋で、他の3人は伯母よりも若いが、「認知症」だという。
病棟には、ヘルパーと看護師、看護助手など何人もいて、伯母が枕元のベルを押すと直ぐに対応してくれるので、感謝している。
この間、伯母は心臓の脈拍数が高くて、ずっと胸に測定器を貼ってモニターで観察されている。
食事量が少なかったので、随分痩せて、骨と皮になってしまったが、1ヶ月前からミキサーに掛けた食事を普通量食べている。
また先日まで、排泄はベッド横の簡易トイレを使っていたが、尿の出方が悪くなったらしく、1週間前に直接膀胱に管を入れて排尿をする導尿方式に換わった。伯母に違和感が無いか聞くと、「楽で良い。」という。しかしその半面、自力で立つ回数が減るので足腰が弱るが、やむを得まい。
尚、自分の歯が左前歯など数本残っているが、その歯が口腔内の皮膚に当たって「口内炎」を起こし、痛がっている。近くに訪問診療をしてくれる歯科医がいるので、先日依頼して来た。
私は行く度に、今日の日にち、曜日、気候や気温、私の生活、社会のできごとなどを話すようにして来た。
今日、伯母に「何か心配な事は無い?」と聞くと、「物忘れしてしまうのが不安だ。」と答えた。
私は「伯母さんの大事な事は、私が覚えているから大丈夫だよ。」と答えた。
改めて自分の名前、生年月日、年齢、今日の日にちを聞いて見たが、ほとんど答えられた。大したものだ。
伯母には病室だから楽しみは少ないが、親から受け継いだ強い生命力が尽きるまで、不安なく生活して欲しいと思っている。
伯母が家で暮らしていた時は、食事の支度や入浴介助、伯母の娯楽の付き合いなどがあったが、今の私の仕事は、パジャマやバスタオルの洗濯と日々の見舞い・見守りしかないので、精神的にも肉体的にも軽減されている。これからも伯母に寄り添い、見守り続けたいと思っている。
話は変るが、昨日のNHKスペシャル『人生100年時代を生きる』で、今沢山運営されている「サービスつき高齢者住宅」から退去を迫られる高齢者の実態と問題点を伝えていた。
国から施設への「介護保険制度」からの支給額は、「要介護度」が高い高齢者ほど多く支払われるが、「要介護度」が低い高齢者には少ないお金しか支払われない仕組みになっている。
そのため事業者は、施設の経営を考えると、国からの支給額が少ない人達の入所を断らざるを得ないのだという。
「要介護1」の認定者でも、「認知症」で徘徊するなど、実際の介護の大変さは国が認定する「要介護度」とは異なることも多い。
TVでは「要介護度」が4~5の人は実際には寝たきりの人が多く、逆に手が掛からないという。その大変さの違いが支給額に反映されない事が問題なのだと施設側はいう。
このままでは、ますます認定が低い人達の施設受け入れが少なくなり、「介護難民」が増えていく事が考えられる。
明日は我が身、増え続ける要介護高齢者の落ち着き先をどう解決するべきなのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b0/7d8a8c6477351b8dc803d127d76399ab.jpg)
伯母様も、落ち付いていらしゃるご様子、ソナタさんも安心ですね。
今、介護要員の不足を外国から人手で解決しようとする政策が進行しているようですよね。
現在の状況(高齢者がすこぶる増える)を思えば、その選択も必要になると私も考えます。
でも、それを望んでいる介護施設業者(企業)に、是非、お願いしたいのは、儲けを出すために彼ら外国人を搾取しないで欲しい・・・という事で、働く平等な人間としての扱いを切望するのみです。
体調が優れない中、早速コメントを頂き、有難うございました。
寒くなって来ました。どうか無理をせずに、療養して下さいね。
日本の本音は「安上がりで景気の調節役になる労働者になる」ことを望んでいるのに、建前は「日本の技能の教育をする」ということだから、矛盾だらけなんですよね。
中国奥地から北海道の水産加工場に3年間働きに来た女性の技能実習生と飛行機で隣席になった事があります。
真面目に働いたけれど、不景気だといって少しの退職手当も無かったそうです。
近所の住民が優しくしてくれたと聞いて、少し救われました。
伯母さまのご容体、安定してみえるようですね。
ベットのうえの生活が長くなると
せん妄など認知症の様な症状が出ることがありますが、伯母さまは記憶や認知機能も、しっかりしてみえますね。きっと本来の生命力、生きる力の強い方なんですね…
ソナタさんの存在も伯母さまには力強いと思います。私が言うのもおこがましいですが、
どうか寄り添って差し上げてくださいね…
職場にも92歳の方がみえますが、季節感がわからないなどの認知機能の衰えはありますが、
何でも御自分でしようとされ、そのエネルギーに、私も負けていられないなぁといつも励まされています。
“サ高住”に限らず、要介護状態になった時の
受け入れ先は今後の課題でしょうね。
特に認知症になる方は増えることが予想されており、
この病気に対する認識を誰もが理解してほしいと思っています。
早速コメントを頂き、有難うございました。
伯母の生命力には本当に驚かされています。
見ていると、やはり寝たきりに近い状態になってからの日々の衰え方は分かります。
今日は、「私はただ生きているだけだ。」などと言います。
そんな風に自分の現状を分かっている事も凄いなあと思います。
あと20日で満99歳です。頑張って欲しいと思います。
後、国の介護保険の仕組みを再検討して欲しいと思いました。
直接認知症の方々に毎日携わっているガチャピンさんには、きっと切実な問題でしょうね。