《ノルウエー観光》(2)
市内観光を終えた後はバスで「オスロ」を出て、途中の美しい湖や大きな滝を観光しながら、約400kmの距離を西のフィヨルド地区を目指して走った。
次第に残雪を頂く山々がバスの両側に迫り、雪解け水が幾筋もの滝となって流れ落ちる光景が見え出した。
途中、標高1250mの高さの山道を通る頃には、降り出した雨がみぞれに変わり、外気温も4℃と低くなり、バスが狭い下り道を走った時には心細くなった。
ようやく7時間後に無事「ハダンゲルフィヨルド」にある町「ロフトフース」に到着した。このフィヨルドは全長179kmあり、ノルウエーで2番目の長さを誇るという。
私達は王室が使ったという老舗ホテル『ウレンスヴァン』に到着し、ホッとした。
そのホテルはフィヨルドでできた湖に向かって建っていた。天候が悪くすでに薄暗かったが、ピンク色の石楠花が咲く庭で写真を写した。
庭の片隅に「北欧のショパン」とも言われるノルウエー出身の作曲家であり、ピアニスト、指揮者でもある「エドヴァルド・グリーグ」(1843年~1907年)が、1877年から1880年にかけて暮らし作曲の構想を練ったという小さな書斎と家族の木像があった。
彼は民族音楽から着想を得て、『ペールギュント』などを作曲したので、国民楽派の一人だと言われている。
彼は小さな蛙の置物と子豚の飾り物を身近に置き、ピアノ演奏会などではポケットにその蛙を入れて気持を落ち着かせていたというエピソードも残っている。
彼が作曲した『ピアノ協奏曲イ短調』は私が好きな曲で、そのCDをバス内で添乗員が掛けてくれたのには感激した。
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「ソルベーグの歌」もついでに聞いてみようかな。好きなんでよ。グリーグの誕生年。私とちょうど100年の差だったのですね。
そういえば100年違いですね。100年後の私達は、後世の人たちが魂を揺さぶられるようなものを残して行けるのでしょうか。
素晴らしい景観がまだありますから、また見て下さいね!