霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

規模拡大

2012-02-24 21:08:32 | 経営
農水省は零細農家を解消し一戸当たりの作付面積を拡大する方向を目指していて、
それを推進するための制度を作った。
土地を集約する農家は勿論のこと集約される農家にも特典が用意されているので
規模拡大は「今がチャンス」となっている。


(周辺は雪で覆われているにもかかわらず土手の福寿草は既に花を咲かせていた)

しかし、手のかかる少量多品種栽培の我が家の農業は、稼働面から見て規模拡大
は既に限界を超えている。
にもかかわらず、農閑期の今が規模拡大の「検討の季節」となっているため、繁忙期の
真っ最中なら即刻「ノー」と結論を出すようなことでも、閑散期の今は「ついつい欲が出て・・・」
みたいな事になり勝ちなので困ってしまう。
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ストレス耐性

2012-02-23 21:51:29 | 健康
昨日の「雪の踏み潰し」を嘲るかのように今朝はかなりの雪が積もった。
しかし、その後雨に変わり積もった分の雪を消し、根雪を沈めてくれたので「天も満更非情ではなかった」
と安堵した。


(雨の久保川)

歳を重ねるに連れて体力、知力、気力、忍耐力等々すべてが弱体化すると信じて疑わないが、最近、
極端にストレス耐性が弱くなったように感じている。
ほんの些細な事で「気持ちが沈んでいる」ことに気付き、自分で呆れている。

会社員時代と比べると極端にストレスが少ない環境で暮らしているためかもしれないが、もしかすると
「老人性欝の前兆かもしれない」と思ったりもしている。

いずれにせよ些細なことに振り回されることなく、漫談家のピロキさんのように
「明るく陽気に行きましょう!!」
と自分に言い聞かせている。
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踏み潰し

2012-02-22 21:32:50 | 環境
後山の畑には未だ大根や蕪が雪の下で眠っている。
それに周辺の林の刈り払いや伐採もあるので頻繁に通わねばならないが、
途中の道が雪で閉されている。
このまま雪解けを待っていたのでは春の農作業に支障を来しそうなので
軽トラが通れるようにトラクターで雪を踏み潰そうと思った。

バックホーを使えば簡単だが移動に時間がかかるのでトラクターの機動力に
期待した。
しかし、順調に畑まで到達できたものの欲張って奥まで向かったのが「運の尽き」
で、道を塞いでいた吹き溜まりに嵌って身動き出来なくなってしまった。

この雪道では救出も簡単ではないので、トラクターには可愛そうだが雪が解ける
まで「野宿して貰うしかない」と諦めた。



トラクターで踏みしめても道の中心部が高いと軽トラが腹を着いて進めないので、
代打として運搬車を駆り出して中心部も踏みしめてみたが、重量がトラトクターと
は比較にならないので効果の方は僅かだった。

そんなことで軽トラが通れるようには未だなっていないが、踏みしめておくと雪解けが
早くなるので数日で道は「開通」するものと期待している。
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人災

2012-02-21 22:24:26 | 環境
当地では原発事故の影響がジワジワと広がり始めている。
乾燥シイタケの販売禁止、生シイタケの販売自粛に続いて、肉牛や乳牛には今年も
「牧草を与えられない」と今朝の地元紙が大きく報道していた。
シイタケも畜産も専業で大規模に営んでいる農家が多いだけに大きな打撃となりそうだ。

先般の認定農業者の集まりの際に、小学校からの同級生でもある農業委員会の千葉会長
が「原発事故は人災」と挨拶で述べていたが、まさにその通りで原発事故は生産者や消費者
だけでなく国民全体、日本国全体を窮地に陥れた犯罪行為。
その罪の重さ、大きさを考えると「安全神話」を捏造して原発を推進して来た国や電力会社
の責任者には「刑事罰を科して然るべき」と思っている。


(本来ならシイタケ用のホダ木が並べられる所に今年は薪用の杉が重ねられた)

原発事故対策は「想定内」のことにしか対応できないのが当たり前で、「想定外」の事故には
無防備となる。
しかし、日本ではたとえ「想定外」であっても絶対に再度の事故は起こしてはならない。
とすれば、原発の再稼働などは「有り得ない」と思って当然だが、民主党も自民党もそれを
明言できずにいるのが情けない。
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就農のススメ

2012-02-20 20:24:14 | 生活
当ブログで「就農のススメ」を書くのはこれで何回目かになる。
今回は、農業でも「金銭面のハンディが無い」ことをアピールしたい。

就農してからのキャッチフレーズは「金銭的には恵まれないが、食生活と自然は豊か」だった。
しかし、最近になって金銭面でも「豊か」とまで行かなくとも決して「恵まれない」訳ではないと
確信できるようになって来た。
少なくとも「金が無くて困った」ということは一度も経験していないし、贅沢をしなければ「それな
りの生活が可能」というのが実感で、給料で暮らしていた時代よりも逆に余裕があるように感じ
られる。


(昨日、今日と好天が続き土手の南斜面の雪も消えた)

収入は低いかもしれないが生活費が少なくて済むのが農家の強みだが、それに加えて朝から
晩まで生活の大半が仕事と重なるので経費として計上される割合が多いことも大きい。

通常は「所得=売上-費用」となるが、農家の場合は極論すると「所得=売上-費用-生活費」
となるような側面を有している。
この極論はあくまで本質を見極めるための仮定の話しであって、実際は農業の経費と家計は峻別
しなければならないし、明確に区分できないものは一定の比率で分計することになっている。

しかし、純粋に家計に100%計上されるのは「食費」ぐらいなものなので、食糧の大半を自給できる
ことを考えるとその額はそれほど大きい金額にはならない。
そんな事を考慮すると極論も「当たらずとも遠からず」となるようだ。
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