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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



ラグビー・日本対アイルランド(2005/6/19 14:00 秩父宮ラグビー場)

久しぶりのラグビー観戦。強豪アイルランドとの対戦ということもあり、秩父宮ラグビー場の、メインスタンド、バックスタンドは大観衆で埋まった。そんな観客の熱狂と梅雨時の蒸し暑さが、日本に味方するのかと思われたのだが……。

試合開始3分、8分とアイルランドが2トライをあげる。この光景は、日本が1トライも奪えずに敗れた、大阪での初戦の続きを見ているようだった。しかし、その後は、日本もふんばり、前半に奪われたトライはこの2つだけ。逆に、途中、相手FWとの混戦のなかでうまくボールをつないだ日本の大畑がトライを決め、後半に期待を抱かせた。
そして、後半。その期待は、開始早々に打ち砕かれた。序盤2分、3分、9分とアイルランドが3連続トライをあげる。前半の終盤に疲れが見えたアイルランドは息を吹き返していた。日本は、その後27点差がついた20分、右サイドでルーベン・パーキンスが相手DFを2人引きつけてからのパスを大畑に供給し、この日2つ目のトライを呼び込んだ。

結局、得点18対47、トライ数2対7で、日本が初戦に続いて敗れた。実力差は明らかななかで、初戦は奪えなかったトライを2つあげたことを、明日への希望としたい(大甘だけれど…)。

しかし、本当に希望はあるのだろうか。この日のスターティングメンバー表を見てちょっと驚いた。この日のFW8人の平均年齢は28.7歳。しかし、ハーフとバックスの平均年齢は、なんと31.1歳。ちなみに、一昨年のワールドカップの初戦、対スコットランド戦のそれは、28.8歳と29.3歳だった。さらにハーフとバックスのメンバーを見ると、SHが辻から村田へ、FBが松田から立川に代わっているだけで、あとの5人、SO廣瀬、WTB小野澤、大畑、CTB元木、パーキンソンは一緒だ。平均年齢が2歳上がっているのは、当然の結果である。

2年後のフランス・ワールドカップ。日本はアジア代表として出場することだろう。そのとき、この高齢のバックス集団で、世界の強豪と戦えるのだろうか。いかに、経験や駆け引きがものをいうラグビーとはいえ、一方でスピードやフェイントなど身体の切れ味が重要となるバックスが、ほぼ全員30代で世界に挑むのはあまりに厳し過ぎる。

ラグビーの基本は継続かもしれないが、このような「継続」はいただけない。今こそ若手の台頭を臨む。

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ワールドユース・日本対オーストラリア(TBS)

実況のアナウンサーによれば「勝てば文句なしで決勝トーナメント進出」だったらしいが、「引き分けでの進出」なので文句のひとつも言いたくなる。

正直なところ、この試合の、特に前半のような消極的なサッカーしかしないのであれば(あるいはできないのであれば)、日本には決勝トーナメントに進んで欲しくなかった。決勝トーナメントの1発勝負の場に、凡戦を一つ増やすのがおちだからだ。ぼくとしては、この組を3勝で勝ち抜けたオランダと内容的に互角の試合をした(と言われている)オーストラリアを、もう少し見てみたかった。まぁ、なかなか思うような結果にはならないものだ。

日本の目標は、前回の実績であるベスト8を超えることらしい。ということは、16強で争う決勝トーナメントの1回戦もまた負けないための戦法で試合をスタートさせるのだろうか。この世代の個々の選手にとっては、16強も、8強も、4強もたいした違いではないような気がする。そんなことを気にしているのは、日本サッカー協会の幹部や監督やスタッフなどの大人たちだけだろう。手堅く勝ちを狙うよりも、スーパーサブと呼ばれている水野のような、積極的に攻め込んでいく選手をスターティングメンバーで使って、勢いのある、若々しいサッカーを世界にアピールしてもらいたいと思う。

同じ日本の代表だからといって、A代表の悪いところまでをまねする必要はない。

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