当地では野の花のミソハギを「お盆花」とも称し、他の花と共にお墓や仏壇
にお供えするのが一般的だった。
その風習も最近は途絶えがちとなり若い人のミソハギの認知度は低下の一途
を辿っている。
就農して間もない当時、墓参用の花の最需要期に庭や野の花をアレンジして
産直に出荷するため半徹夜状態で頑張った時期もあった。
しかし、体力的負担もさることながら稼働対効果にも疑問を感じ、今は手の
かからないミソハギ単品のみとしている。
認知度の低下に伴いミソハギを産直に出荷する生産者も少なくなり、需要に
応えるだけの供給量が確保できない状態になっている。
中里の叔母は「墓参にミソハギは欠かせない」と信じて疑わない一人なの
で毎年届けるようにしている。