高森の田畑はKさんとの二家族だけの周囲を森に囲まれた場所にある。
イノシシやシカによる被害も少なく無いことから、Kさんの奥様は案山子を
設置し年間通じて三体が見張り役を担っている。
獣達が騙されているか否かは知る由もないが、少なくとも遠く離れた老眼
からは人間が佇んでいるように見える。
Kさんの田圃は既に田植えを終えていたが、鮮やかな新緑をバックに佇む
案山子を眺めながら今年最後の「代かき」を終えた。
戻ってロータリーに履き替え、播種機を装着して裏の畑に「湯上り娘」
を蒔いた。