存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

COUNELIUS 特集 ミュージック・マガジン 2023年7月号

2023-07-01 09:09:44 | 雑誌

 

2023,6,20発売
コーネリアスの新譜「夢中夢」を聴きながら読んでいます。

シンガー・ソングライター的なアルバム

今回のアルバムと炎上騒動

続いた訃報について

特集】 コーネリアス

『Mellow Waves』から6年ぶり、7作目となる新作アルバム『夢中夢 - Dream In Dream - 』を発表するコーネリアス。その間には、コロナ禍や、オリンピックをきっかけに巻き起こった大きな騒動もあった。その先に小山田圭吾がたどり着いた音楽とは。ロング・インタヴューを中心に、その核心にせまる。

■ ロング・インタヴュー〜より普遍的なものにならない限り、新しい作品を作っても意味がなかった(柴崎祐二)
■ 新作『夢中夢 -Dream In Dream- 』を読み解く(小野島大)
■ コーネリアス・アルバム・ガイド(小松香里、高橋健太郎、土佐有明、増渕俊之、矢野利裕、渡辺健吾)
■ サウンドトラック、映像作品、重要参加作品(増渕俊之)


【特集】 追悼マーク・スチュアート

ザ・ポップ・グループのヴォーカリストであり、ソロとしても数々の衝撃作を発表してきたマーク・スチュアートが4月21日に62歳で亡くなった。イングランド南西部のブリストルのサウンドを象徴するパンク、ダブ、インダストリアルなどのミクスチャーを先導し、現代世界の矛盾を告発してきた彼の足跡を、今こそ振り返り、継承したい。

■ 唯一無二のレベル・ミュージックを生み出した反逆児の軌跡(村尾泰郎)
■ ザ・ポップ・グループ〜マーク・スチュアートのオリジナル・アルバム(石田昌隆、大鷹俊一、小野島大、近藤真弥、行川和彦)


□ アフリカン・ヘッド・チャージ〜オンUサウンドのプロジェクトによる12年ぶりの新作(石田昌隆)
□ クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ〜セルフ・プロデュースによる8作目(天井潤之介)
□ ペンギン・カフェ〜ポジティヴな希望に満ちた5作目(松山晋也)
□ ルシンダ・ウィリアムス〜脳卒中からの復帰作はロックンロール・アルバム(五十嵐正)
□ 中川敬〜新曲のみで構成されたソロ5作目(宗像明将)
□ 冬にわかれて〜3人による“いいバランスで破綻した”世界(松永良平)
□ 中村とうようを再評価する〜リイシューと「中村とうようコレクション」の現状(深沢美樹)
□ ニュー・スタンダード2020s〜第42回 中央線(小山守、今井智子、大石始、高岡洋詞、土佐有明、行川和彦、原田和典、矢野利裕)
□ ボブ・ディラン(高田漣)
□ ミシェル・ンデゲオチェロ(長谷川町蔵)
□ スパークス(井上理絵)
□ ポール・サイモン(渡辺亨)
□ ノラ・ジョーンズ(能地祐子)
□ ファド・ビシャ(山口詩織)
□ クラウス・ノミ(田山三樹)
□ 山中タクト(小山守)
□ 夢見る港(峯大貴)
□ TEAC VRDS-701でCDを聴く(市川二朗)


Front Line
◇ アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ
◇ リトル・シムズ
◇ ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ
◇ アルバート・ハモンド・ジュニア
◇ パット・メセニー
◇ フー・ファイターズ
◇ スティーヴ・ルカサー
◇ 鈴木マツヲ
◇ 原田郁子
◇ Ortance
◇ 佐野史郎 meets SKYE


REGULAR CONTENTS
◆アルバム・ピックアップ……注目の新作をじっくり批評。
 Anohni And The Johnsons/Rufus Wainwright/Bob Dylan/Christine And The Queens/Summer Walker/Fatoumata Diawara/コーネリアス/Hanah Spring ほか
◆クロス・レヴュー……4人の評者が採点評価で誌上バトル!
◆アルバム・レヴュー/ヴィデオ・レヴュー……洋楽・邦楽の最新リリース200〜300タイトルを鋭い評文とともに10点満点で採点。音楽ライフの頼れる味方!
◆輸入盤紹介……世界各国あらゆるジャンルの注目作を詳細にいち早く!
 Edgar Jones/Angie Stone/Linda May Han Oh/Dev Lemons/Nakibembe Embaire Group/Dom La Nena/Eugenio Reynal/Jade ほか
◆[連載]近田春夫の帯に短し襷に長し/寺尾紗穂の戦前音楽探訪/木津毅のLGBTQ+通信/安田謙一のこれがヒットか!?/吉田豪のアイドル・マスター!/萩原健太のコンパクト・ディスカヴァリー
◆国内外の音楽関連ニュース/ライヴ、本、映画の本格的レヴュー/コンサート情報など

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CORNELIUS / 夢中夢 -Dream In Dream-

2023-07-01 06:50:47 | album c


2023,6,28発売 
CORNELIUSの7作目のオリジナル・アルバム
ジャケットはタイトル部分が縦に長方形で切り取られており、文字の紫の部分は歌詞カードの折り畳みの紙
アートワークが気になって調べていたらインタビューで説明されていました。

小山田圭吾のインタビューより
マルチプル・エクスポージャー、多重露光的なものをジャケットのコンセプトにしていて、いろんなレイヤーで絵を重ねています。それは共通した言葉がいろんなところに出てくる歌詞にも通底することで、アルバムを通したひとつのコンセプトです。

“変わる消える”は、「人の写真」と「橋の写真」が多重露光されている
「人の写真」はポーランドに住んでる19歳の写真家志望の子のInstagramで見つけて、
「橋の写真」は広島在住の方のブログにあったものを連絡して許可を得て、その2人の写真を重ねて作った。

“火花”は普段は結婚式の写真とかを撮ってるカナダ在住のフォトグラファーが、趣味で撮ってるアブストラクトな写真がいくつかあって、それを重ねてつくっています。

アルバムの写真はそのポーランド人とカナダ人の写真と、あとはiPhoneで撮った近所の写真をミックスしてつくってるんです。「夢の中の夢」みたいな、そういう多重世界的なものをビジュアルで表現すると多重露光なのかなって。


2023,5,17発売の7インチ・レコード・シングル
A.火花
B. QUANTUM GHOSTS
は何度か聴いている。

信藤三雄(アートディレクター)、鮎川誠、高橋幸宏、坂本龍一が相次いで亡くなり、小山田圭吾としても各誌のインタビューで触れている。アルバムのクレジットにもYMO三人の名前の他、多くの名前が記載されています。

録音は、声とギターとベースと、オーディオで録ったのはそのくらいで、あとは全部プログラミング  とのこと。

アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」という曲に続くものとして作ったのかなと思ったけれど、フレッシュな思いでアルバム制作に臨んでいるようなので、連続性もありつつ新境地なのかもしれない。

1.変わる消える - Change and Vanish
坂本慎太郎の作詞

前作「Mellow Waves」から変わったのは、サウンド・プロダクションよりも歌詞に重点が移っているようだ。
とはいえ、音的に心地良いです。途切れ途切れな感じもあって。

2.火花 - Sparks
アルバムの中で一番古い曲 2020年頃に作ったらしい。
イギリスの80年代くらいのバンドを小山田圭吾的アップデートしたサウンドとのこと。

レコードで聴いているポップな曲
低音の響きは全曲と続いて響いて来る
ギターの音色はコーネリアスの魅力の一つ

3.TOO PURE
インスト曲

ギターと低音の響きにイルカの声みたいな音色
ドローンっぽいうねり

4.時間の外で - Out of Time
リズムをとる音

星が散らばっている感じをエレピで表現しているんだけど、エレピの入るタイミングをすごくランダムにすることで、宇宙の不確定性みたいなものを表現してみました。とのこと。

5.環境と心理 – Environmental
METAFIVEとして3年前に発表した曲
演奏されなくなりそうなので引き継ぎたいと思ったとのこと。

METAFIVEの発売中止の時のことを思い出して高橋幸宏のことも考えてしまう。
METAFIVEとまた違った味わい

6.NIGHT HERON
夜行性または薄明薄暮性のサギ 鷺

ギターと打ち込み インスト曲
「環境と心理」に続いているからか、心象風景が広がる

7.蜃気楼 - Mirage
アップテンポ

瞬間 現実 変化していく
四文字表現

8.DRIFTS
アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」のように単語を並べて

9.霧中夢 - Dream in the Mist
夢中夢のアルバムタイトルではない

霧が広がるような白い細かい水蒸気が拡散していくような音色の変化
アナログ・シンセサイザーのつまみを弄ってるようなエレクトロニカ的な音色

Dream

後半は坂本龍一の「12」を聴いている感覚になった

10.無常の世界 - All Things Must Pass
アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」のように単語を並べて

アルバムの肝になる曲
自分の周りに起こったこと、世の中に起こったこと

誕生 消滅、はじまり 終わり
残像、残響

象のようなギターのうねり低音の響き
リズム

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