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未知との遭遇 民事訴訟体験記 その四 主張

2016-11-22 21:11:21 | 社会
映画やTVで観る法廷劇の大半は刑事訴訟で、検事と弁護士が丁々発止のやり取りをするが、民事訴訟は
全く別物だった。

月に一度程度の間隔で開かれる裁判(「期日」と呼ぶらしい)では双方が事前に提出した準備書面等を確認し、
裁判官はその交通整理をして次回期日を決めるだけなので法廷で主張をぶつけ合うことは殆ど無く所要時間は
毎回15~20分程度だった。
このような「書面で主張するだけ」という進め方に最初かなり戸惑った。



何回目かの期日に「虚偽の羅列との指摘に何故反論しないのか?」と原告側弁護士に問い質したら「虚偽と
思っていないから反論する必要がない」と述べて平然としていた。

それでも、譲渡の合意の場に立ち会った二人の署名入り陳述書を提出した際、「同一人物が署名を偽造し
たもの」と主張したのには呆れて腹が立った。
筆跡が違うことは一目瞭然なので「虚偽主張が酷すぎる」と裁判官に抗議したら「それはあなたの主張で
しょう。偽造かどうかは鑑定人でないと分からない」と一蹴されてしまった。

ことほど左様に虚偽主張でも「主張」として容認され、それを検証することがないので「民事訴訟は嘘の
上手い弁護士を立てれば勝訴する確率が高いのかもしれない」と思ってしまった。

その点が「真実の究明」を目的とする刑事訴訟と根本的に違っていた。
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