反社会的勢力の旧統一教会と共存共栄だった自民党の閣僚経験者等は一様に
「今後は関係を断つ」とコメントしている。
しかし「そんなことで簡単に済ませられる事案なのか」との疑問を禁じ得ない。
お盆繁忙でTVを観たり新聞を読む時間も無かったが、ネットにサンデーモー
ニングでの青木理氏の発言が掲載されていた。
「(旧統一教会は)一般的な宗教団体ではないんです。霊感商法とか合同結婚
式だったり異様な社会問題で被害者をたくさん出してきた団体。それを最もそ
ういう問題に鋭敏たる政治家、国会議員が知らなかった、調べてようやく分か
ったとかそんな言い訳は通用しないでしょっていうのは誰もが思っている。
例えば別の反社会的団体には、僕らレンタカー借りる時だって、関係ないの
かとか聞かれたりとか、タレントさんなんかは息の根が止まるわけです。それ
が政治家は知らなかったとか言い訳が通用するわけがない。ここできちんと向
き合って断つべきは断つことをきちんとやってもらいたいというのは恐らく多
くの市民の願いなんじゃないか」
一方、「松尾貴史のちょっと違和感」(2022.8.14)では、
「当該団体 名指しを避けるのはなぜ？」と題し、
岸田氏は、マスコミに対して語る時に、なぜか「（旧）統一教会」という団体名
を出さずに、「当該団体」「当該の団体」と濁して話す。団体名を名指ししないこ
とで、いったい誰を利するのか。この期に及んで、そちら方面の顔色をうかがわな
ければならない理由とは何だろう。
と主張すると共に、
8月6～7日に実施されたJNN世論調査で、旧統一教会と政治のつながりの実
態を、国会での審議を通じて明らかにすることについて「必要がある」と答え
た人は72％で、「必要はない」の21％を大きく上回った。しかし、この21％の
人はどういう感覚の人たちなのだろう。国政選挙の比例代表では、自民党は全
有権者の約2割の得票率だが、「必要はない」と考える人はそっくり含まれる
のだろうか。別の世論調査で「必要はない」の回答が15％ほどのところもあっ
たが、その人たちは日本をいったいどうしたいのか。
と疑問を呈していた。
