せっかくなので豪華仕様の“フルアートワーク盤”を購入した。
textと称するブックレットが付属
國崎晋氏(Sound & Recording Magazine)によるALBUM解説
坂本龍一による参加アーティストの紹介(写真入)
北極圏に行った時の写真・ピアノを弾く教授・スタジオなど写真素材を多数掲載
教授による解説は各雑誌でも見られるかもしれません。
僕はMusic Magazine: 2009年: 3月号も買いましたし、commonsのサイトから教授による解説を聞くこともできます。
ちなみに、下のエントリーで僕は反訳をしていますので、よろしければ読んでみて下さい。
ブルース・スプリングスティーンや佐野元春のサウンド・ストリートと楽しいものが沢山あり、追いつきません。
教授のアルバムは、教授も表現しているように、作曲というよりも、音を切り取って並べている感じがします。
それでいて、エスペラント的なものを感じたり、kokoのようなピアノの印象を受けたり、今までにない音を聴きたい衝動に駆られてたりします。
時間があるときに細かい感想が書けたら書きます♪
今回はシンセサイザーは全く使っていないとのこと。ギターの音がどれか判断付きにくいかもしれません。
教授自身による解説はこちら
1. hibari
今回のtourで、二台のピアノを設置して生で演奏を聴くことができそうな曲。
繰り返されるピアノのメロディ。やがて重なっていく。
グレン・グールドが夏目漱石の「草枕」のファンで、冒頭に出てくる雲雀をタイトルにしたもの。
なので、雲雀が声だけ残して飛んで見えなくなる印象を持てるかどうかは難しいです。
2. hwit
Fretwork(フレットワーク)というイギリスの古楽を演奏するグループだけが弾いているトラックです。
古い英語でwhiteを意味する単語がタイトル。
切なさと懐かしさを感じます。情感があふれてくる。
3. still life
「静物画の生物」の意味。フレットワーク、笙を東野珠実 (とうの たまみ)。ギター、ピアノの即興。
寂寥感と暖かみを同時に感じます。
4. in the red
サティのようにも感じるイントロ。
絶望的な中にも希望を持とうとするが、はっきとした光は見えていないような静かなもがく思い。
教授が「たまたまニュースで見ていた時、NYで黒人のお爺さんが火事で焼きだされた時に焼けた家の前で「何もかにも失ってしまったけど俺は平気だよ、俺は生きているから」本当に10秒足らず短いおじいちゃんのコメント」をサンプリングして使っています。
5. tama
魂。東野珠実による笙の演奏。のギター、それと僕のピアノの即興がある訳です。ロブ・ムーストというNYのバイオリニスト。備長炭のカランカランと鳴る音。これに心と耳を奪われて眠りに落ちました。
笙の音も心地よいです。
6. nostalgia
笙・ピアノ・バイオリンによる、tamaの続きで感じるものは郷愁なのか。
7. firewater
奈良東大寺のお水取りに教授が行った時に録音した音。松明の火にお水取り。
エレクトロニクス、ギターに加え南都晃耀会によるお神楽の演奏。
古都から故人たちの発する声が様々な宗教や形式を通じて現れてきたような感じがします。
8. disko
グリーンランドにあるディスコ島。北極圏三部作。
キャイーンキャイーンという悲しそうな犬の鳴き声がサンプリングされている。コーネリアスのギター。
自然の厳しさに抵抗して生きることに精一杯でいる。
9. ice
北極圏三部作。
氷山の周辺の海面に浮かぶ沢山の小さな氷の粒がシュワシュワ鳴る音をサンプリング。コーネリアスのギター。
止められない温暖化。長年かけて人類が適応しやすい環境になったものが、別の状態に変化する自然のシステム。構築されたバランスが出血して土台が崩れていくのが止まらないかのように感じる。
10. glacier
北極圏三部作。氷河にできた洞窟で、クレバスからマイクを入れて録音した溶けて流れる水の音をサンプリング。指で摘まんで少し垂れ下がった平たい鐘を左右両手に二つ持ち、鳴らした音も洞窟の中で録音したらしい。今回のCape Farewellの遠征隊でツアーガイドを勤めたグリーンランド生まれのKaren H.Filskovさんがグリーンランド語で語る。
11. to stanford
教授的なコトリンゴの曲。
今回のtourで必ず聴けるだろうと確信している二台のピアノで演奏されている。
とても素敵なメロディ。kokoとかにも繋がるかなあ。
12. compotision 0919
携帯のCM用に作られ、CMではアレンジされて、音も別のものになっているが、
このアルバムではピアノをミニマル的な感じで繰り返して演奏。リズムは教授的。
これがhibariにリピートしていくことを意識して最後に置かれている。
この曲もtourで聴くことになるでしょう。というか聴きたい曲です。

textと称するブックレットが付属
國崎晋氏(Sound & Recording Magazine)によるALBUM解説
坂本龍一による参加アーティストの紹介(写真入)
北極圏に行った時の写真・ピアノを弾く教授・スタジオなど写真素材を多数掲載
教授による解説は各雑誌でも見られるかもしれません。
僕はMusic Magazine: 2009年: 3月号も買いましたし、commonsのサイトから教授による解説を聞くこともできます。
ちなみに、下のエントリーで僕は反訳をしていますので、よろしければ読んでみて下さい。
ブルース・スプリングスティーンや佐野元春のサウンド・ストリートと楽しいものが沢山あり、追いつきません。
教授のアルバムは、教授も表現しているように、作曲というよりも、音を切り取って並べている感じがします。
それでいて、エスペラント的なものを感じたり、kokoのようなピアノの印象を受けたり、今までにない音を聴きたい衝動に駆られてたりします。
時間があるときに細かい感想が書けたら書きます♪
今回はシンセサイザーは全く使っていないとのこと。ギターの音がどれか判断付きにくいかもしれません。
教授自身による解説はこちら

1. hibari
今回のtourで、二台のピアノを設置して生で演奏を聴くことができそうな曲。
繰り返されるピアノのメロディ。やがて重なっていく。
グレン・グールドが夏目漱石の「草枕」のファンで、冒頭に出てくる雲雀をタイトルにしたもの。
なので、雲雀が声だけ残して飛んで見えなくなる印象を持てるかどうかは難しいです。
2. hwit
Fretwork(フレットワーク)というイギリスの古楽を演奏するグループだけが弾いているトラックです。
古い英語でwhiteを意味する単語がタイトル。
切なさと懐かしさを感じます。情感があふれてくる。
3. still life
「静物画の生物」の意味。フレットワーク、笙を東野珠実 (とうの たまみ)。ギター、ピアノの即興。
寂寥感と暖かみを同時に感じます。
4. in the red
サティのようにも感じるイントロ。
絶望的な中にも希望を持とうとするが、はっきとした光は見えていないような静かなもがく思い。
教授が「たまたまニュースで見ていた時、NYで黒人のお爺さんが火事で焼きだされた時に焼けた家の前で「何もかにも失ってしまったけど俺は平気だよ、俺は生きているから」本当に10秒足らず短いおじいちゃんのコメント」をサンプリングして使っています。
5. tama
魂。東野珠実による笙の演奏。のギター、それと僕のピアノの即興がある訳です。ロブ・ムーストというNYのバイオリニスト。備長炭のカランカランと鳴る音。これに心と耳を奪われて眠りに落ちました。
笙の音も心地よいです。
6. nostalgia
笙・ピアノ・バイオリンによる、tamaの続きで感じるものは郷愁なのか。
7. firewater
奈良東大寺のお水取りに教授が行った時に録音した音。松明の火にお水取り。
エレクトロニクス、ギターに加え南都晃耀会によるお神楽の演奏。
古都から故人たちの発する声が様々な宗教や形式を通じて現れてきたような感じがします。
8. disko
グリーンランドにあるディスコ島。北極圏三部作。
キャイーンキャイーンという悲しそうな犬の鳴き声がサンプリングされている。コーネリアスのギター。
自然の厳しさに抵抗して生きることに精一杯でいる。
9. ice
北極圏三部作。
氷山の周辺の海面に浮かぶ沢山の小さな氷の粒がシュワシュワ鳴る音をサンプリング。コーネリアスのギター。
止められない温暖化。長年かけて人類が適応しやすい環境になったものが、別の状態に変化する自然のシステム。構築されたバランスが出血して土台が崩れていくのが止まらないかのように感じる。
10. glacier
北極圏三部作。氷河にできた洞窟で、クレバスからマイクを入れて録音した溶けて流れる水の音をサンプリング。指で摘まんで少し垂れ下がった平たい鐘を左右両手に二つ持ち、鳴らした音も洞窟の中で録音したらしい。今回のCape Farewellの遠征隊でツアーガイドを勤めたグリーンランド生まれのKaren H.Filskovさんがグリーンランド語で語る。
11. to stanford
教授的なコトリンゴの曲。
今回のtourで必ず聴けるだろうと確信している二台のピアノで演奏されている。
とても素敵なメロディ。kokoとかにも繋がるかなあ。
12. compotision 0919
携帯のCM用に作られ、CMではアレンジされて、音も別のものになっているが、
このアルバムではピアノをミニマル的な感じで繰り返して演奏。リズムは教授的。
これがhibariにリピートしていくことを意識して最後に置かれている。
この曲もtourで聴くことになるでしょう。というか聴きたい曲です。
