存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

David Sylvian/Manafon

2016-05-21 06:38:27 | album d
David Sylvian
2009年発売 8枚目のオリジナル・アルバム
折りたたみの狐の絵の裏面には
各曲に関わったミュージシャン・楽器の情報が記載されています。

クリスチャン・フェネス,
アヴァン音楽集団AMMのジョン・ティルバリー、デレク・ベイリーの盟友エヴァン・パーカーが参加。
日本を代表する即興音楽家たち、大友良英、中村としまる、Sachiko M、秋山徹次が参加
彼らが自由に演奏したものを長時間録音しておいて、デヴィッドが言葉を乗せることができる部分を見つけて編集していったようだ。
歌詞カードもないし、聴きとって意味を考えるというのであれば、歌詞カードが付いている日本盤が良いかもしれない。
僕は音 重視でいきます。



1 Small Metal Gods
ギターではなく、ターンテーブルに大友良英
クリスチャン・フェネスも参加

静寂の中、弦の音、レコードの摩擦のような音、様々な音が聞こえてくる
デヴィッドの歌声が響く

2 The Rabbit Skinner
インプロっぽい アコースティック・ギター、チェロ、ピアノ、サックス、パソコンなどから様々な楽器の音出し
魅力的なメロディと歌声が流れ
ジャケットには森の中にいるウサギの絵
ジャケットの内側にはデヴィッドがウサギの耳を持って捕まえている絵

3 Random Acts of Senseless Violence
ジャック・ウォマックの SF 小説『アンビエント』シリーズの第 5 作のタイトル
アコースティック・ギターやピアノのインプロっぽい演奏
本を捲るような音
何かが擦れたり、何かを叩いたり
プチプチ鳴ってるのはパソコンで出しているのかな?
歌が流れている中で様々な音が鳴っていて楽しい♪

4 The Greatest Living Englishman
プチ ギターの弦がふいに引っかかって鳴る チューニングもされてないギター
レコードの傷を針が拾っているような音も
大友良英、中村としまる、Sachiko M、秋山徹次らが参加
歌詞は全く頭に入ってないけど、インプロ系で耳から聴こえてくる音の楽しさはかなり良いと思う。10:54

5 125 Spheres
ノイジーなエレキ・ギターの音で始まり、歌。
29秒の曲

6 Snow White in Appalachia
静寂の中で歌っている印象が強い

7 Emily Dickinson
19 世紀の米国の詩人の名前
スポークン・ワーズになっているのか?
抑揚はあるし、エレクトロニカ的な小さな音が散在していて
日本的な感じになっているのはサックスの音とカタンカタンという木っぽい音

8 The Department of Dead Letters
2:28くらいのインスト曲
アコースティック・ギター、チェロ、サックス、ピアノ、パソコンなどから出てくる音の世界
静かなインプロ ちょっと暗い感じかな

9 Manafon
ウェールズ地方の寒村の名称
細かく演奏しているギターの弦の連続した音
デヴィッドの歌
ふいに鳴っている音
生活の中で自分とは無関係に動いているものが自然と自分にも影響しているような通過しているような
音が溢れている


コメント (2)
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