安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
枝豆の収穫から販売で一日中振り回されることから解放され、今まで溜まりに溜まっていた
役所等への提出書面作りを始めた。
小麦播種の準備も気掛かりだが、懸案事項を片付けないと安眠出来そうもない。
長い文章を作るには、ある程度の集中出来る時間を必要とする。
言葉は湯水の如く出て来るも、それを論理的に関連付けて短い文章にまとめるのが難事業と
なる。
それでも、最後の「寄せの段階」で手抜きをしたら、これまでの苦労が水泡に帰してしまう。
褌を締め直し、気合を入れて頑張ろうと思っている。
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門口の入口にあり、道路に面しているカラタチのトゲは長く太く凶器に等しい。
川向の光成工業で働くフィリピン人の技能実習生の皆さんが、時々、自転車で通る。
運転を誤ってカラタチの枝に突っ込んだら大怪我を負うので、道にはみ出ている分の枝打ち
を春に行ったら、実は上の方に集中した。
「かおり豆」は、以前は我が家の枝豆のエース的存在だった。
しかし、さすがに今の時季になると「旬」は過ぎている。
お客様の評価が一番高い「秘伝」の後となるのも辛いものがあり、お客様から見ると「期待外れ」で
生産者からすると「自信を持ってお勧めできない」心苦しい面がある。
そんな悩みを抱えながら何とか今度の土日までは続けたいと思っていたが、「いずれ立派な大豆になる
のに、選別時にハネル豆が多いのは勿体ない」と生産部長からクレームが入った。
また、枝豆の収穫、出荷が続くと他の仕事に手が回らないという事情もあった。
そんな諸情勢を勘案し、畑には収獲可能な枝豆がまだまだ残っているが、今朝の出荷で今年の枝豆販売は
終了することに決めた。
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夕方が迫った時刻に、吉ケ沢の枝豆畑に置いていた運搬車を回収に行ったら、近くの田圃の土手で親子と
思われるニホンジカがのんびりと草を食んでいた。
軽トラに気付き、暫し様子を窺ってから、ゆっくりと林の中に入って行った。
菅総理の日本学術会議メンバーの任命拒否が「学問の自由を侵す暴挙」と話題になっている。
元々菅総理は官房長官時代に霞ヶ関の人事権を一手に握り、高級官僚を服従させ忖度を強要して来た
人物なので「さもありなん」と受け止めている。
人権保護の最後の砦であるべき裁判所も「政府に都合の悪い判決を出す裁判官は昇進を諦めなければ
ならない」は常識になりつつあるようだ。
今度は、学者にも忖度を強要しようとする菅総理は、もしかすると、焚書坑儒の秦の始皇帝を目指して
いるのかもしれない。
民主主義とは無縁の習近平やプーチンは別としても、民主主義社会でも菅総理やトランプのような独裁者が
世界中に跋扈する時代となっている。
「これは民主主義の限界か」と受け止めていたら、昨日の毎日新聞のコラムで中西寛京都大教授が
「民主政治、欠点こそ強み」と題して含蓄のある解説をしていた。
この先生、洞察力を有し本質を論じているのは理解できるが、格調が高すぎて凡人には咀嚼し切れない面も
あることから、理解出来た部分のみを転載する。
(追伸)
「10億円も国費を支出している」を切り口として学術会議を行革の対象にするとは河野大臣。
200億円近い政党交付金(税金から支出)を受け取っている自民党が、1億5千万円も犯罪(選挙の買収資金)に
費消している。
行革は、まずは政治家の「お膝元」から始めて欲しい。
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(大根と赤カブ畑を管理機で中耕除草)
毎日新聞「時代の風」2020.10.18から抜粋
中国、ロシアに代表される非民主的国家の台頭に対抗すべく、民主主義がより強い指導力を求めるのは
ある程度は自然かもしれない。
しかし長期的に見れば指導者の強権に頼る政治は民主主義の価値を損ない、その弱体化を招くだろう。
指導力で競争すれば、民主主義がより独裁的な体制に劣るのは必然であり、無理を通せば、民主主義は
多数派支配や指導者独裁へと変質することになる。
民主主義の真の強さは、自らを最善の体制と誇らず、チャーチルの言葉のように「他の体制を除けば、
最低の政治体制」、すなわち欠点を隠さない点にある。
法の支配や権力分立は民主主義を抑制することで民主主義を強化しているのだ。
「10月10日は厳美に一番お客様が訪れる日」とは、昔から厳美の「産直市場」を牽引して来た
Tさんの言葉で、GWやお盆がピークと思っていた私にとっては「目からうろこ」だった。
しかし、歳月が流れ、10日の祝日は消え、Tさんも逝去され、また、温暖化で栗駒山の紅葉も遅く
なりがちとなり、産直を訪れるお客様もそれに連動し始めた。
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(枯れた雑草が草目立つものの、最後の枝豆供給地となっている吉ケ沢の畑)
ピークは昨日の土曜日と予測していたが見事に裏切られ、ナント昨日の枝豆販売は平日以下だった。
「コロナ騒ぎがワルサをしたもの」と諦めかけた今日になって、ようやく「栗駒山が爆発」し、
今季一番の売行きとなった。
それでも、秋野菜や果物を求めるお客様の嗜好は微妙に変化しつつあるようにも見えた。
大勢の来店者を見た店員や生産者が「GO TOトラベルによるもの」と、バックヤードで話していたが、
「そうではない。これが本来の厳美の姿」と心の中で反論してみた。
地球の温暖化が加速度的に進んでいるためか10月に入っても「寒い朝」はやって
来なかった。
中旬になってようやく「やや寒い朝」を迎えるようにはなったが、それでも例年の
10月の比ではない。
購入した盛岡の業者に毎年薪ストーブと煙突の掃除を含めたメンテを依頼していて
その都度3万円余の出費は痛いが「火事を起こすよりはいい」と割り切っている。
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そのメンテの予約をしていたことさえ忘れていたが、遅まきながら一昨日に終えたので、
それほど寒くはなかったが当日から火を入れ始めた。
薪ストーブは導入コストや毎年のメンテ、それに薪調達に要する稼働等を勘案すると
「贅沢な暖房器具」と言える。
しかし、全館冷房となる冬に温風ヒーターごときで寒さを凌ぐことは出来ず、薪ストーブ
による全館暖房を経験した今は「もう放せない」存在となっている。