8月17日のアジア地区最終予選の最後の試合、日本対イランは横浜の日産スタジアムで開催されることになった。B組1位通過のためにはイランに負けられない日本。過去2試合は、勝利を呼び寄せるために、サポーターとの距離が近い埼玉スタジアム2002にこだわってきたジーコ監督だったが、最終戦の会場はどこでもよかったようだ。イラン戦への意気込みはその程度。
それを受けて、日本サッカー協会は、日産スタジアムを会場に選んだ。「日産」は日本サッカー協会のサポーティングカンパニーだし、12月のクラブ選手権・トヨタカップのときには、「日産スタジアム」という名称は使えない。日本サッカー協会が、日産への配慮の姿勢をしめすチャンスではある。イラン戦は、試合内容は期待できないが、祝勝会的な演出があるはずで、きっとスタジアムは満員になるだろう。日産も悪い気はしない。そして、その祝勝セレモニーに出席するVIPの世話などを考えると、やはり東京近郊でとなってしまうのだろう。
でも、どうせなら。どうせ、ジーコがどこでもいいと言っているのならば、宮城や広島とは言わないまでも、大阪で試合をしたらどうだろうか。宮本や大黒といった今回の最終予選を支えたJリーガーたちの地元で、凱旋試合を組んであげてもよかったのではないか。大阪(関西方面)での代表戦もしばらくおこなわれていない。きっと大阪のファンは喜ぶだろうし、盛り上がりも格別なものになるにちがいない。
日本サッカー協会は、まさか日本代表のサポーターが関東ばかりに集中していると思っているのではないだろうね。
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