昨日、近所の車がない友人を誘ってスーパーマーケットに行った。
肉の棚を見て、「アメリカ産」の「アンガス牛」や「味付けカルビ肉「鶏肉」のスペースが、一気に凄く広くなったと気づいた。
昨年12月10日にワシントンDCで締結した「日米貿易協定」が、今年1月1日に発効したからだと思う。
今朝の朝日新聞は、≪「米国産牛肉」の関税率は協定発効前の38.5%から26.6%になった。≫と報じ、続いて≪「イオンリテール」は9日「米国産牛肉」の定番2品目を1割ほど値下げした。「イトウヨーカ堂」は13日までの還元セールを始めた。≫と報じている。
年末でも「米国産牛肉」は、国産牛肉に比べてかなり安いため、私の見ている前でも次々と立ち止まる人や籠に入れる人が多かったが、今後、「米国産牛肉」を選ぶ人たちが更に増えることが予想される。
多くの人達が食品を選ぶ基準は、「美味しさ」「鮮度/消費期限」「価格」が優先されて、「生産地」や「食品添加物」は余り気にしないらしい。
私が肉類を買う場合は、「生産地」と「食品添加物」を先ず注意する。
前に「輸入食品の食品添加物」について書かれた本を読んだことがある。
衝撃的だったのは、家畜に与える「飼料」に「抗生物質」や「女性ホルモン剤」が加えられているという下りだった。
日本国内で飼育する家畜は、病気になった後にだけ、「治療のため」だけに薬品の投与が許可されている。しかも、例えば牛乳の出荷については、薬品の投与後の出荷制限が法的に規制されているという。
しかし、「アメリカ」では、例えば牛が乳房炎になる事を「予防するため」に、日常的に薬品、それも「抗生物質」が使われているというのだ。そうすれば、病気になる家畜を大幅に減らして、生産効率を上げることができ、経済的な利益になるからだ。
(「抗生物質」は過密飼育されやすい豚や鶏、それに生簀で人工的な餌で飼育されている「養殖」の魚介類にも同様に与えられることが多い.
それで随分前から私が魚介類を選ぶ基準は、人間の手が加わる餌で育てられる「養殖魚」ではなく、大海で自然に育ち捕獲されたものだ。これだと餌に人間の手を加えることはできないからだ。だから養殖された「海老」や「ハマチ」「うなぎ」などはほとんど買わない。青魚の多くは、大海を回遊し、大量に捕獲され、価格も安く、DHAやEPAを含み健康的なので嬉しい。最近は骨まで食べられるそれらの缶詰を良く買う)
また、牛の皮下に埋め込んだりする「女性ホルモン剤」の投与によって、雄牛の肉質を牝牛の肉質に近い「脂肪分」にして柔らかくできるという。これも、また利益が大きくなる。
そうした薬品やホルモン剤を私達が知らない内に日常的に食品から体内に取り入れれば、どんな問題が起こるのだろうか。
その本には、「アレルギー症状」や「発がん性」「女性化の進行」などが懸念されると書かれていた。
食品を選ぶ時、誰しもそれを食べる自分と家族の健康を願う筈だから、「安全性」には最大の注意を払って選ぶことが大切だと思う。
米国産牛肉の値が下がって来た今、「価格」だけで食品を選んで欲しくないと私は思う。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
今年は年末から小雪の状態で、除雪作業も少ししかしていません。温暖化の影響でしょうか。
TVでは、海水温が上がっていて、気団が停滞し易いと言っていました。
そうなると、熱帯低気圧の動きが遅くなって、豪雨が続いたりもするそうですね。
今後が心配です。
伊豆の花さんのおっしゃる様に、消費者は価格だけに囚われず、農産物の自給率向上なども考えて食品を選んで欲しいと思いますね。
空模様はどうですか?
私は、殆ど「牛肉」は買いませんし、「豚肉」に関しては、国産を選んでいます。
というのは、我が近隣には、零細な農業従事者しかいない現状を見て、多少高くても、私のような微弱な消費者でも、農業に貢献できれば・・・という安易な判断からです。
でも、年々、農業で食べて行ける人は少なくなって、要は、食べ行ける見込みがない農業の後継者がいなくて放棄地が増えて行くのは現状ですね。
無理に高いものを買わなくても、何時でも安く手に入るものがあるのも事実ですから、買う買わないは個人の選択自由なんでしょうが、望めるならば基本的な食料は国内自給出来るのが大事なんだという意識は持っていますね。